(プロ)
2021年9月~12月



無断転載厳禁!

ファームの個人成績発表内容は各球団により異なります
試合結果も翌日発表になることもあります
3軍戦は数日遅れて発表になる場合もあります
ご了承ください



大竹寛 22期 現: 巨人巡回トレーニング統括補佐
巨人 大竹寛「伝家の宝刀」シュートでゴロを量産【プロ野球去り行く戦士たち】

★2012年に自己最多11勝マークし、カムバック賞を獲得


大竹寛はプロ4年目の2005年から先発ローテーションに定着。
以降は5年連続で規定投球回に到達するなど、広島の先発陣を支えた。
10、11年は故障により登板数が激減したが、12年に自己最多の11勝をマークするなど復活を果たし、カムバック賞を獲得。
14年にFAで巨人に移籍し、ここ数年はリリーフとして貴重な働きを見せた。

今季は開幕を一軍で迎えるも、シーズン途中に膝痛を発症。
復帰を目指してリハビリを続けたが、患部の状態が上がらず、現役引退を決断した。

リリーフに専念した2019年からは、伝家の宝刀であるシュートを武器にチームのリーグ2連覇に貢献。
引退試合でも全球シュートを投じて内野ゴロに打ち取るなど、最後まで自身のピッチングスタイルを貫いた。

■プロフィール
20年目 38歳 投手
2001年ドラフト1巡目
浦和学院高-広島-巨人

■通算成績
376試合、102勝101敗、26ホールド、17セーブ
1675回1/3 1186奪三振 防御率3.77

※文章、表中の数字はすべて2021年12月23日時点

2021年12月31日 SPAIA掲載

渡邉勇太朗 39期 現:埼玉西武
西武・渡辺勇太朗が地元・羽生市に「ふるさと応援寄附」

西武が、2018年3月に立ち上げた地域コミュニティ活動「L-FRIENDS」。
同活動を紹介していく「L-FRIENDSトピックス」の第18回は、
西武のフレンドリーシティの1つである埼玉県羽生市が同市出身の渡辺勇太朗に
「ふるさと応援寄附」に対する返礼品の贈呈式を実施したという内容だ。

西武の渡辺勇太朗がきょう27日、訪れたのは埼玉県羽生市の「渡辺つり具店」。
渡邉はかねてから地元・羽生市に「ふるさと応援寄附」を行っており、その返礼品の贈呈式に出席するために地元に赴いた。

渡辺は故郷である羽生市に対して「子供たちへのスポーツ振興に役立てて欲しい」という趣旨で
同寄附を決めており、返礼品は自身の趣味である「ルアーフィッシング」に使用できる
「カスタムオーダーメイドのルアーロッド」を希望。
ロッドビルダー歴41年の渡辺雄三氏によるこだわりの一品を受け取り、
渡邉は「このロッドを使うのはとても楽しみです」と笑顔を見せた。

今年はプロ入り初勝利を含む4勝を挙げ、手応えを掴んだ1年だったが
「自分の課題もより明確になった非常に大きな1年でもありました。
僕も渡辺雄三さんのように長く、そして太く、自分の飛び込んだ世界で活躍できるよう頑張ってまいります」と身を引き締めた。
埼玉県羽生市とは、渡辺のルーキーイヤーである2019年に西武ライオンズの地域コミュニティ活動
「L-FRIENDS(エルフレンズ)」の活動の一環である「連携協力に関する基本協定」を締結し、
現在は西武ライオンズのフレンドリーシティの1つである。
当時、「活躍する姿を羽生市の皆さまに一日でも早くお見せできるように頑張ります」と話していた渡邉だが、
来季は一軍ローテションの中心としてより地元・羽生市にその雄姿を見せてくれることが期待される。
フレンドリーシティ・羽生市との距離をさらに縮めるためにも背番号12のさらなる飛躍に期待したいところだ。

2021年12月27日 スポーツニッポン ネット配信

大竹寛 22期 現: 巨人巡回トレーニング統括補佐
巨人が新背番号発表

巨人は27日、新任コーチの背番号と、選手・コーチの変更となる背番号を発表した。()内は今季の背番号。
▼コーチ 金杞泰88(78)、亀井善行79(9)、小笠原道大72、三澤興一85(101)、
青木高広81(104)、加藤健89(105)、駒田徳広70、後藤孝志105(88)、
杉内俊哉101(85)、市川友也102、安藤強100、
大竹寛108(17)
▼支配下選手 山口俊17(99)、岸田行倫27(38)、吉川尚輝2(29)、
秋広優人55(68)、松原聖弥9(31)
▼育成選手 鍬原拓也029(46)、伊藤優輔056(56)、田中豊樹059(59)、横川凱062(62)、
井上温大091(91)、沼田翔平092(92)、堀岡隼人095(95)、増田陸061(61)、
香月一也066(66)、平間隼人093(93)、ウレーニャ098(98)、伊藤海斗097(97)

2021年12月27日 中日スポーツ ネット配信

千葉ロッテ2022年春季キャンプ日程について

2022年春季キャンプを下記の通り、行うことになりましたのでお知らせします。
一次キャンプ地の沖縄県石垣島での春季キャンプは15年目、
二次キャンプ地である沖縄県糸満市での春季キャンプは初です。
休日などの詳細は決まり次第、お知らせします。

★キャンプ日程
▼一次キャンプ
日程
一軍 2月1日(火)~2月13日(日)
二軍 2月1日(火)~2月26日(土)
場所:石垣島 石垣市中央運動公園野球場

▼二次キャンプ
日程
2月15日(火)~2月20日(日)
場所:沖縄県糸満市 糸満市西崎総合運動公園

千葉ロッテ公式サイトより転載

小島和哉 35期 現:千葉ロッテ
ロッテ小島和哉が講演「野球以外のスポーツも」小学生時代水泳と野球を両立

先発陣の軸として、今季2桁勝利を挙げたロッテ小島和哉投手(25)が26日、
母校の浦和学院で恩師の森士前監督(57)が理事長を務める
「NPO法人ファイアーレッズメディカルスポーツクラブ」のフォーラムで講演を行った。

「第1回 関東野球フォーラム2021 in埼玉」には、
森氏や今季までソフトバンクを率いた工藤公康氏(58)も登壇した。

約200人の子どもと保護者、指導者の前で「緊張しています」と言いながらも、自身が野球を始めた小学2年から順番に出来事を紹介。
森前監督の前で初めてブルペンに入った際、1球見ただけで「君ならセンバツ優勝できるよ」と言われたエピソードを
「今でも覚えています。本当に甲子園に行けるのかな? とうれしかったです」と振り返った。

浦和学院での厳しい練習が「野球人としてのきっかけになりました」と明かした。
早大を経て18年ドラフト3位でロッテ入り。小学生の頃は水泳と野球を両立しており
「やるぞと決めたことはやる。野球以外のスポーツもやってほしい」と子どもたちにメッセージを送った。

森氏、工藤氏とのトークセッションでは、子どもからの「嫌いな打者は?」という質問に
「打率を残す打者、三振しない打者が嫌です。粘られて四球とかヒットとか。日本ハムの近藤さんは、選球眼がいい。
捕手のミットの所でファウルにしてきます」と答えた。

「すごいと思う投手」には、チームメートのロッテ佐々木朗希の名前を挙げた。
「ブルペンで立ち投げでも、150キロを超える。球は速いし、(体が)柔らかい。
あぁすごいってみんな口をそろえます」と明かした。

教え子の成長した姿を見た森氏は「たくましく感じました。勝負の厳しさも分かっているようなので、将来も期待が持てる。
楽しみに見ていきたい」と話した。

2021年12月26日 日刊スポーツ ネット配信

小島和哉が母校・浦和学院高で講演 子どもたちに準備の大切さを説く

ロッテの小島和哉投手が26日、母校の浦和学院高で恩師の森士前監督が理事長を務める
NPO法人「ファイアーレッズメディカルスポーツクラブ」のフォーラムで講師として登場し、
子どもたちや指導者約200人を前に講演を行った。

小学生からの自身の生い立ちを紹介しながら、森前監督の前で初めてブルペンに入った際、
1球投げただけで「君ならセンバツ優勝できる」と言われたエピソードなどを明かし
「今でも覚えている。森先生にいい意味でだまされました」と振り返った。

子どもたちには「諦めずに何事も最後まで続けるのが大事。簡単に続けるというけど意外と難しい。
でもそこで自分のやりたい目標だったり、目指してる選手がいるから『だめだ、頑張ろう』って思ってやってる。
野球だけに限らず最後まで続けるって言うのは大事にして欲しい」と語りかけた。

2021年12月26日 スポーツ報知 ネット配信

大竹寛 22期 現: 巨人巡回トレーニング統括補佐
鳥谷敬、大竹寛、雄平…「今季球界を去った男」たちの記憶に残る“珍場面”

プロ20年目の巨人・大竹寛も、今季は4試合の登板に終わり、10月22日に引退発表。
現役最後のマウンドとなった同24日のヤクルト戦では、サンタナを遊ゴロに打ち取り、有終の美を飾った。

そんな大竹が前代未聞の“一人ヒーローインタビュー”を演じたのが、広島から巨人にFA移籍した14年7月27日の中日戦だった。

★その日のヒーローとなった大竹だったが…

実は、地元CBCテレビの宮部和裕アナが、ヒーローインタビュー担当であることをすっかり忘れ、
中日側の取材に行ってしまったことが原因だった。

ベンチの中で困惑の表情を浮かべる大竹に、「間が持たないから、何か喋ってくださいよ」と
女性アシスタントが強引にマイクを手渡した。

そこで仕方なく、「え~、大竹です」とファンに挨拶すると、
アナウンサー不在の“セルフインタビュー”に、スタンドは爆笑の渦に包まれた。

直後、やっと宮部アナが駆けつけ、大竹からマイクを奪い取ると、
「お待たせしました。見事なピッチングでした」と遅ればせながらヒーローインタビューがスタートしたが、
一度はスルーされた大竹のわだかまりは解けない。

「ハプニングでしょ。来ないかと思いました」とツッコむと、宮部アナが「失礼いたしました!」と
丁重に謝罪したので、大竹も思わず吹き出した。

「(セルフインタビューは)感謝の気持ちを伝えようと……」と説明した大竹。
その気持ちはきっとファンにも伝わったことだろう。

2021年12月26日 AERAdot.掲載(一部抜粋)

小島和哉 35期 現:千葉ロッテ
後半戦はエース級の働きを見せたロッテ・小島和哉

◆修正能力の高さが光る


ロッテの小島和哉は今季、自身初の規定投球回に到達と二桁勝利を達成し、飛躍の1年となった。

後半戦の安定感は目を見張るものがあった。
9月11日の楽天戦でプロ初完投勝利をあげると、続く9月19日の日本ハム戦では完封勝利。
10月3日の楽天戦でも今季2度目の完封勝利と、東京五輪明けは10試合・67回1/3を投げて、5勝1敗、防御率2.67。
9月11日の楽天戦以降は7試合中6試合でクオリティスタート(6回3自責点以内)を達成した。

小島といえば、試合で出た課題を分析し、修正していく能力が高い。
昨季は立ち上がりの失点が多く、イニング別では1回と2回の15失点が最も多かったが、
前半戦を終えた時点で1回が4失点、2回が7失点と減らし、シーズン全体でみても1回が8失点、2回が9失点で終えた。

シーズン序盤課題にしていた左打者に対しても、5月23日の楽天戦までの左打者の被打率が.329(73-24)だったが、
「自分のなかで何かを変えないと通用しないと思ったので、思いきって失敗してもいいから挑戦してみようと思って挑戦しました」と、
左打者のアウトコースだけでなく、インコースにも投げる場面が増えた5月30日の広島戦以降は
左打者の被打率が.205(200-41)と改善された。

◆6回の失点も減少

前半戦はイニング別で6回の失点(15失点)が最も多かった。
7月に行ったオンライン取材で6回に失点が増えている原因について「一概に全部とは言えないですけど」と
前置きしたうえで、「僕の中で3巡目に打者に対して、“まだまっすぐが通用すると思って投げるのか”、
“ここでうまくかわして投げていくのか”というタイミングのところだと思うんですけど、
僕がかわしにいこうとしすぎているのが一番の問題かなと思います」と語っていた。

オリンピック明けをどのように修正していくか注目していたが、後半戦は10試合中7試合で6イニング以上投げ、
6回の失点は6回に4点を失い降板した10月19日のソフトバンク戦のみ。

前半戦は6回に4月28日の西武戦で愛斗、6月20日の西武戦で山川穂高にチェンジアップで本塁打を食らい、
スライダーやカットボールといった変化球を痛打されることが多かった。
後半戦、唯一6回に失点した10月19日のソフトバンク戦はデスパイネにチェンジアップで3ランを食らっている。
ただ、後半戦はストレート、チェンジアップ、カットボールと偏りなく勝負球に使い打者を打ち取っていったのが特徴だった。

課題だった6回を乗り越えたことで、後半戦だけで3度1人で9回を投げ抜いた。
7月のオンライン取材で「毎試合7回、8回安定して投げていかないとイニングも稼げない。
1週間の登板で5回しか投げないのは、“労働不足”だと思います。
(後半戦は)長いイニングを投げられるようにと思っています」と、まさに“有言実行”の働きぶりだった。

そして、来季から背番号が「43」から「14」に変更となる。
ロッテの背番号14といえば、早稲田大学の先輩・小宮山悟氏(現早稲田大監督)、大谷智久二軍投手コーチが背負っていた番号。
球団を通じて「今年の活躍を評価していただいてこの番号をいただけるのは凄く嬉しい思いと、
来年またしっかり頑張らないといけないなという気持ちで身が引き締まっています。
小宮山さんと大谷さんという早稲田大学の大先輩の方たちがつけていた番号でもあるので
より一層、日々精進して頑張りたいと思います」と決意を述べた。

このオフも今季出た課題点をしっかりと分析し、来季に向けて準備してくるだろう。
“進化”した姿を来季もみせてくれるはずだ。

2021年12月24日 BASEBALLKING掲載

大竹寛 22期 現: 巨人巡回トレーニング統括補佐
引退の大竹寛「選手に寄り添った行動を」
来季から巨人巡回トレーニング統括補佐


多くの選手が今季限りでユニホームを脱いだ。
第2の人生のスタートに向け、次の進路が決定した選手もいれば、未定という選手もいる。
それぞれの新しい人生に挑戦する男たちの思いを伝える「第2の人生へプレーボール」。
今回は、巨人の巡回トレーニング統括補佐に就任する大竹寛投手(38)を紹介する。

20年もの間、プロとして戦ってきた。
大竹は「野球をずっとやっていたい。勝ちたい。そういう気持ちを常に持っていました」と振り返った。
ただプロ生活はいいことばかりではない。
「悪い時、ケガした時に支えてくれた方が常にいた。そういう方がいたからこそ頑張れた」と感謝の思いを口にした。

今でも心に残る言葉がある。
浦和学院3年時、広島・苑田スカウト(現スカウト統括部長)にドラフト1位指名の理由を尋ねると
「ムキになってバッターに向かっていく、そういう姿がいい」と言われた。
元来勝ち気な性格。広島時代は感情を爆発させ、それがマイナスに作用したこともあったようで「よく怒られていた」という。

だが年を重ね「ガッと入るのはバッターの時にしよう」と成長した。
そして若さゆえの血のたぎりを知っているからこそ、若手の気持ちがよく分かる。
「そういう接し方が後輩にはよかったのかなと今は思っています」と巨人では投手陣の“オアシス”的存在として慕われた。

来季から巡回トレーニング統括補佐として指導者に転身する。
故障に苦しんだ経験も生かし「選手に寄り添った行動が取れたら」と大竹。現役時代と同じく、献身的な姿勢でチームを支える。

◆大竹 寛(おおたけ・かん)
1983年5月21日生まれ、38歳。埼玉県出身。184センチ、96キロ。右投げ右打ち。投手。
浦和学院から2001年度ドラフト1巡目で広島入団。プロ2年目の03年9月26日・横浜戦(広島)で初登板初先発(敗戦)。
14年にFAで巨人移籍。通算成績は376試合102勝101敗17セーブ26ホールド、防御率3・77。19年プレミア12日本代表。

2021年12月23日 デイリースポーツ掲載

西武キャンプ日程 1軍は2・20まで宮崎・日南 2軍は2・21まで高知

西武は20日、来年2月1日からの春季キャンプ日程を発表した。

A班(1軍)は同20日まで宮崎・日南市の南郷中央公園で、
B班(2軍)は同21日まで高知市の春野総合運動公園で実施する。

ともに休養日は5、10、15日の予定。

2021年12月20日 日刊スポーツ ネット配信

大竹寛 22期 現: 巨人巡回トレーニング統括補佐
大竹寛巡回トレーニング統括補佐がミズノイベントでメッセージ
「ミズノさんの道具を使うことは誇り」


大手スポーツ用品メーカーのミズノは19日、公式YouTubeチャンネル、
Instagram上にてオンラインイベント「ミズノダイアモンドスポーツ感謝祭2021」を開催した。

YouTubeライブ配信では、ブランドアンバサダーを結んでいた大竹寛巡回トレーニング統括補佐からのメッセージが紹介された。
コメント全文は以下の通り。

「読売巨人軍の大竹寛です。この度20年間のプロ野球生活を終えることになりました。
この20年間、ミズノさんの道具を使わせてもらい、その道具と一緒にプレーをさせていただきました。
ミズノさんの道具を使うことは、僕にとって誇りでした。とても力になりました。
毎年考えてもらって、いろんな製品を作ってもらい、作ってもらったこと、本当に感謝しています。
これからは選手は引退しますが、野球界の発展に少しでも力になれるように努力していきたいと思います。
またこれからもよろしくお願いします。本当にありがとうございました」

2021年12月19日 スポーツ報知 ネット配信

オープン戦は2月23日開幕 ヤクルト―巨人で幕開け

セ、パ両リーグは17日、来年のオープン戦の日程を発表した。
2月23日に沖縄県浦添市で今季日本一のヤクルトと巨人の顔合わせでスタートし、3月21日まで計97試合が組まれた。

注目の新庄監督が率いる日本ハムは、2月26日に沖縄県名護市で行われるDeNA戦が初戦。
今年は新型コロナウイルス感染拡大による緊急事態宣言などを受け、
2月中にキャンプ地の沖縄で組まれていたカードは全て無観客の練習試合に変更されたが、
来春はキャンプ、オープン戦とも観客を受け入れる予定。

公式戦は両リーグとも3月25日に開幕する。

2021年12月17日 サンケイスポーツ ネット配信

オリックスが来春宮崎キャンプ日程発表 今季に続き3班制

オリックスは17日、来年2月に行う宮崎春季キャンプの日程を発表した。

今季に続き「3班制」をとり、Aグループ、Bグループ、Cグループに分け、期間は2月1~27日。
場所は宮崎市清武総合運動公園(AグループはSOKKENスタジアム、Bグループは清武第2野球場、
Cグループは2月1~8日まで大阪・舞洲、2月10~27日が清武第2野球場)となっている。

休日は4、9、14、18、21、25日の予定。

2021年12月17日 日刊スポーツ ネット配信

大竹寛 22期 現: 巨人巡回トレーニング統括補佐
引退選手「最後の言葉」のストーリー

■読売ジャイアンツ 大竹寛


『間違いなく、シュートがあって野球を長く出来たと思います。
シュートをちゃんと使うようになった分岐点は黒田さんがいたから。
大先輩がシュートを使っていて、見よう見まねで右打者の内角に思い切って投げたのが始まりです。
自分を助けてくれたボールだと思います』

~『日刊スポーツ』2021年10月25日配信記事 より(大竹寛・引退会見でのコメント)

引退会見の際、「102勝しても101敗した男からの懺悔」として「101杯のカップ麺」を報道陣のために用意した大竹。
粋な計らいとして大きく報じられましたが、その分、会見での「言葉」が全面に出ていない印象を受けました。

筆者が印象深かったのは、決め球・シュートへのこだわりについて言及していた点です。
前日の引退登板では「マウンドに上がったらスイッチが入った」と、右ヒザの痛みを押して、5球連続で得意のシュート攻め。
相手のバットをへし折って、伝家の宝刀の切れ味を最後までファンに示したのでした。

2021年12月16日 ニッポン放送ショーアップナイター配信(一部抜粋)

小島和哉 35期 現:千葉ロッテ
小島和哉が2800万円増の6200万円でサイン
「おいっ子へクリスマスプレゼント買います」


ロッテの小島和哉投手が15日、千葉市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、
2800万円増の6200万円でサインした(金額は推定)。

今季はローテの柱として24試合に登板しキャリアハイの10勝4敗、防御率3・76をマーク。
規定投球回も達成し、後半戦は3試合で完投勝利を挙げるなどエースの風格をのぞかせた。
「まだまだ出来る部分もあったかなと自分の中では思うけどまずプロに入って先発で2ケタ、
規定(投球回)はすごく目標にしてた、まずはそこのステップは踏めたかなと思うので、
すこしは納得してるところはあります」と振り返った。

背番号も来季から「14」に変更が決まり、「小宮山さんも大谷さんも連絡させていただいて、
僕自身もすごく身が引き締まる思いでいるので14番をしっかり自分の番号として
つないでいけるように、先輩たちが作り上げてくださったものを
しっかりとつなげていけるように頑張りたい」と意気込んだ。

大幅の年俸アップには「3歳のおいっ子がいつもおもちゃをせがんでくるので、
クリスマスプレゼントを買います」と優しい一面をのぞかせた。

2021年12月15日 スポーツ報知 ネット配信


ロッテ小島、大幅アップ!来季目標は…色紙に「14勝」

ロッテ・小島和哉投手が15日、ZOZOマリンで契約更改を行い、年俸6000万円以上の大幅アップとなった。

今季は左腕エースとして飛躍。自身初の完投、完封を達成するなど、チーム唯一の2桁となる10勝もマークした。
「自分の中では、まだまだできる部分はあったと思うけど、先発で2桁勝利、規定投球回数は目標にやってきたので、
そこのステップは踏めた」と振り返った。

来季からは背番号14に変更となる。「色紙には14勝」と目標を記していた。

2021年12月15日 スポーツニッポン ネット配信

ロッテ・小島は82%増の6200万で更改「ステップを踏めて少し納得」

ロッテの小島和哉投手が15日、ZOZOマリンスタジアムで契約更改交渉に臨み、
2800万増の6200万円で更改した。(金額は推定)。

3年目の今季は24試合に登板し、初の2桁勝利に到達。10勝4敗、3完投2完封勝利を挙げた。
82%の大幅増を勝ち取り「プロに入って先発で2桁、規定投球回というのは目標にやってきたので、
まずそこのステップを踏めて少し納得していくところもあります」と喜びをかみ締めた。

2021年12月15日 デイリースポーツ ネット配信

ロッテ・小島和哉が2800万円増の6200万円でサイン
自身初の開幕投手へ「指名されたら頑張ります」


ロッテ・小島和哉投手は契約更改後、来季の新背番号「14」にかけて、色紙に「14勝」と書いた。

ロッテ・小島和哉投手(25)が15日、千葉市美浜区の球団事務所で契約更改交渉に臨み、
2800万円増の6200万円でサインした。

入団1年目の19年の夏場から先発ローテーション入り。
以降は貴重な左腕の先発として年ごとに3勝、7勝、今季10勝と勝ち星を積み重ねた。

チームの勝ち頭となった今季は24試合登板で10勝4敗、防御率3・76。
投球回数は146イニングで「まだまだできる部分もあったかなと自分の中で思うんですけど、
まずプロに入って先発で2桁、規定(投球回数)を目標にしてやってきたんで。
まずはそこのステップは踏めたかなと思うので、少しは納得しているところはあります」とシーズンを振り返った。

背番号が「43」から「14」にかわる。
「(投手陣を)引っ張っていくのはまだまだ。とりあえず自分のことをしっかり理解して。
けがをしては意味ないので、1年間戦えるように自分で自分のことを管理してやっていけたら」と話し、
自身初の開幕投手に向け「指名されたら頑張ります」と前向きな姿勢をみせた。

2021年12月15日 サンケイスポーツ ネット配信

ロッテ小島和哉2800万円増「背番号と同じ14勝できるように頑張る」

ロッテ小島和哉投手(25)が15日、ZOZOマリンで来季の契約更改交渉に臨み、
2800万円増の年俸6200万円でサインした。

プロ3年目の今季は開幕から5登板連続で白星がつかない苦しい状況だったものの、徐々に安定感を増し、
9月19日の日本ハム戦(札幌ドーム)でプロ初完封。
10月3日の楽天戦(楽天生命パーク)でも3安打完封勝利を挙げるなど10勝をマークし、エース格の活躍だった。
「まだできる部分もあったかなと思うんですけど、プロに入って先発で2ケタ(勝利)、
規定(投球回)を目標にやってきたので、そこのステップを踏めて少しは納得している」と話した。

背番号は来季から「14」に変わる。
「背番号と同じ14勝できるように頑張ります」と話し、目標として色紙に14勝としたためた。(金額は推定)

2021年12月15日 日刊スポーツ ネット配信

小島和哉 35期 現:千葉ロッテ
ロッテ小島和哉&岩下大輝が踏んだ「ピッチャープレート」に見た工夫と苦悩

ロッテは2年連続2位でシーズンを終えた。近未来の常勝軍団構築へ、若手の台頭は必須になる。
楽あれば、その倍の苦あり。今季ももがきながら、パの猛者たちに立ち向かった。
先発陣の軸になった小島和哉投手(25)と岩下大輝投手(25)。
同世代の2人が踏んだ「ピッチャープレート」に見えた工夫、苦悩に“潜入”する。

    ◇    ◇    ◇

小島のマウンド姿に違和感を覚えたのは3月16日、札幌ドームのオープン戦でのこと。何か違う。隣の日本ハム担当も首をひねる。

「あれ? 小島って、三塁側でしたっけ?」

それだ。ピッチャープレートの最も三塁側を踏んでいる。前年は一塁側だったはず。映像も使って前後の登板も注視する。
三塁側を踏む日もあれば、真ん中を踏む日も。開幕後の初先発前に明かしてくれた。

「三塁側は景色が変わりすぎたので、一塁側と真ん中でうまく使い分けて投げられたら。
ゾーンに入っていく角度や軌道が、プレート半足分でも変わってくるので、そのへんまでうまく使えるように」

プロ2年目の昨季は7勝8敗。立ち上がりや大事な局面に弱かった。
3年目を前に試行錯誤を重ね、引き出しを増やそうとした。

開幕から5登板連続で白星がつかなかった。小島は動いた。
プレートの最も一塁側にあった左つま先を、人知れず5センチほど三塁側に動かした。半足分どころか指1本分。
外角の制球が安定し、一気に飛躍した。
「常に変化を求めていろいろやっています」。メンタルも強くなり、2桁勝利と規定投球回を達成した。

いつも小島とキャッチボールする岩下は、前半戦だけで8勝した。猪突(ちょとつ)猛進の裏で彼もまた、模索した。
6月2日の中日戦(バンテリンドーム)。いつもプレート一塁側を踏む岩下が三塁側を踏んだ。
時には同じ打者に対し1球目、2球目に一塁側を踏み、3球目でいきなり三塁側へ。
その逆も。位置を変えた直後の痛打もあった。「何というか迷いがありまして」。

勢いも前半戦最後の7月13日西武戦(メットライフドーム)で止まった。
勝利投手にはなったが5回7安打、奪三振はゼロだった。

「普通に合わせられたイメージが。それが強く残ってぬぐいきれなかったというか、怖いものが多く見えちゃったのかなと」

めっきり勝てなくなり、再調整後、先発復帰戦ではプレート真ん中を踏んだ。
「何も証明できていないマウンドがずっとなので。何か変えなければいけないっていうのが強くて」。

明るい岩下が迷い続けた1年間。「正直、まだ吹っ切れてないですけど僕の中で終わり切れてない部分があるので。
しっかりと気持ちの入った投球ができれば」。
最終登板となったCSファイナル。一塁側を踏みしめ、オリックス相手に本来の力強さを見せた。

もがいた足跡が、明るい未来につながる。

2021年12月14日 日刊スポーツ掲載

渡邉勇太朗 39期 現:埼玉西武
佐々木朗希、高橋奎二、渡邉勇太朗…来季大ブレークの可能性秘めた投手は?

★内海の教えを受けて飛躍

西武・渡邉勇太朗


※今季成績17試合登板、4勝4敗2ホールド、防御率3.44
※通算成績17試合登板、4勝4敗2ホールド、防御率3.44

根尾昂、藤原恭大、小園海斗と同世代の21歳。
埼玉県出身で浦和学院高から地元球団の西武にドラフト2位で入団し、将来を嘱望される右腕だ。
大谷翔平を参考にしたという身長191センチの長身から投げ下ろす力強いフォームは迫力十分。
直球、カットボール、スライダー、スプリットとそれぞれの球種の精度も高い。
3年目の今季一軍デビューを飾ると、救援で結果を残して後半戦は先発ローテーションに定着。
8月15日の楽天戦(メットライフ)でプロ初先発初勝利を挙げるなど、9試合の先発で4勝をマークした。
プロ意識が高く、内海哲也投手兼任コーチから受けた助言をノートに書き記している。
来季は先発ローテーションで1年間投げ抜けば、同世代で誰も成し得ていない2ケタ勝利も見えてくるだろう。

2021年12月12日 週刊ベースボールONLINE掲載(一部抜粋)

榊原翼 37期 現:オリックス
「眠たそうなすずちゃん」美人女優似のオリ投手にファン「残ってくれてありがとう」

女優の広瀬すず似と囁かれるオリックスの榊原翼投手が、スーツをビシッと着こなした1枚にファンが注目している。
ファンからは「眠たそうなすずちゃん……」「すずちゃん……、じゃなくてばら君の来季に期待してます」と
その愛らしい表情に注目したコメントが次々に寄せられた。

これはオリックスが、契約更改に訪れた選手のスーツ姿をインスタグラムで公開しているうちの1枚。
球団も「#誰かに似てる?」というハッシュタグをつけて投稿しており、広瀬すず似はいわば“公認”の状態にある。

榊原は今季1軍登板がわずか1試合に終わり、来季は育成選手に戻る。
ファンからは「すずちゃん、残ってくれてありがとう」「支配下復活願ってます」と今後の活躍に期待するコメントが並んだ。
さらに「今度はアリス姉ちゃんにリベンジ期待」と、広瀬すずの姉・アリスに似ていると言われる
ロッテのレオネス・マーティン外野手との再戦を願う声もあった。

2021年12月12日 full-count掲載

小島和哉 35期 現:千葉ロッテ
ロッテが2選手の背番号変更を発表
藤原は「1」、小島は「14」を背負う


ロッテは10日、藤原恭大外野手と小島和哉投手の変更を発表した。
藤原は「2」から、今季途中まで清田育宏が背負った「1」に、小島は「43」から
昨季まで早大の先輩である大谷智久氏が着けた「14」を背負う。

藤原は球団を通じて「チームの中心選手がつける番号をいただけて、とても嬉しいです。
千葉ロッテマリーンズを背負ってプレーをする自覚と責任をもって日々を大切にしながら
やっていきたいと思います」とコメント。

小島も「今年の活躍を評価していただいてこの番号をいただけるのは凄く嬉しい思いと、
来年またしっかり頑張らないといけないなという気持ちで身が引き締まっています。
小宮山さんと大谷さんという早稲田大学の大先輩の方たちがつけていた番号でもあるのでより一層、
日々精進して頑張りたいと思います」とコメントした。

2021年12月10日 full-count掲載

榊原翼 37期 現:オリックス
オリックス、榊原翼と育成選手として再契約 今オフに戦力外通告受ける

★今季は1試合の登板に終わっていた榊原


オリックスは10日、榊原翼投手と育成選手契約を締結したと発表した。
今オフに戦力外通告を受け、育成契約での再契約を打診されていた。

2016年の育成ドラフト2巡目で浦和学院高から入団した榊原。
2年目の2018年の開幕前に支配下登録を勝ち取り、開幕1軍入りを果たした。
この年、5試合に登板すると、2019年には13試合に先発してプロ初勝利を含む3勝を挙げた。

だが、昨季は怪我もあって9試合登板に終わると、今季は1試合登板止まり。
オフに戦力外通告を受けていた。背番号は「61」から「125」に変更となる。

2021年12月10日 full-count掲載

戦力外の榊原翼が育成で再契約「いろいろ考えた結果」

オリックスは10日、自由契約としていた榊原翼投手と育成選手契約を結んだと発表した。

今季は登板1試合に終わり、10月に戦力外通告を受けていたが、この日、大阪市内の球団施設で再契約した。
700万円減となる年俸800万円、背番号125で再出発。
浦和学院から2016年育成ドラフト2位で入団し、18年に支配下登録を勝ち取った右腕は
「時間をいただいて(今後について)いろいろ考えた結果、来年勝負できるように頑張ります」と再びはい上がることを決めた。

2021年12月10日 スポーツ報知 ネット配信

オリックス榊原翼が育成契約「自分に負けてました」年俸700万減

オリックス榊原翼投手(23)が10日、来季の育成選手契約を結んだ。
年俸は今季から700万円ダウンの800万円で背番号は「125」に決まった。

会見に出席した榊原は「去年も今年も結果が出なかったので苦しかった。
バッターと勝負できてなかったのが全て。自分に負けてました」と語った。

今季は6月29日ロッテ戦(京セラドーム大阪)に先発するも3回途中4安打5四球4失点で降板。
これが、今季唯一の1軍マウンドだった。

今後の練習法やプランなどは「(今は)何も考えてない。ゆっくりやります」と話し、
淡々とした表情に決意を込めた。

支配下選手登録への返り咲きへ、着実に歩を進める。(金額は推定)

2021年12月10日 日刊スポーツ ネット配信

オリックス・榊原が育成で再契約 700万減の800万で更改

オリックスは10日、榊原翼投手と来季育成選手として再契約を結んだと発表した。
10月に戦力外となり、球団から育成契約を打診されていた。背番号は「61」から「125」に変更。
この日、大阪市内の球団施設で臨んだ契約更改交渉では700万減の800万円でサインした。(金額は推定)

榊原は2016年度育成ドラフト2位で入団。
18年に支配下を勝ち取り、19年にプロ初勝利を含む3勝を挙げた。
ただ、20、21年は力を発揮できず。「結果が出てなくて苦しかった」。今季は1試合の登板に留まった。

支配下登録を目指す22年シーズンへ「来年は勝負」と言葉に力を込めた。

2021年12月10日 デイリースポーツ ネット配信

渡邉勇太朗 39期 現:埼玉西武
渡辺勇太朗350万増の1000万円でサイン
師匠・内海におねだり「時計がほしいっす」


西武の渡辺勇太朗投手(21)が9日、埼玉・所沢の球団事務所で契約更改に臨み、
350万増の1000万円でサイン。師匠・内海に“ご褒美”をねだり、2ケタ勝利を誓った。

3年目の今季は6月9日のDeNA戦(メットライフ)で中継ぎとして1軍デビューを果たした。
後半戦からは先発ローテの一角を担い、プロ初先発初勝利を挙げて4勝をマーク。
飛躍の1年に「非常に充実した。よかった」とうなずいた。

成長した要因の一つは内海との自主トレだ。厳しい走り込みにも耐えた昨オフに続き、今オフも帯同予定。
「走ること、フォームの再現性を上げることを意識して、1年間戦うために体力強化したい」とテーマを掲げた。
目標は「10勝」。頼もしさが増す一方で「(達成したら内海にご褒美を)お願いします。時計がほしいっす」
とちゃめっ気たっぷりに笑った。

2021年12月10日 スポーツ報知掲載

渡辺勇太朗が350万増の1000万で契約更改
今オフも内海組に参加「1年間戦える体力強化に臨みたい」


西武の渡辺勇太朗投手が9日、埼玉・所沢の球団事務所で契約更改に臨み、
350万アップの1000万円でサインした。

3年目の今季は初めて春季キャンプをA班(1軍)でスタートさせた。
開幕は2軍で迎えたが、6月9日のDeNA戦(メットライフ)で中継ぎとしてプロ初登板し、3回無失点。
後半戦からは先発ローテの一角を担い、プロ初先発初勝利を挙げるなど4勝をマークした。
飛躍のシーズンを「非常に充実した1年になって、よかった。(ローテを担ったのは)後半戦だけだったけれど、
疲れた印象はあった」と振り返った。

昨年のオフは師匠と慕う内海に志願し、奄美大島での自主トレに参加。
今オフも帯同予定で「しっかり走ることと、フォームの再現性を上げることを意識して、
1年間戦える体力強化に臨みたい」と課題を明確にした。
さらなる成長が期待される大型右腕は「1年間(先発)ローテーションを守りたい。
今季4勝できたので、その倍、プラスαで2けた、10勝を目指して頑張りたい」と力を込めた。

2021年12月9日 スポーツ報知 ネット配信


西武渡辺勇太朗が350万円増「10勝」達成で
師匠内海に時計おねだり宣言


西武渡辺勇太朗投手(21)が9日、師匠に公開おねだりした。
埼玉・所沢の球団事務所で契約更改し、350万円増の年俸1000万円でサイン。
今季後半戦から先発ローテーション入りし、プロ初勝利を含む4勝4敗の成績で、増額を勝ち取った。
内海の教えのもと成長著しい右腕は「来季は10勝、2桁を目指したい」と宣言。
達成した際の師匠からのご褒美を問われ「お願いします。時計を…」と控えめにおねだりした。

最下位に沈んだチームの中で、終盤戦に差した数少ない光明だった。
ロングリリーフから先発へと段階を踏み、壁にぶち当たりながら白星を積み重ねた。
そのスケール感から生まれる期待値はまだまだ高く、伸びしろは十分。
最長6イニングから完投するための体力、再現性を高めるための技術を、
今オフも内海の自主トレに同行し培っていく。

3年間過ごした選手寮から退寮し、1人暮らしを始めた。
すでに高級外車を購入し、両親にも車をプレゼント。
着々とプロ野球選手としてステップを踏む中で腕時計をおねだりしたのも、発奮材料になるからだ。
「内海さんと出会ったときはまだ18歳で、言葉遣いとかなってなかったと思うんですけど、
礼儀作法とかは大人になったかなと思います」。
大人の階段とともに、プロ野球選手としても駆け上がっていく。

2021年12月9日 日刊スポーツ ネット配信

大竹寛 22期 現: 巨人巡回トレーニング統括補佐
巨人引退の野上亮磨は来季スコアラー予定
大竹寛はトレーニング統括補佐


今季限りで引退した巨人大竹寛投手と野上亮磨投手が、シーズン感謝祭でセレモニーに出席した。

「ザ☆ピース!」のBGMで登場した妻で元モーニング娘。の石川梨華から花束を受け取った野上は
「一番、感謝しないといけないのは家族だと思っています。辛いこともありましたけど支えてくれて
本当に感謝しています」。来季はスコアラーに転身予定だ。

大竹は「どんな思い出も1つ1つが大切な宝物であり財産です。新たな人生が始まります。
選手を支える場になって、もっと勉強して成長していきたいと思います」。
来季は巡回コーチ・トレーニング統括補佐となる。

2021年12月9日 日刊スポーツ掲載

大竹寛 22期 現: 巨人巡回トレーニング統括補佐
巨人・大竹寛「どんな思い出も宝物であり財産」
感謝祭でファンに熱く引退報告

巨人は8日、東京・両国国技館で「読売巨人軍2021シーズン感謝祭in国技館」を開催。
今季限りで現役を引退し、巡回トレーニング統括補佐に就任した大竹寛投手(38)が引退セレモニーに臨んだ。

大竹は「いつも温かい声援をくれましたファンの皆様、背中を押していただき、ありがとうございました」とし、
球団、チームメート、家族に感謝の言葉を並べた。

「広島に入団して、何とかこの世界で成功したい、勝ちたい、抑えたい、その気持ちで自分なりにやってきました。
ジャイアンツに来まして初めてのリーグ優勝ができた時は本当に幸せでした。
どんな思い出も一つ一つが自分の大切な宝物であり、財産です」と語った。

大竹は今季最終戦となった10月24日のヤクルト戦(神宮)に登板。翌25日に東京ドームで引退会見を行い、
20年の現役生活を終え「まずはホッとしている。実感は湧いているようで湧いていない感じ」と話していた。

最後は「来年また新たな人生が始まります。今度は自分が選手を支える側になって、もっと勉強して、
成長して、力になれるように努力していきたいと思います」と力強く語った。

◆大竹 寛(おおたけ・かん)
1983年(昭58)5月21日生まれ、埼玉県出身の38歳。
浦和学院では2年夏の甲子園に出場。01年ドラフト1巡目で広島に入団。
03年10月13日のヤクルト戦でプロ初勝利。
08年に開幕投手を務め、12年には11勝を挙げてカムバック賞を受賞した。
13年オフに巨人にFA移籍。オールスター出場4度。
通算成績は375試合で102勝101敗17セーブ、防御率3.77。
1メートル84、96キロ。右投げ右打ち。

2021年12月8日 スポーツニッポン ネット配信

大竹寛 22期 現: 巨人巡回トレーニング統括補佐
巨人 大竹寛の引退記念グッズ発売 Tシャツは阿南広報描き下ろしデザイン

愛された「寛さん」の引退記念グッズが販売される。
今季限りで現役引退した巨人大竹寛トレーニング統括補佐(38)の「引退記念グッズ」が、
8日正午から球団公式通販サイト「ジャイアンツオンラインストア」で販売開始される。

記念グッズはTシャツやフォトフレームなど、計18商品。
ミズノTシャツは、爆笑の引退記者会見をプロデュースした阿南徹広報が描き下ろした似顔絵をデザインに採用した。
同会見では、畠世周投手(27)が音声スタッフとして忍び込んだり、
プロ通算101敗にちなんで101杯のカップラーメンを、報道陣へのお土産として用意。笑顔あふれる会見となっていた。

また、ラーメン好きの大竹にちなみ、ラーメン丼(どんぶり)セットの丼の底には
大竹直筆の「ラーメンは一生の友達さ」というメッセージが書かれている。
目玉商品となる直筆サインが入った「実使用ユニホーム」や「メモラビリアボール」は、
GIANTS ID会員対象で数量限定の抽せん販売。申込期間は14日午後11時59分までとなる。

【商品一覧】※金額は10%消費税込み
◆直筆サイン入り実使用ユニホーム ホーム(限定1点・抽せん) 22万円
◆直筆サイン入り実使用ユニホーム ビジター(限定1点・抽せん) 22万円
◆直筆サイン入りメモラビリアボール(限定17点・抽せん) 11万円
◆フォトフレーム(シリアルナンバー入り) 1万5000円
◆ゴールドプレート 1万1000円
◆アクリル時計 6600円
◆ラーメン丼セット(限定101セット) 4950円
◆ミズノTシャツ 4400円
◆Tシャツ(ブラック) 3500円
◆晴雨兼用傘 2750円
◆クッション 2200円
◆フェースタオル(フォト) 2000円
◆ゴールドマグカップ 2000円
◆ホームベース型タペストリー 2000円
◆アクリルスタンド 1200円
◆巾着 1100円
◆ゴールドラメアクリルキーホルダー 1000円
◆ペンケース 880円

2021年12月7日 日刊スポーツ ネット配信


巨人・大竹引退記念グッズ発売
阿南広報プロデュースの「ラーメンは一生の友達さ」Tシャツ


巨人は7日、今季限りで現役を引退した大竹寛巡回トレーニング統括補佐(38)の引退記念グッズを、
8日正午から球団公式通販サイト「ジャイアンツオンラインストア(https://store.giants.jp/)」で販売すると発表した。

記念グッズはTシャツやフォトフレームなど、計18商品。
Tシャツ(税込み4400円)は、引退記者会見をプロデュースした阿南徹広報が描き下ろした似顔絵をデザイン。
同会見では、畠を音声スタッフとして忍び込ませたり、101杯のカップラーメンを報道陣へのお土産として用意するなどした。

また、ラーメン丼(どんぶり)セットの丼は、スープまで飲み干すと底に書かれた大竹投手直筆の
「ラーメンは一生の友達さ」というラーメン愛あふれるメッセージが現れる仕様になっている。

2021年12月7日 スポーツニッポン ネット配信

パ・リーグ日程発表
ビッグボス新庄の日本ハムはソフトバンク戦で開幕


パ・リーグは3日、来季の公式戦日程を発表した。3月25日にセ・リーグと同時に開幕し、
既に発表されている交流戦を含め各チーム143試合を行う。

開幕カードは楽天-ロッテ、西武-オリックス、ソフトバンク-日本ハム(いずれも上がホーム)となった。
新庄剛志新監督率いる注目の日本ハムは、藤本新監督体制となったソフトバンクで、新任監督同士の対決となる。

本来なら2018年の上位3球団だった西武、ソフトバンク、日本ハムがホームチームとなる予定だったが、
日本ハムが23年の開幕戦を開業予定の新球場で行えるよう、同年の開幕主催権を持っていた楽天と交換した。
試合開始時間入りの詳細日程は後日発表される。

2021年12月4日 サンケイスポーツ掲載

木塚敦志 16期 現:横浜DeNA投手コーチ
DeNAが来季1、2軍新スタッフを発表

DeNAは1日、来季の1、2軍コーチングスタッフを発表した。
◆1軍 ◆2軍
 監 督     三浦 大輔
 ヘッド     青山 道雄
◎野手総合    石井 琢朗
◎打 撃     鈴木 尚典
◎投 手(チーフ)斎藤  隆
 投 手     木塚 敦志
▼内野守備走塁  田中 浩康
 外野守備走塁  小池 正晃
◎バッテリー   相川 亮二
 巡回打撃    田代 富雄
 監 督     仁志 敏久
 ファーム総合  万永 貴司
 打 撃     大村 巌
 打 撃     下園 辰哉
▼打 撃     嶋村 一輝
 投 手     大家 友和
◎投 手     小杉 陽太
 守備走塁    柳田 殖生
▼守備走塁    永池 恭男
 バッテリー   鶴岡 一成
▼育 成     藤田 和男
◎=新任 ▼=配置転換

2021年12月1日 スポーツニッポン ネット配信

大竹寛 22期 現: 巨人巡回トレーニング統括補佐
山崎伊織を支えた大竹寛の金言
「自分の感覚が宝物。そこだけはぶれずにリハビリと練習していく」


巨人の山崎伊織投手が26日、都内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、現状維持の年俸1200万円でサイン。
右肘手術の影響でリハビリを続ける中で、心の支えになったものを明かした。

今季限りで引退した大竹寛(現巡回コーチ・トレーニング統括補佐)もシーズン序盤に右膝痛などで故障班に合流。
ともにリハビリを行ってきた。「何十年とやってきた選手。一個一個の言葉に重みを感じて。
『自分の感覚は誰にも分からない。自分の感覚が宝物だから、そこだけはぶれずにリハビリと練習をしていくことが大事だね』
っていうのは今も残っています」と話した。

2021年11月26日 スポーツ報知 ネット配信

榊原翼 37期 現:オリックス
再出発のオリックス・榊原翼が再びの支配下を目指す
「フラットにして、結果を出す」


★6年目のリスタートへ

25年ぶりのリーグ優勝を果たし、日本一を目指して日本シリーズに向かうオリックス。
その一方で、次世代を担う若手選手たちの目は、来季に向けられている。

育成選手から支配下登録選手となり、2019年に初勝利を含む3勝を挙げた榊原翼もそのひとり。
5年目の今季、公式戦登板は1試合にとどまり、この秋、戦力外通告を受けた。
球団からは育成選手として再契約を打診され、秋季キャンプに参加して再起を目指している。

小春日和の高知市営東部球場。近くの畑にはコスモスが咲き乱れ、市民らの癒しの空間となっているが、
19日まで練習に明け暮れる若い選手たちには、花を愛でる暇はないだろう。

シーズンを控えた春季キャンプとは違い、秋季キャンプは技術を磨き体力を限界まで追い込める期間。
榊原に与えられたテーマは、体力面の強化だ。隣接したサブグラウンドで、
50メートルの往復ダッシュを山下舜平大らと繰り返す、ハードなトレーニングに必死の形相で取り組む。

「苦しかった」。5年目のシーズンを、そう振り返る。

2月28日。春季キャンプ最終日に行われた、ソフトバンクとの練習試合。
オープン戦、公式戦につながる試金石となった。

先発マウンドだったが、先頭の周東佑京から5連打を浴び、いきなり4失点。
制球が定まらず、取りに行ったストライクを痛打された。

結局、3イニングを9安打、7失点。
中嶋聡監督からは「何を目指しているのかが、ちょっと見えなかった。
チャンスはゼロではないが、ふるいにかける今の段階では、結果がすべてになるところもある」
と厳しい評価を受け、開幕メンバーからも外れた。

飛躍の年と言われた20年、1勝4敗と伸び悩んだ。
「オフの取り組み方が甘かった」という反省から、今年は山岡泰輔や杉本裕太郎らと行った
恒例の広島県内での自主トレにも、新たな思いで取り組んだ。
それだけに、結果が出ないことに悩み、深みにはまり込んでしまったのだろう。

以前から課題とされてきた制球難。行き先はボールに聞いてくれ、と言わんばかりに
腕を振って打者に向かう、気迫のこもった投球が持ち味。思い切って投げ込み、打者を抑えてきた。

しかし、次第に腕が振れなくなってしまう。腕を下げて投球フォームも変えるなど、試行錯誤を繰り返した。
同期入団の澤田圭佑から「こじんまりまとまっていて、バラ(榊原)らしくない」とアドバイスを受け、
いい状態の時の腕の振りに戻し、浮上のキッカケはつかむことが出来た。

ウエスタン・リーグで3勝を挙げた6月、一軍から声が掛かった。
29日のロッテ戦(京セラドーム大阪)に先発し、2回1/3を投げて4安打、毎回の5四球で4失点。

先発陣が充実し、中継ぎが不足していた一軍において、先発でリズムを作っていく榊原に
与えられたチャンスは、この一度だけ。
「一軍での一発勝負に負けてしまい、チャンスを逃してしまった。あれがすべてでした」と榊原。
結局、今季、一軍での登板はこの1試合に終わった。

「二軍戦でも、一軍の試合を想定してマウンドに登らないとダメだ」と、
ウエスタンの試合で自らを奮い立たせたが、不甲斐ない試合が続いてしまった。
「結果を残さなくては」という焦りからくる悪循環。
ウエスタンでは14試合に登板し、4勝1敗、防御率6.27。
そして10月5日、戦力外通告を受けることになる。

「5年目ですし、2年連続して結果を残せなかったので」と、
戦力外通告を受けるのではないかという危機感はあったそうだ。
球団から育成での契約を打診してもらえたことで、
今は「野球を続けさせてもらえることに、感謝しかありません」と喜ぶ。

福良淳一GMは「悩んでいたようなので、自分のペースでやれるように、すっきりとさせてやりたかった」と、
支配下から育成に切り替えた思いを語り、
「10球、1球は素晴らしいものを持っている。早く帰ってきてくれたら」と期待を込めた。

投球練習からは、約3カ月遠ざかっている。

「全部を忘れて、一度、フラットにしてみようと考えています」。

投球フォームの見直しや球種を磨くこと以上に、今の自分を見つめ直す。
それだけ、悩みが深かったということだろう。

育成2位、背番号「124」で入団。
2年目につかんだ「61」とは別れることになるが、育成から支配下登録をつかむ術は知っている。

「オフは、千葉に帰省する以外、大阪からは出ません」。
球団施設のある大阪・舞洲で育成グループの一員として、ひたすら汗を流すつもりでいる。

「結果を出すだけです」。

大きな瞳が輝きを取り戻した。

BASEBALLKING掲載

小島和哉 35期 現:千葉ロッテ
「もうダメです」ロッテ小島和哉を救った“美馬さん”の優しい言葉とは?
《3年目の覚醒》にあった葛藤と涙


「もうダメです」

ふと呟いてしまった一言から人生は大きく変わった。ZOZOマリンスタジアムのウェートルーム。
小島和哉投手はトレーニングメニューをこなしながらも、どこか上の空でいた。

開幕から先発としてローテーション入りしながらも、なかなか波に乗れない日々が続いていた。
8月25日のファイターズ戦(札幌ドーム)、9月3日のファイターズ戦(ZOZOマリンスタジアム)。
直近の2試合はいずれも4回3分の1で途中交代。中6日という間隔をあけて満を持して登板をする
先発投手としては、5回を投げ切れずにベンチに下がることはあまりにも悔しく、辛い事だった。
だから思わず、心の底からの想いが口から飛び出た。

「次の登板でダメだったら、二軍に落ちる。自分の中ではそう思って落ち込んでいました。
元々、マイナス思考なので、どんどん自分を追い込んで、へこんでいた」

小島は当時の心境を語る。ウェートルームには同じく先発ローテを担う美馬学投手がいた。
肩を落とし、ため息をつきながら練習をこなす小島に優しく声をかけてくれた。

★「攻めの気持ちが大事だと思う」

「もっと楽しんで投げた方がいいんじゃない? 一軍で先発を任されているのは6人しかいない。
その1人を任されているんだから、もっと喜んで投げた方がいい。打たれたら打たれたで仕方がないこと。
ダメなら練習をすればいいじゃん。打たれたらどうしようではなくて、攻めの気持ちが大事だと思う」

東北楽天ゴールデンイーグルス時代の2013年には日本シリーズMVPになるなど、
輝かしい実績を持つ先輩の語りかけるような優しい言葉がその時、スッと小島の胸に入ってきた。
重かった気持ちがどこかに消え、沸々と前向きな感情が湧いてきた。

そこからだった。

次回登板の9月11日、イーグルス戦に向けてガムシャラに動き出した。

★データ見直し、佐々木朗希からも刺激

「投球的なものはさほどは変わっていないと思う。メンタルの部分が大きかった」と
本人が振り返るように前向きな気持ちを取り戻した若者は、それまで憂鬱に感じていた登板日に向けて前のめりで取り組んだ。

自身の投球データを洗い直した。チャートを見直し、いい時と悪い時の投球パターン、傾向などを分析した。
他の投手が先発をしている時のピッチングにも注目をした。

前日の9月10日のイーグルス戦(ZOZOマリンスタジアム)では佐々木朗希が先発し、田中将大投手と投げ合った。
勝ち投手にこそならなかったが8回を投げて被安打2、無失点。
なによりもほとんどカウントを悪くすることなく、99球、無四球に抑えたことに感嘆した。

「四球はやっぱりもったいないなあと思いました。みんな、どんどんストライクゾーンに強いボールを投げ込んでいた。
ストレートで押し込むような投球を見て、かわすような逃げの投球ではなくてゾーンの中で勝負していこうと思いました」

5回持たずに降板した先の2試合はいずれもフルカウントまで持ち込まれるシチュエーションが多く、
8月25日が102球で、9月3日が100球。
浅い回で降板したにも関わらず球数を要してしまったピッチングスタイルを反省した。

★「美馬さんの言葉がなかったら」

そして迎えた9月11日のイーグルス戦。9回を投げて被安打4、1失点。
惜しくも8回に島内宏明外野手にソロ本塁打を打たれ、完封勝利こそ逃したが自信を取り戻し、
自分の投球スタイルを確立したゲームとなった。

「美馬さんの言葉がなかったら、どっぷりマイナスな考え方を続けて、その後はなかったかもと思います」と
小島本人も振り返るように、そこからは驚くほど結果がついてきた。

そこから4連勝。10月3日のイーグルス戦(楽天生命パーク)では9回被安打3、無失点で
今季2度目の完封勝利でついに初の二桁勝利に到達した。
ストライクゾーン内で強気に勝負した結果、100球ジャストで強力打線を封じた。

★オリックス3連戦、託された初戦先発

かくしてメンタル面の変化から覚醒し、リーグ優勝争いを繰り広げるマリーンズに欠かせない左のエースの座を確立した。

10月12日から京セラドーム大阪で行われたバファローズとの首位攻防3連戦では初戦の先発のマウンドを託された。
9月下旬にZOZOマリンスタジアムで行われた同カード3連戦は3連敗。
今シーズン最後の直接対決。2.5ゲーム差で追う形で挑む乾坤一擲の戦いにローテーションを変更してまで小島は初戦を託された。

残念ながら結果は今でも忘れられない悔しい結末となった。

8回まで2点リードで無失点。3度目の完封勝利も見えてきた中で打たれた。
8回2死一塁。宗佑磨外野手に初球をライトスタンドに放り込まれ、試合はそのままドロー。
小島は思わずマウンドでしゃがみ込んだ。

「先の3連戦で3連敗。そしてローテを変更してまでボクをカード頭に起用してくれた。
この試合の大事さは分かっていた。申し訳ない気持ちで一杯だった」

チームの命運を託された小島はベンチで唇を噛んだ。すると次から次へとチームメートが声を掛けてくれた。

「気にするな」
「打って援護できなくてゴメン」
「ナイスピッチング」

先輩、外国人選手、スタッフ。みんな肩を叩いて励ましてくれた。責任を一身に背負っていた若者の目が潤んだ。

「そんな風に言ってくれるとは思っていなかった。みんなから励まされて、こみ上げる想いがありました」

試合後、自分でも想像していなかった感情が溢れ、涙した。

★来シーズンは「優勝したい」

結局、シーズンは2位で終わり、クライマックスシリーズファイナルステージで敗退した。
マリーンズで唯一、規定投球回数に到達し二桁勝利(10勝4敗)を挙げた小島はもう来季に向けて動き出している。
シーズン1年間戦える体力作りを課題に取り組んでいる。

「この2年間はローテーションに入れていただきましたけど、いずれもイレギュラーな日程。
今年8月には東京オリンピックによる中断期間もあった。
来年、シーズンを通してチームに貢献できるようにしっかりと体力をつけていきたいと思います。
好不調の波を少しでも小さくして粘って1年間戦いたい。そして優勝したい」

もうマイナス思考に陥る小島はいない。今年の成功体験を生かし、さらなる飛躍を夢見て目を輝かせている。

★早稲田大の先輩、鳥谷の存在

偉大なる先輩と共に過ごしたこの2年間の経験も宝物だ。
早稲田大学の大先輩・鳥谷敬が今年、現役を引退した。タイガースで16年。そしてマリーンズに移籍して2年。

「ボクらのレジェンド。大学時代はスワローズの青木(宣親)さんと2人、誰よりも練習をしていたといつも聞かされていた。
まさか一緒のチームになるとは思ってもいなかった」

そう振り返るように遠く尊い存在だった。

投手と野手ということもあり話す機会はそれほど多くはなかったが、左打者から見た左投手の事などを聞いたことがある。

「左投手のインコースはやっぱり嫌と打者心理を教えてくれました」と小島。
そして何よりも忘れられないのは日々のちょっとした姿勢だった。

「鳥谷さんはこんな後輩の自分にも朝、挨拶をしたら『おはようございます』と、いつも丁寧に返してくれた。
ボクらなんてどうしても後輩とかには省略して返事してしまい気味ですけど、
鳥谷さんと挨拶を交わすようになってからはそれではダメだなと気づかされました。
こういうちょっとした事から、ファンから愛される人、一流とはこういう人のことを言うのだなと改めて思いました」

色々な先輩やチームメートと共に歩み、覚醒した1年だった。
時にはため息をつき、泣き、笑った。背番号「43」は季節と共に大きく成長した。

2022年はさらなる飛躍が期待される時を迎える。
マリーンズを代表する左のエースとして攻めの投球でマリーンズを今度こそ頂点へと導く。

2021年11月19日 NumberWeb掲載

大竹寛 22期 現:巨人
大竹寛氏は今季限りで現役引退、トレーニング統括補佐に

今季限りで現役引退した巨人・大竹寛氏が、コーチングスタッフ就任初日に見せた“まさかの姿”にファンが驚いている。
球団が公式YouTubeで公開した動画に「まずはしっかりご自身を治してください!」と心配するコメントが集まった。

大竹氏は広島から巨人と、20年の現役生活で通算376試合に登板し102勝101敗17セーブの成績を残して引退。
「トレーニング統括補佐」の役職に就くと発表された。ただ16日、ジャイアンツ球場での秋季練習に現れたのは
予想外の“松葉杖”姿で「一杯勉強して、選手のサポートをできるように頑張ります」と挨拶すると、選手の輪から笑いが。
グラウンドにはほのぼのとした空気が漂った。

ファンからのコメントは「で、寛ちゃんどしたん?笑笑 怪我?」「大竹さん松葉杖?どうしたのさー?」
「寛ちゃん膝結構悪かったんだ」と心配する声が大半。
「挨拶のタイミングで笑いが起きるのさすがだわ」と今後も“癒し系”としての活躍を期待する声もあった。

2021年11月17日 Full-Count掲載

大竹寛巡回トレーニング統括補佐、松葉づえでG球場に登場の理由

巨人1軍は12日にCS最終Sを終え、3日間の休養期間を経て16日から新体制で新たな再スタートを切った。

今季限りで現役を引退した新任の大竹寛巡回コーチ・トレーニング統括補佐(38)は、
右膝の手術を行ったため松葉づえでG球場に登場した。
現役時代、“投手陣のオアシス”と慕われた右腕は「選手、チームのために何ができるかということを
一番にやっていきたい。選手に寄り添った行動が伴えれば」と理想を掲げた。

2021年11月17日 スポーツ報知掲載

大竹寛 22期 現:巨人
巨人・大竹トレーニング統括補佐、松葉づえ姿で〝指導者デビュー〟

巨人は16日、川崎市のジャイアンツ球場で新体制での秋季練習をスタートさせ、
練習前のグラウンドに1~3軍の選手、首脳陣、スタッフらが集結し、来季の首脳陣が紹介された。

今季限りで引退し、指導者に転身した大竹寛巡回トレーニング統括補佐(38)は松葉づえをついて出席。
「コーチとして最低限動けるように」と、引退の理由にもなった右膝を今月5日に手術したことを明かし、
「まず自分のリハビリから」と頭をかいた。

キャリア終盤で右肩などのけがを乗り越えて活躍した経験を持っており、
「また身が引き締まる思いがします。分からないことばかりですけど、まずは選手のために、チーのために
何ができるのかなというところを一番に置いて。選手に寄り添った行動が取れたら」と気持ちを新たにした。

2021年11月16日 サンケイスポーツ ネット配信


巨人・大竹寛コーチが松葉づえ姿で始動…周囲のイジリに「傷が開いちゃう!」

巨人は16日から新体制で秋季練習をジャイアンツ球場でスタートさせ、今季限りで引退し、
指導者となった大竹寛巡回トレーニング統括補佐(38)も姿をみせた。

コーチデビューはまさかのイデタチとなった。両脇に松葉づえを抱え、右足には固定器具を装着…。
今後、本格化するコーチ業のため、引退する要因ともなった右ひざを今月5日に手術したのだという。
再出発に向けてまずはメンテナンスを施したわけだが、そこは「ブルペンのオアシス」。
天性のイジられぶりも発揮した。大竹コーチの痛々しい姿を目撃した某先輩が
笑顔で蹴飛ばす仕草をみせると「傷が開いちゃう!」とタジタジだ。

指導者となっても愛されキャラは健在だが、本人はもちろん使命感に燃えている。
理想とするコーチ像を問われると「選手に寄り添った、そういう行動をとれたら。
ケガの経験はあるので、その時の気持ちとか。なかなか治らないこともあるので。
そういうことも含めて寄り添って伝えていけたら。
自分よりはチームのために、選手のために。いろいろ勉強していきたい」と意気込んだ。

2021年11月16日 東京スポーツ ネット配信

【巨人】右膝手術し松葉づえ姿で登場の大竹寛コーチ
「まず自分のリハビリから入るので…」


今季限りで現役を引退た新任の大竹寛巡回トレーニング統括補佐(38)が16日、指導者として始動。
G球場に訪れあいさつした。コーチとして動けるように、11月に右膝の手術をしたため松葉づえ姿で登場。
「まずリハビリから入るので自分の…」と説明した。

現役時代は「投手陣のオアシス」と呼ばれ先輩、後輩から慕われた大竹氏は
「選手のために、チームのために何ができるのかを一番においてやっていきたい。選手に寄り添った、
そういう行動が伴えたらいいんじゃないかと。自分よりは選手、チームのために。
色々勉強しないといけないと思う」とコーチとしての目標を掲げた。

2021年11月16日 スポーツ報知 ネット配信

大竹寛 22期 現:巨人
【巨人】来季のコーチングスタッフを発表

巨人は15日、来季のコーチングスタッフを発表した。

2、3軍所属の若手選手育成に携わるファーム総監督には川相昌弘氏が就任。
作戦コーチを退任する吉村禎章氏は球団編成副本部長兼国際部長に就任する。

その他の布陣は以下の通り。

【1軍】 監督 原辰徳
ヘッド兼オフェンスチーフ 元木大介
作戦兼ディフェンスチーフ 阿部慎之助
打撃 金杞泰(キム・キテ)
打撃兼内野守備 村田修一
外野守備兼走塁 亀井善行
投手チーフ 桑田真澄
投手 山口鉄也
バッテリー 実松一成
ブルペン 村田善則
トレーニング 穴吹育大
【2軍】 監督 二岡智宏
打撃 小笠原道大
投手 三沢興一 
投手 青木高広
内野守備走塁 古城茂幸
外野守備 松本哲也
バッテリー 加藤健
トレーニング 石森卓
【3軍】 監督 駒田徳広
打撃 後藤孝志
投手 杉内俊哉
投手 矢貫俊之
守備走塁 金城龍彦
バッテリー 市川友也
総合 安藤強
トレーニング ジョン・ターニー
【巡回】 大竹寛
会田有志

2021年11月15日 スポーツ報知 ネット配信

小島和哉 35期 現:千葉ロッテ
ロッテ小島和哉「朗希さんがいるんで厳しいんですけど」開幕投手目指す

2桁勝利を挙げたロッテ小島和哉投手(25)が、来季へスタートした。
この日開始したZOZOマリンでの秋季練習に参加。

ダッシュなどで体を動かし「来年が、去年と今年やってきたことが生かさせるかどうか一番大事な年と思います」と強い意識を示した。
開幕投手候補の1人になるとみられる。「(佐々木)朗希さんがいるんで厳しいんですけど」と笑いながら
「(春の)キャンプ1日目から、今年もやってくれそうだな、って思ってもらえるように」と、前向きに意気込んでいた。

2021年11月15日 日刊スポーツ掲載

大竹寛 22期 現:巨人
【巨人】亀井善行が来季1軍外野守備走塁コーチに就任 大竹寛は巡回コーチ就任へ

「2021 JERA クライマックスシリーズ セ」最終ステージ(S)3戦目にヤクルトと引き分け、
敗退が決まった巨人の今季全日程が終了した。
今季限りで現役を引退した亀井善行外野手(39)が、来季から1軍の外野守備・走塁コーチに就任することが12日、分かった。
同じく引退する大竹寛投手(38)も巡回コーチに就任予定。
小笠原道大氏(48)を2軍打撃コーチに、駒田徳広氏(59)を3軍監督に招へいし、若手の育成に力を注ぐ。

今季限りで現役を引退した大竹も、来季から巡回コーチとして指導に当たることが判明。
プロ20年間で、先発から中継ぎまで様々な役割をこなしてきた経験を
1軍からファームまで、幅広く還元していく役割を任される。
宮本投手チーフコーチから「投手陣のオアシス」と称された愛されキャラで
後輩からの信望も厚く、選手に寄り添った指導に期待がかかる。

2021年11月13日 スポーツ報知掲載(一部抜粋)

渡邉勇太朗 39期 現:埼玉西武
西武渡辺勇太朗「長いイニングを」秋季練習でブルペン投球100球ノルマ

西武の3年目右腕・渡辺勇太朗投手が心技体を高める。
今季プロ初勝利を含む4勝4敗で終盤は先発ローテーション入りをした。ただ先発マウンドでは、6回2/3が最長だった。
「課題としては細かいコントロール。スタミナ面でもう少し長いイニング投げられること」とスタミナ強化に、
秋季練習では1クールに1度のブルペン投球で100球をノルマに課す。

技術面では左打者の外角へのスライダー、カットボールの精度を上げ、バックドア習得に励む。
シーズン中はメンタルトレーニングを行い効果を実感。
「すごい大きかった。やってなかったら今年の自分はなかった。強くなったというか考え方が変わった。オフもやっていくと思います」。
師と仰ぐ左腕・内海が兼任投手コーチとなり「前と変わらず普通にしゃべりますし、普通に怒られます」。
1月の自主トレ時期よりも走力が落ちていることに「アカンぞ」と指摘され「しっかりやります」と気を引き締め直していた。

2021年11月12日 日刊スポーツ掲載


内海哲也の秘蔵っ子・渡辺勇太朗、同世代の奥川に刺激…来季一気にブレイク狙う

高卒3年目の西武・渡辺勇太朗投手(21)が11日、同世代の活躍を刺激に来季のレベルアップを誓った。

1学年下のヤクルト・奥川は10日のCS最終S初戦で、プレーオフとCS通じて最年少での完封勝利を達成した。
浦和学院3年時には、U―18でチームメートだっただけに「よく知っているし、CSの結果を見てもすごく刺激になる」。
同じく1学年下のロッテ・佐々木朗、オリックス・宮城らも今季、一気に飛躍した。

今季4勝からのステップアップに欠かせない存在は師匠と慕う内海だ。
20年オフには志願して自主トレに参加。「内海組」名物の走り込みで体づくりに励み、今季は後半戦からローテ入りした。
「自主トレの時に走れていたのに、今は走れなくなってきて『あかんぞ』って怒られました」と警告を受け、
1クールに1度、100球以上の投げ込みでスタミナ強化に励んでいる。

今オフも自主トレに同行予定。「来季はもう少し長いイニングを投げられれば」と進化を誓った。

2021年11月12日 スポーツ報知掲載

今季4勝西武渡辺勇太朗の刺激材料は1学年下の奥川ら「もっと長いイニングを」

西武の渡辺勇太朗投手(21)が11日、セ・リーグCSファイナルステージ初戦で躍動した一学年下の右腕に負けない飛躍を誓った。
プレーオフ、CS史上最年少の完封勝利投手を飾ったヤクルト奥川に「刺激になる」と対抗心が芽生えたという。

高卒3年目の渡辺は、今季デビュー登板を果たした後半戦から先発ローテーションに定着し、4勝をマーク。
最下位と苦しんだチームとは対照的に、後半戦に限ればエース高橋らを抑えてチームの勝ち頭となるなど台頭した。

一方、奥川やパ・リーグを制したオリックスで13勝を挙げた宮城はいずれも1学年下だけに、今季の結果だけで満足できるはずがない。
来季を見据えて「課題は細かいコントロール。後はもう少し長いイニングを」と意気込む。

秋季練習では投げ込みや走り込みなどでスタミナの増強を図っており、
今季契約していたメンタルトレーナーとの精神面の鍛錬も継続していく。
また「(自主トレに)連れていっていただきます」と昨年に続いて内海に弟子入り予定だ。
心身ともに鍛錬の秋を過ごす期待の右腕が、最下位からの反攻を目指す獅子の旗手となる。

2021年11月12日 西日本スポーツ掲載

渡邉勇太朗 39期 現:埼玉西武
西武・渡邉勇太朗
来季躍進のきっかけをつかんだ将来のエース候補/飛躍のシーズン


高卒3年目ながら「ドラフト2位で入ってきたのに、去年も一軍で投げることができなかった。
もうゆっくりできる年数でもない」と強い危機感を抱いて今季に挑んだ渡邉勇太朗。
オフには公私ともに「師匠」と慕う内海哲也の自主トレに参加し、
A班キャンプ、さらに一軍でのシーズンを想定してのトレーニングに励んだ。

実際、初のA班キャンプに帯同すると開幕こそ二軍スタートとなったが、
6月9日DeNA戦(メットライフ)で中継ぎとしてデビュー。
3回を2安打2三振、無失点の好投で存在感を示すと、その後も前半戦終了までリリーフとして8試合に登板した。

もともと本格派右腕として将来のエース候補と嘱望される逸材だけに、後半戦に入ってからは先発転向。
その初戦、8月15日の楽天戦(同)では5回4安打1失点、26日のソフトバンク戦(同)では
5回2安打無失点で2連勝を飾り、一気に先発ローテーション入りを勝ち取った。
途中、安定感を欠き、5回もたずに降板した試合も何度かあったが、直球を主体に自身
今季のラストゲームとなった10月17日の楽天戦(楽天生命パーク)では
最長の6回を投げ4安打無失点で4勝目を飾った。

開幕前、「一軍で10試合以上登板することが目標。1年間ローテーションを回れれば出来過ぎ」と語っていたが、
17試合登板(9試合先発)、4勝4敗(先発4勝2敗)、2ホールド、防御率3.44の成績は、まさに「上出来」だ。

地元・埼玉出身選手だけにファンからの人気も高い。今季痛感したスタミナ面での課題を克服し、
来季は開幕から先発ローテの一角を担い、主軸への躍進が大いに期待される。

週刊ベースボール オンライン掲載

小島和哉 35期 現:千葉ロッテ
【CS舞台裏】ロッテ・小島、もう「コジマ」とは呼ばせない

ポストシーズンは、選手にとってその名を知らしめる絶好の舞台。
第2戦に先発したロッテ・小島(おじま)もその一人だ。
今季チームトップの10勝を挙げた左腕も、まだ全国区とはいえない。
1年目の2019年。日本ハムとのオープン戦(鎌ケ谷)では2番手でマウンドに上がる際、
「ピッチャー・こじま」と場内アナウンスされたこともあった。

ただ、今季の活躍でロッテファンの間で人気が急上昇。
10月16-24日には球団オンラインストアで、19年8月にプロ入り初勝利を記念して製作された
「コジマじゃないよ!オジマだよっ!!」グッズが異例の再販となった。
自身も「オフになったら、これを持って、お世話になった方々にあいさつ回りしたい」と同グッズを大量購入。
この日は七回途中4失点に終わったが、ファイナルステージで快投し、もう「コジマ」とは呼ばせない。

2021年11月8日 サンケイスポーツ掲載

パシフィックリーグ
CSファーストステージ

11月7日
小島和哉 35期 現:千葉ロッテ
対東北楽天戦 先発登板


EAGLES
MARINES
【M】小島、国吉、佐々木千、益田-加藤、柿沼
【E】岸、安楽、酒居、松井-炭谷
▼本塁打 山口1号(M)炭谷1号 マーティン1号(E)

小島和哉 投球結果
1試合0勝0敗0S
6 1/3イニング 打者31 球数115 被安打10 奪三振6 与四死球2 失点4 自責点4 防御率5.68

ロッテ井口監督ファイナル進出でファンに約束
「またここに帰って来られるように一丸となって頑張ってくる」


「2021 パーソル クライマックスシリーズ パ」は7日、ファーストステージ(S)第2戦が行われ、
前日の第1戦で劇的なサヨナラ勝ちで先勝したロッテがこの日は楽天と引き分け、1勝1分けで
10日(18時)に開幕するシーズン1位のオリックスとのファイナルステージ(S)進出が決まった。

「2戦ともタフな戦いだった」。
井口監督はパ・リーグ史上初となる引き分けでのステージ突破を決め安堵の表情を浮かべた。

まさにチームスローガン「この1点をつかみ取る」ファーストSの戦いだった。
前日の第1戦は1点を追う8回にエチェバリアの劇的なバット放り投げ同点弾。
そして9回には佐藤都のサヨナラ打。
この日も1点を追う7回にマーティンの特大同点ソロが飛び出し1点をつかみ取った。
「141試合目で優勝を逃し、悔しさしかない」。
そう語った井口監督はロッテらしい粘り腰を見せたナインを称えつつも視線はすでに先の戦いを見据えていた。
「ファンの皆さんも(悔しい思い)一緒だと思いますんで、またここに帰って来られるようにファイナル、
また一丸となって大阪で頑張っていきたいと思います」と日本シリーズでのZOZOマリン帰還を
「本当に選手たちの力になった」と本拠地を白く染めたファンに約束した。

試合は先発の小島が6回まで2失点と粘りの投球を見せていたが、7回に炭谷に同点弾、
島内に勝ち越し打を浴び7回途中で降板。

しかしここで終わらないのが今年のロッテだ。3-4と逆転され迎えた7回にマーティンが右翼スタンドに
特大弾を放ち再び同点に追いつき、4-4で迎えた9回表を守護神・益田が無失点に抑え引き分け以上が確定。
ロッテは最後の攻撃をすることなくCS開催要項のコールド規定によって1勝1分けでファーストS突破が決まった。

引き分けでステージを勝ち上がるのは14年セCSファーストSの阪神
(第1戦〇、第2戦延長12回表終了で引き分けコールド)以来でパ・リーグでは初となった。

≪CS開催事項・コールドゲーム≫ 
ステージ勝ち上がりが確定した時点でコールドとなる。後攻チームが王手をかけ、
9回先攻チームの攻撃終了時に同点の場合は、9回裏の攻撃は行わない。
また、9回裏の攻撃中に後攻チームが追いついた場合、その時点でコールドゲームとなる。

2021年11月7日 スポーツニッポン ネット配信

大竹寛 22期 現:巨人
菅野智之、CS初戦でエースの仕事 励ましてくれた大竹寛の思い継承

女房役の激励に奮い立った。菅野は3―0の6回2死二、三塁、近本を迎えてギアを上げた。
「マウンドに集まって誠司が『逃げたらダメだよ、攻めるよ』と言ってくれた。
強気で行くぞ、と力強い目で僕に勇気を与えてくれた」。
捕手・小林の要求は初球から3連続内角直球。最後は内角スライダーで遊飛に抑えた。
初めて得点圏に走者を背負ったこの場面。スガコババッテリーの気迫が勝った。

大事なCS初戦。序盤は「(普段)あんまりやらない攻め」と直球、カーブ、フォーク主体に攻めた。
中盤以降に宝刀スライダー、カットボールの割合を増やす絶妙な工夫で阪神打線を幻惑。
4回まで一人の走者も出さず、7回98球2安打無失点と快投した。
速球は最速152キロで150キロ台連発。
高橋との投手戦を制し、原監督も「主導権を渡さずにね。非常に切れ味鋭いいい投球」とたたえた。

大竹から励まし 今季は右肘違和感などで前半戦に4度登録抹消。
G球場でリハビリ中、右脚痛などで一緒に故障班にいた大竹寛が勇気をくれた。
「けがしている時って自分の中で追い詰めちゃうんですけど、大竹さんは『ここまでやってきたんだから大丈夫だから』
みたいに励ましてくれて。大竹さんはその時に欲しい言葉をかけてくれる人なんです」。先輩の優しさが身に染みた。

その大竹が引退を表明。正式発表前に連絡をもらい感謝を伝えた。
10月24日の引退試合の円陣で「みんなが日本一になる姿を見たいです! 応援しています」とあいさつした思いを継承。
もうマウンドに上がれない先輩のために、という気持ちも力になっている。

野手ではこの日、主砲・岡本和が欠場。
「和真も本人が一番つらい思いをしていると思いますし、ここまで来られたのは間違いなく和真のおかげ。
何とか勝ち進んで彼が打席に入る姿を見たい」と思いやった。不在の仲間の分まで甲子園で全員一丸、躍動した。

前回登板から中13日の間はこまめにブルペンで投球練習を行って感覚を維持。
「シーズン(フルで)戦えなかった悔しさは常に持っている。そういうのが今日はプラスに働いたと思います」と
大一番で最高の投球をみせた。
3位からの日本一へ、中3日の先発も覚悟する短期決戦。その初戦で絶対エースがエースの仕事をした。

2021年11月7日 スポーツ報知掲載

小島和哉 35期 現:千葉ロッテ

予告先発

11月7日
パシフィックリーグ
CSファーストステージ

対東北楽天戦
ZOZOマリン 14:00
M小島和哉x岸孝之


ロッテは小島がCS第2戦に先発「必死に投げたい」

パ・リーグのCSファーストステージ第2戦でロッテ・小島和哉投手が先発する。

「最後の登板から期間も開いたのでしっかり調整できた。必死に投げたい」

シーズン最後の登板は10月27日の楽天戦で、6回1失点と好投している。
今季2桁10勝(4敗)のうち、楽天から最多3勝を挙げるなど相性はいい。
左腕は「CSだからと気負い過ぎることなくシーズンの延長と考えて投げたい」と気負いはない。
それでもポストシーズンは何が起きてもおかしくはない。
「気持ちの部分で引かないことが大事。少しでも長く投げられるように頑張りたい」と引き締めた。

2021年11月6日 スポーツニッポン ネット配信

ロッテ・小島は楽天との第2戦先発へ「一人でも長く投げられるように」と決意

ロッテ・小島和哉投手(25)は6日、楽天と対戦する7日のクライマックスシリーズ(CS)・
ファーストステージ第2戦(14時、ZOZOマリン)の先発に向け
「僕の任されている試合はあしたの1試合だけなので、まず、そこでどれだけチームに貢献できるかだと思う。
一人でも長く投げれるように頑張りたいと思います」とCS初登板へ意欲をみせた。

早大から入団3年目の今季は、初めて2桁勝利(10勝4敗)を挙げてチームの勝ち頭となった。
楽天戦は「今シーズン一番たくさん試合に投げている」と全24試合先発のうち、7試合に登板して3勝2敗。
10月27日は敵地で6回を5安打1失点に抑えたが、降板後に逆転負けしてオリックスの優勝が決まった。

左腕は「(楽天は)対策とかも練ってくると思うんですけど、あまり僕は考えすぎないで、
いつも通りやればいいかな思っている」とレギュラーシーズンの延長線上と意識。
帽子のつばに書いた「強気に攻めろ!」の言葉を胸に、CS初登板初勝利でのファーストステージ突破を狙う。

2021年11月6日 サンケイスポーツ ネット配信

小島和哉 35期 現:千葉ロッテ
ロッテ CSファーストS初戦は朗希!2戦目は小島、3戦目は石川に

ロッテ・井口監督が6日から始まる楽天とのCSファーストステージ(ZOZOマリン)の先発投手を発表。
「1戦目が佐々木朗、2戦目が小島ですね。3戦目は石川。
(佐々木朗の起用については)一番安定して投げてくれているし、初戦の大事さもある。
こういうところでしっかりと投げてくれると大きい」と説明した。

2021年11月4日 スポーツニッポン ネット配信

3年ぶりに通常方式へ セ・リーグ公式戦と交流戦の来季日程発表

セ、パ両リーグは2日、2022年のセ・リーグ公式戦と交流戦の日程を発表した。
3月25日にセ、パ同時に開幕し、9月21日のDeNA―巨人まで各球団143試合が組まれた。
昨季と今季は新型コロナウイルス感染拡大による開幕延期や東京五輪に伴う公式戦中断で変則日程となったが、
3年ぶりに通常の方式に戻る。パの日程と試合開始時間入りの詳細日程は後日発表される。

開幕カードでは巨人が東京ドームで中日と、DeNAが横浜スタジアムで広島と、阪神が京セラドーム大阪で
ヤクルトと対戦する。交流戦は5月24日に始まり、各球団が相手リーグ6球団と3試合ずつ、計18試合を行う。

2021年11月2日 サンケイスポーツ ネット配信
NPB 2021年公式戦日程

セントラル・パシフィックリーグ日程
詳細日程
交流戦日程
詳細日程
イースタン・ウエスタンリーグ日程
詳細日程
フェニックスリーグ日程


セ・リーグ勝敗表(全日程終了

       勝 -敗 -分
①ヤクルト 73-52-18
②阪神   77-56-10
③巨人   61-62-20
④広島   63-68-12
⑤中日   55-71-17
⑥DeNA   54-73-16

大竹寛 22期 現:巨人
巨人、亀井&大竹メモリアルグッズ発売

巨人は1日、今季限りで現役引退を表明した亀井善行外野手(39)と大竹寛投手(38)の
メモリアルグッズを、球団公式通販サイト「ジャイアンツオンラインストア」で販売開始した。

「ARIGATO!OHTAKEメモリアル」グッズには同24日の神宮球場・ヤクルト戦でラスト登板した際の姿をデザイン。
Tシャツやフェイスタオルなど、計13商品を発売した。

2021年11月1日 スポーツニッポン ネット配信(一部抜粋)

パ・リーグ勝敗表(全日程終了)

        勝 -敗 -分
①オリックス 70-55-18
②ロッテ   67-57-19

③楽天    66-62-15
④ソフトB  60-62-21
⑤日本ハム  55-68-20
⑥西武    55-70-18

パシフィックリーグ
10月27日
小島和哉 35期 現:千葉ロッテ
対東北楽天戦 先発登板


MARINES
EAGLES
【M】小島、国吉、●佐々木千-加藤
【E】則本昂、早川、西口、○酒居、宋-太田

小島和哉 投球結果
24試合10勝4敗0S
6イニング 打者26 球数90 被安打5 奪三振0 与四死球2 失点1 自責点1 防御率3.76

小島和哉 35期 現:千葉ロッテ

予告先発

10月27日
パシフィックリーグ
対東北楽天戦
楽天生命パーク 18:00
E則本昂大
M小島和哉


M3ロッテは小島が27日の楽天戦先発
「今シーズンの集大成。最後は気持ち」


27日の楽天戦(楽天生命パーク)に先発するロッテ・小島和哉投手(25)は26日、
「今シーズンの集大成でもあるので、一番は後悔しないように、1球1球大事に、
1人でも多く投げられるように頑張りたい」と抱負を語った。

チームは16年ぶりのリーグ優勝に向け、残り3試合で1敗も許されない崖っぷち。
チームトップの10勝を挙げる3年目左腕は「緊張はするけど、こういう舞台を目指して
プロ野球選手になったところもあるので、そこで投げられることを幸せに思って投げたい。
ここからは技術も大事だけど、最後は気持ち」と、自らを鼓舞するように話した。

2021年10月26日 サンケイスポーツ ネット配信

大竹寛 22期 現:巨人
引退の巨人大竹寛&野上亮磨 支え合ったリハビリ生活は若手の財産

今季限りで現役を引退する巨人大竹寛投手(38)、野上亮磨投手(34)は
シーズン終盤での1軍復帰に向け、川崎市のジャイアンツ球場で懸命にリハビリを続けた。

大竹は右膝痛、野上は右肩痛を抱え、先が見えない日々の中でも、ともに支え合いながら、
故障班の若手とともにメニューを消化した。

故障班には19年ドラフト1位の堀田賢慎、今季、イースタン・リーグで開幕投手を務めた井上温大、
ドラフト2位ルーキーの山崎伊織ら、将来有望な若手も汗を流した。

心が折れそうになることもあっただろう。
それでも、弱音は吐かず、かつて、2ケタ勝利を挙げたベテランがもがき、苦しみながら前に進み続ける背中を若手に示した。

2人の目標だったクライマックス・シリーズでの登板はかなわなかったが、未来の巨人に有形無形の財産を残した。

2021年10月26日 日刊スポーツ ネット配信

大竹寛 22期 現:巨人
巨人の後輩たちがイジりとサプライズ 愛された大竹「寛さん」爆笑引退会見

後輩たちが“イジり”とサプライズを交えて、先輩の門出に立ち会った。
25日、都内で巨人大竹寛投手(38)の引退会見が行われた。

同僚の畠は会見開始前から音声スタッフを装って、報道陣に紛れ込むドッキリを決行。
大竹は畠の存在に気付かぬまま、約30分の会見を終えた。

席を立って、1人で記念撮影する大竹へ、今度は今村がスーツ姿で登場。
大きな花束を渡すのが通例の中、ニヤニヤしながら“ミニ花束”を手渡すボケを披露した。
その後ようやく、大きな花束を持った菅野をはじめ、山口、鍵谷、中川、田中豊、高橋、大江、戸郷が登場。
1人1人が大竹と握手をして回った。すると、音声スタッフ姿の畠がガンマイクを大竹の顔近くに強引に近づけ、正面突破。
ありえない行動でようやく畠であることに気付いた大竹は
「お、おまえ…。ずっと下向いているなと。めっちゃ仕事に徹している人だなと思った」と驚きの表情。
会場はまたもや爆笑で包まれた。

最後は駆けつけた投手陣10人とともに記念撮影。後輩に慕われ、愛された「寛さん」を象徴した1シーンとなった。

巨人大竹寛引退 ファンに親しまれた登場曲「愛は勝つ」にしたベタな理由

今季限りで現役を引退する巨人大竹寛投手(38)は、登場曲もファンに親しまれた。

広島から巨人にFA移籍した14年3月1日。
オープン戦のヤクルト戦(東京ドーム)の先発マウンドで名前にかけて
KANのヒット曲「愛は勝つ」の登場曲を試験的に採用した。

当時、大竹は照れながらこう説明した。
「愛は勝つ、を試験的に使います。名前の『寛』と『KAN』にかけてですね。広島の時からやりたい気持ちはあった。
でも、(ベタな理由に思われそうで)恥ずかしいじゃないですか?」。

「寛ちゃん」と愛され、先輩、後輩問わず、周囲から慕われた。
東京ドームであの登場曲が聞けなくなるのが、寂しく思うファンもたくさんいるのではないだろうか。

ラーメン好き巨人大竹寛、笑顔“マシマシ”引退会見 黒田マネた伝家の宝刀

巨人大竹寛投手(38)が25日、都内で引退会見を行った。
01年にドラフト1巡目で広島に入団。13年オフに巨人にFAで加入した。
通算376試合に登板し、102勝101敗17セーブ。
ラーメン好きとしても知られ、集まった報道陣に101敗にちなんで101杯のカップ麺を気前よくプレゼントした。

愛くるしい“大竹スマイル”のまま、20年のプロ野球人生に別れを告げた。

◇   ◇   ◇

最後まで笑顔は“マシマシ”だった。
無類のラーメン好きで知られる大竹は、報道陣に101杯のカップ麺をプレゼント。
「チョイスなんですけど…」とラーメンを説明しだすと、笑いに包まれた。
会見後には大量のカップ麺の山を前に記念撮影。
「これ引退会見だよな?」と笑顔。誰からも愛された、飾らない「寛さん」の人柄がにじみ出た。

全球シュート勝負の引退登板から一夜明けた。
広島時代、壁にぶち当たり、追い込まれた極限状態にわらにもすがる思いで挑戦した球種だった。
「シュート系のボールを右打者の内角に投げないと飯を食っていけないんじゃないかと。
(元広島)黒田さんが使っていて、見よう見まね。間違いなくシュートがあって野球を長く出来た」。
麺は伸ばさなくても、伝家の宝刀で選手生命を伸ばした。

右肩をはじめ、度重なる負傷に悩まされた。最後も右膝の負傷から引退を決断した。
座右の銘は「勝っておごらず、負けて腐らず」。102勝101敗。喜びの数だけ、悔しさも味わった20年。
「ラーメンだけに、面(麺)と向き合って、しっかり味わいたい(笑い)」。
こってりしたプロ生活を終えた。これからは気兼ねなく、大好きなラーメンをスープまで飲み干せる。

2021年10月26日 日刊スポーツ掲載

大竹寛が爆笑引退会見 音声さんが変装畠!?
報道陣に101杯ラーメン差し入れ、愛されキャラ


巨人の大竹寛投手(38)の引退会見が25日、都内で行われた。
ラーメン好きで知られる右腕は長い現役生活を終え、自分にかけたい言葉を問われると
「こんだけ食べてこの体形で、20年よくやったなと。もう少し健康に気を使えばよかったね、ぐらいです」と笑った。
大竹節あり、サプライズありの爆笑会見で、20年のプロ生活にピリオドを打った。

涙はなかった。引退登板から一夜明け、大竹は晴れやかな表情で言葉を紡いだ。
右膝のけがの影響で今季の登板はわずか4試合。
「僕もリハビリを頑張ったんですけど、10月に入って良くならないというところで(引退を)決断しました」と明かした。

どんなに困難でくじけそうでも、自分を信じて戦い抜いた。
広島時代を振り返り「壁にぶつかって、勝てなくて。シュート系を右打者のうち(内角)に投げ込まないと
メシを食っていけないと思った。そういう極限の状態でした」。この時に磨いたのが代名詞となったシュート。
「大先輩の黒田さんが使っていて、見よう見まねで右打者のインコースに投げたのが始まり。
間違いなくシュートがあって野球を長くできた。自分を助けてくれたボール」と“相棒”に感謝した。

ブルペンのオアシスと宮本コーチに命名されるなど、後輩に慕われた右腕。
この日も菅野や中川、高橋ら投手陣がサプライズで登場した。畠は音声スタッフに変装して会見に潜入。
種明かしされると、大竹は「ずっと下向いてるなと。めっちゃ仕事に徹してる人だと思った」とビックリ。
会場も爆笑に包まれ、笑顔あふれる会見となった。

メディアには、大竹から“らしい”プレゼントが贈られた。
「私は102勝しましたが101敗した男です。101敗の懺悔(ざんげ)の気持ちを込めて
お世話になった皆様にラーメン101杯(敗)をおくります。by大竹寛」とのメッセージが添えられた
大量のカップラーメンが、会見場の棚に積み上がっていた。粋な計らいに、報道陣からも驚きの声が上がった。

G球場でともに汗を流した若手に向けては「才能あふれる人たちがいっぱいいる。堀田だってとてつもないボール投げますし、
山崎(伊織)だって伊藤(優輔)だって太田龍もそう。これからのジャイアンツを絶対に支えてほしい。
活躍している姿を見たい」と願った。心配ない。最後まで雄姿を見せた大竹の思いは、しっかりと後輩に届いている。

大竹寛、引退後ファーストラーメンは
「お世話になったので家系ラーメン。しっかり味わいたい」


巨人の大竹寛投手(38)の引退会見が25日、都内で行われた。
ラーメン好きで知られる右腕は長い現役生活を終え、自分にかけたい言葉を問われると
「こんだけ食べてこの体形で、20年よくやったなと。もう少し健康に気を使えばよかったね、ぐらいです」と笑った。

◆大竹に聞く

 ―巨人での思い出は。

 「FA宣言の時、ジャイアンツは大きい憧れだった。イメージ以上のプレッシャーもあった。
けど、リーグ優勝を人生で初めて経験させていただけて、これほどまでにうれしいものなのか、
ビールかけがこんなに楽しいものかと。ジャイアンツに入って挑戦して良かった」

 ―今後について。

 「これといってまだ決まってはいない。これからもこの世界でお世話になって、何かしらの力になれたらなと思っています」

 ―引退して食べたいファーストラーメンは?

 「実は現役時代も結構食べてたんですけど(笑い)。今までお世話になったので家系ラーメン。
面(麺)と向き合って。ラーメンだけに(笑い)。しっかり味わいたいと思います」

2021年10月26日 スポーツ報知掲載

巨人・大竹が引退会見 通算101敗…101杯の「ありがとう」
報道陣に手書きメッセ入りカップラーメン


今季限りで引退する巨人の大竹が東京ドームで記者会見を行った。
今季序盤に負った右膝痛の影響もあり、広島、巨人でプレーした20年間の現役生活を終えた右腕は
「家族や支えてくれた方がいたから頑張れた」と感謝した。

ラーメン好きで知られ、通算101敗にちなんで「皆さまに101杯(敗)のありがとうを贈ります」と
手書きメッセージ付きでカップラーメン101個を報道陣に差し入れる粋な計らいも。

後輩の畠が音声スタッフに扮して参加するドッキリも仕掛けられ、笑いの絶えない会見となった。
今後については「野球界に何か貢献ができたら」と話した。

2021年10月26日 スポーツニッポン掲載

大竹寛 22期 現:巨人

公示

10月25日

1軍出場選手登録抹消

20年間お疲れ様でした

大竹寛 22期 現:巨人
巨人大竹寛「黒田さんがいたから」シュートへの思い語る
引退会見一問一答


巨人大竹寛投手(38)が25日、都内で引退会見に出席した。
プロ20年目の今季は度重なる負傷の影響もあり、1軍登板はわずか4試合にとどまった。
リーグ最終戦となった前日24日のヤクルト戦(神宮)で、8回に引退登板。
サンタナへ5球全球シュートを投げ込み、バットを粉砕する遊ゴロに打ち取った。
試合後には左翼付近で5度胴上げされ、
「一生の思い出ですね。あんなに気持ちいいものだとは思わなくて」とすがすがしい表情で振り返った。

主な一問一答は以下の通り。

-引退登板を振り返って

投げられるか投げられないか決まってなかった。
それがチームメート、監督コーチの頑張りでチャンスをいただいたことがうれしかった。
そしてシュートですね。サンタナ選手のバットが折れた瞬間はずっと覚えているんじゃないか。

-どういう気持ちが

ホッとしているのが一番で、実感は湧いているようで湧いてない感じですね。

-引退を決めた要因

今年、膝のケガですね。リハビリを頑張ったんですけど、10月に入ってやっぱり良くならないと。そこで決断しました。

-誰にまずは引退報告を

妻ですね。今年で引退するよと一番に伝えました。

-現役20年続けられた要因

まずは自分事ですけど、野球をずっとやりたい、勝ちたい。そういう気持ちは常に持ってました。それが続いた要因なのかなと。
ただ、野球生活はいいことばかりではない。悪いときに支えてくれた人がたくさん居たから、自分も頑張れたのかなと思います。

-ケガを乗り越えた広島時代を振り返って

振り返れば語り尽くせないくらいの思い出なんですけど。
高校卒業して、子どもだったと思うんですけど、いろいろ指導頂いたなと。
ケガもありましたけど、決して辛い日々ではなく、楽しい思い出というか、広島の思い出は温かい思い出が多いです。

-シュートという球種への思い入れ

間違いなく、シュートがあって野球を長く出来た。
シュートをちゃんと使うようになった分岐点は黒田さんがいたから。
大先輩がシュートを使っていて、見よう見まねで投げたのが始まりです。

-巨人での思い出

まず、FA宣言のとき、自分の中では結構悩みました。
巨人への憧れはあったけど、大きすぎた。とても大きな挑戦だったけど、今思えば挑戦して良かった。
ただイメージ以上の重圧ももちろんありました。
ただリーグ優勝を初めて経験させてもらって、ビールかけがこんなに楽しいものなんだと。
仲間に恵まれて。投手陣で言えば、内海さんを筆頭によく迎え入れてくれて。

-オアシスという存在と、短気だという話も

僕は短気だと思いますね自分では(笑い)。若いときは感情をむき出しにしてよく怒られたりした。
ただ黒田さんや新井さん、野村謙二郎さんに指導を受けて、これじゃダメだなと。
自分がダメだったので、若い選手の気持ちがわかるというか、そういう接し方が後輩には良かったのかなと勝手に思ってます。

-若手投手にメッセージ

才能があふれる選手がいっぱいいますね。
1軍にいる選手はもちろん、2軍生活もリハビリも多かったですので。
堀田賢慎はとてつもないボールを投げますし。山崎伊織も伊藤優くんも井上も。

-現役を終えて楽しみにしていること

ラーメンですね(笑い)。現役生活から食べてはいたんですけど(笑い)。

★巨人大竹寛から「101杯のカップラーメン」プレゼント「101敗の懺悔を」

今季限りで現役を引退する巨人大竹寛投手(38)から、報道陣に粋なプレゼントが贈られた。

25日の引退会見の都内会場には「101杯のカップラーメン」が、メガ盛りされていた。
そこには、熱々のメッセージが記された2枚の張り紙が…。

「私は102勝しましたが101敗した男です。101敗の懺悔の気持を込めてお世話になった皆様に
ラーメン101杯(敗)のありがとうをおくります。by大竹寛」(原文まま)

球界屈指のラーメンマニアで知られる大竹らしい、ユーモアたっぷりの贈り物に、会見前から会場は温かな雰囲気に包まれていた。

★巨人大竹「お、おまえ…」引退会見に音声スタッフの畠がサプライズ潜入

今季限りで現役を引退する巨人大竹寛投手(38)に、ラストサプライズが用意されていた。

25日、都内で引退会見を実施。
壇上の正面に陣取るカメラマンに交じるテレビスタッフの1人に、どこか見覚えのある顔が。
黒色のニット帽に白色Tシャツにメガネ姿の音声スタッフは畠世周投手だった。

“仕掛け人”の畠は会見前、「ばれますかね?」と緊張した様子だったが、会見は堂々とした“スタッフ”ぶりで乗り切った。
会見では畠について質問されると、「彼、今7回、8回、どこでも投げているたくましい男なんですけども、
僕が去年投げていたポジションで頑張っているなと思うと、バトンを託してもいいなと思いましたし、
キャッチボールでもこういうボール投げられないなって真っすぐを投げる。
トレーニングに関して勉強していますし、しっかりやるタイプなんです。まだまだ可能性あるし、さまになってきている。
まだ先発もできると思っているので、もう1回先発もできるんだ、何でもできるんだという気持ちで
羽ばたいてもらいたい」とエールを送った。

会見の最後の記念撮影で、ようやく“ネタばらし”。
ガンマイクを手に急接近すると、大竹がようやく気付いて「お、おまえ…」と絶句。
「ずっと下向いているなと。めっちゃ仕事に徹している人だなと」と話すと、爆笑に包まれた。

2021年10月25日 日刊スポーツ ネット配信

【巨人】大竹寛が報道陣へサプライズ
引退会見場にカップラーメン「101敗(杯)のありがとうを送ります」


巨人の大竹寛投手が25日、引退会見を行う。会場に詰めかけた報道陣へ、サプライズプレゼントが用意されていた。

棚に積み上げられていたのは大量のカップラーメン。
「私は102勝しましたが101敗した男です。101敗の懺悔の気持ちを込めてお世話になった皆様に
ラーメン101杯(敗)を送ります。by大竹寛」とのメッセージが添えられていた。

ラーメンが好物の大竹からの粋なサプライズに、報道陣からも笑顔がこぼれた。

★大竹寛が後輩の若手投手に期待「堀田賢慎なんてとてつもなくいいボール投げます」

巨人の後輩投手へのメッセージを求められると、今季右膝のリハビリなどで
3軍でともに過ごす時間が長かった投手の名前を挙げた。

「才能があふれる人たちがいっぱいいます。堀田賢慎なんてとてつもなくいいボール投げますし、
ケガでこれからの山崎(伊織)、伊藤(優輔)、太田龍もそうですし井上(温大)も。
そういう子たちが頑張ってこれからのジャイアンツを支えて欲しい。活躍している姿を見たいですね」とエールをおくった。

★大竹寛の引退会見、畠世周が音声スタッフに変装して参加

今季、主にリリーフとして52試合に登板し、これまでフル回転でブルペンを支えた大竹の後継者としての期待が大きい畠。
尊敬する大竹の会見に、ニット帽をかぶって音声スタッフに変装して参加し、その言葉に耳を傾けた。

会見後、菅野、山口ら1軍投手陣がサプライズで登場して花束贈呈。
そこに畠も“メディア側”から合流して「種明かし」し、爆笑を呼んで大竹を驚かせた。

★大竹寛から大竹寛へ贈る言葉
「色んな人に支えられたね。この体形で20年よくやったね」


巨人の大竹寛投手(38)の引退会見が25日、都内で行われた。

愛するラーメンについて聞かれると「実は現役時代結構食べてたんですけど」と爆笑。
引退後にやりたいことを聞かれると「やりたいこと、実際なかったんだなって。
野球をとったら休み前に酒飲んでラーメン食べて寝てくらいしかやってなかったんで。
(今後)何か楽しみを見つけて、家族サービスもそうですけど、探す時間も必要かなと思います」と話した。

その上で、自分自身に今かけたい言葉を聞かれると
「色んな人に支えられたねということと、こんだけ食べて、この体形で20年よくやったね、
もう少し健康に気を使った方が良かったね」と話した。

★大竹寛の座右の銘「勝っておごらず負けて腐らず」会見に菅野ら集結

巨人の大竹寛投手(38)の引退会見が25日、都内で行われた。

座右の銘を聞かれると「勝っておごらず負けて腐らず。勝つけど負けるし、負けると思ったら勝つし。
その都度、勝ったらうれしい負けたら悔しいでやってきたんですけど、成績は102勝101敗。
最後の方は勝ったら勝った、負けたら負けたで反省してまたやる、自分にピッタリな言葉だなと、
今はそれを大事にしてます」と明かした。

会見には菅野、山口、中川、鍵谷ら後輩の投手陣が集結してサプライズで花束贈呈。
愛された大竹らしい温かい会見となった。

2021年10月25日 スポーツ報知 ネット配信

巨人・大竹が笑顔の引退会見 「ホッとしている」
報道陣へカップラーメン101杯の差し入れも


今季限りで現役を引退する大竹寛投手(38)が25日、東京ドームで引退会見を行った。
20年の現役生活を終え「まずはホッとしている。実感は湧いているようで湧いていない感じ」と素直な思いを口にした。

会見場には「私は102勝しましたが101敗した男です。101敗の懺悔の気持ちを込めて、
お世話になった皆様にラーメン101杯(敗)のありがとうをおくります。by大竹寛」と
ユーモアたっぷりのメッセージ付の差し入れも用意。
花束贈呈では今村から、小さい花束を渡されいじられると、大きな花束を持った菅野を先頭に
山口、戸郷ら投手陣がサプライズ登場。最後は報道陣に扮(ふん)した畠から突撃されるなど、
投手陣の「オアシス」として親しまれた大竹らしい笑顔溢れた引退会見となった。

◇大竹 寛(おおたけ・かん)
1983年(昭58)5月21日生まれ、埼玉県出身の38歳。
浦和学院では2年夏の甲子園に出場。01年ドラフト1巡目で広島に入団。
03年10月13日のヤクルト戦でプロ初勝利。08年に開幕投手を務め、12年には11勝を挙げてカムバック賞を受賞した。
13年オフに巨人にFA移籍。オールスター出場4度。
通算成績は375試合で102勝101敗17セーブ、防御率3・77。1メートル84、96キロ。右投げ右打ち。

2021年10月25日 スポーツニッポン ネット配信

巨人・大竹の引退会見に「仕事熱心な」報道スタッフが 誰?

巨人・大竹寛投手(38)が25日、東京ドーム施設内で引退会見を行った。
訪れた報道陣の中に、ずいぶんと“仕事熱心”な人が紛れ込んでいた。

広島では「あったかい思い出ばかり」。
FAで移籍した巨人では「優勝はこれほどまでにうれしいものなのか」という喜びを味わったことなどを振り返った大竹。
会見後に菅野、山口、今村ら投手陣がサプライズで登場し、それぞれ固い握手を交わしていた。

この状況を記録しているかに見えたあるテレビスタッフが、実は畠だったことに、終了後にようやく気づいた。
大竹は「ずっと下向いていたから。仕事熱心な人だと思っていた」と笑い、大爆笑で会見場を後にした。

2021年10月25日 デイリースポーツ ネット配信

ラーメンづくしの巨人・大竹が引退会見
ラストは爆笑の〝潜入〟サプライズ


今季限りでの現役引退が発表された巨人・大竹寛投手(38)が25日、東京ドームで記者会見に臨んだ。

「一番の要因はひざのけが。
僕もリハビリを頑張って、トレーナーの方に見ていただいたけど、10月に入ってもよくならないと思って決意しました」と
20年間の現役生活に区切りをつけた理由を明かした。

現役最後の試合となった24日のヤクルト戦(神宮)の試合前の円陣では
「明日からはラーメン食べて、スープも飲み干して、そういうこともできます!!」などと話して
盛り上げていたラーメン好きの大竹は、引退後1杯目のチョイスを「お世話になったので、家系ラーメン。
麺(面)と向き合って。ラーメンだけに」と明かし、会場を笑いで包んだ。

会見の最後には、投手陣がサプライズで登場し、花束を贈呈。
そこで終わりかと思われたが、音声スタッフに扮して会見冒頭から報道陣に紛れ込んでいた後輩右腕の畠が大竹に〝突撃〟。
ビックリした大竹は「ずっと下向いて、仕事熱心な人だと思っていたんだよ」。最後まで爆笑続きの会見は幕を閉じた。

会見場の一角には、大竹の通算成績102勝101敗(杯)にかけて10カップラーメン101個が積み上げられ、
報道陣にプレゼントされた。ラーメン好きで、後輩たちから愛された大竹らしい、和やかな会見だった。

2021年10月25日 サンケイスポーツ ネット配信

大のラーメン好き巨人大竹寛、過去に原監督から「スープは全部飲むな」

今季限りで現役を引退する巨人大竹寛投手(38)は、ラーメン通でも知られ、
この日の会見では報道陣にカップラーメンのプレゼントを用意した。

チームメートからは「ラーメンのことなら大竹に聞け」と声も上がるほどで、
かつて、増量を計画した戸郷翔征がラーメン店の紹介を望んだことを受け、
本紙を通じ、「ラーメンの食べ方」を伝授した。(2019年12月22日)

   ◇   ◇   ◇

先日、体重増をテーマに挙げる戸郷が、ラーメンなどでの増量計画を告白。
悩みは店選びで、大竹は戸郷から「おいしいラーメンを紹介してもらえれば」と弟子入りを志願された。
「僕が話せるのは、お店より食べ方です」と3つのポイントを挙げた。

(1)トッピングは多め

大竹 麺は炭水化物なのでそれだけだと偏る。チャーシューやネギ、卵とかいろんなものをトッピングして、バランスを取る。

(2)スープは全部飲むな

大竹 おいしいから、ついつい飲んじゃうけど、ほどほどに。昔、原監督にも言われましたし、そこは気をつけてます。

(3)いち押しは広東麺

大竹 最近、広東麺にはまってます。野菜がいっぱい入っているので自然と野菜もとれますし、とろみがおいしいです。

13年オフのFA交渉時に、巨人の球団代表からラーメンの本を贈られるほどのラーメン好き。
若い頃は「がっつり食べても大丈夫ですけどね」と話したが、助言の中で強調したのは栄養バランスだった。

2021年10月25日 日刊スポーツ ネット配信

大竹寛 22期 現:巨人
過去記事再掲載分

《現役引退》誰よりも批判されたFA投手・大竹寛が、
「誰よりも長く巨人軍で生き残ったFA投手」になれた理由


巨人の大竹寛投手(38歳)が、今季限りで現役を引退することが発表されました。
優しい人柄で知られ、“寛ちゃん”の愛称でチームメイトに慕われた大竹投手。
広島からFA移籍した当初は批判もありましたが、自らのピッチングで評価を覆してきました。
昨シーズンもリリーフとしてリーグ優勝に貢献した大竹投手の記事を特別に再公開します。
【初出:NumberWeb2020年8月21日、肩書きなどすべて当時】

「移籍が成功だったかどうかなんて、引退してから考えることだ。もしかしたら引退しても分からないかもしれない。
死ぬ直前ですら、成功だったか失敗だったかなんて分からないかもしれない」

最近、巨人・大竹寛の野球人生を見ていると、ふとこの言葉を思い出す。
今季、37歳の右腕は中継ぎ投手として14試合に登板、防御率1.42の安定度を誇り、
7月19日のDeNA戦から12試合連続無失点中だ。現在一軍投手陣の最年長として、ブルペンの中心的存在を担っている。

★「オアシスな先輩。大竹、そうです!」

以前、元・巨人投手コーチの川口和久氏とトークイベントを行った際、
「ラーメンの食べ過ぎか、大竹投手の先発時代はよく足をつっていたけど、リリーフの短いイニングだと大丈夫でハマったね」と
背番号17の大好物ラーメンとかけて嬉しそうに語ってくれた。

昨季の一軍復帰時には宮本和知投手総合コーチが、
「明日からムードメーカーを呼びます。誰だと思いますか? 一番人間的に優れているというかね、オアシスな先輩。
大竹、そうです! 寛ちゃんがいい風を持ってきてくれるんじゃないかな」なんつって
スポーツ報知SNSで歓迎のコメントを出している。

ついでに体重増量を掲げる20歳の同僚・戸郷翔征には正しいラーメンの食べ方を伝授。
巨人公式のLINEスタンプも半笑いのイラスト吹き出しは「まいったな~」なんてひとりギャグ枠のような扱いだ。

そんなみんなに愛される仕事人・寛ちゃんだが、ここまでのキャリアは決して順風満帆ではなかった。
大竹は広島時代に4度の二桁勝利を記録、2013年オフに巨人へFA移籍してきたが、
幾度となく「失敗のFA」や「貯金のできない投手」と味方のはずのG党からさえも批判されてきた。

★獲得時点から、反対のファンは多かった。

当時、『プロ野球死亡遊戯』というブログで頻繁に大竹のFA移籍について書いていたが、
そこに寄せられるファンからのコメントの約8割は獲得に反対するものだった。
人的補償で広島へ移籍したのが、まだ2年目の一岡竜司ということもあり、期待のプロスペクトを出してまで、
30歳の10勝10敗投手を獲るのかという否定的な意見が多かったのだ。

大竹は巨人1年目の'14年、中日相手に6勝を挙げる竜キラーぶりを発揮して、チームのリーグV3に貢献。

トータルでも9勝6敗という成績を残したが、一岡も新天地の広島でオールスター戦に選出されるなど
セットアッパーとして大ブレイク。
これにより、大竹本人に非はないのに、ファンやマスコミから一岡を流出させた巨人側のプロテクト下手込みで叩かれる、
かなり理不尽な状況に陥ってしまった。

★「もう終わった」と思ってもおかしくない。

間が悪いことに、大竹の登板数や勝ち星も年々減少。
不調時には「ラーメン二郎」で大盛りを完食し折れそうな心を整え、ときに契約更改に大遅刻して
「普通に家で生活してました。すいません」と素直に謝っちゃう……というなんだかよく分からないニュースで取り上げられることはあったが、
ついに2018年には一軍でわずか2試合の登板(1勝1敗、防御率6.00)に終わる。

当時すでに35歳だ。多くの人が、「大竹はもう終わった」と思ったのではないだろうか。

だが、本人はなにも諦めていなかった。俺はまだ投げられる。
元ドラフト1位投手でFA移籍選手、すでに通算100勝に手が届きかけている実績を持ちながら、
不遇の1年間きっちり二軍の先発ローテで投げ続け、モチベーションとコンディションを落とさずに9勝を挙げたのである。

これには当時の川相昌弘二軍監督からも、その若手の見本となる献身的な姿勢を絶賛されている。

★腐らず二軍で投げ続け、ついに転機が。

肩も肘も問題ない。恐らく、これが生え抜きの功労者なら一軍でのチャンスの数も違っていただろう。
FA選手は入るときは歓迎されるが、結果が出なくなると真っ先にポジションを失う立場だ。

もし、自分が大竹だったら、会社や上司のせいにしないで、腐らずジャイアンツ球場のマウンドへ上がれていただろうか? 
正直、その自信はない。

'18年オフの契約更改では減額制限超えの50%減、2625万円ダウンの推定年俸2625万円でサイン。
文字通り崖っぷちの大竹だったが、ここでひとつの転機が訪れる。自分を巨人に呼んだ原辰徳監督がチームに復帰したのである。

そして、原監督は大竹をリリーフで再生する。
戦力外寸前だった男は'19年シーズン中盤からブルペンの救世主となり、
32試合、4勝0敗12HP、防御率2.77という成績を残し、通算100勝も達成。

5年ぶりのリーグ優勝に大きく貢献すると、年俸も5000万円まで戻し、
なんと秋のプレミア12の日本代表にも松田宣浩につぐ年長選手として追加招集された。

★温厚な大竹が、マウンドでは鬼の形相

2020年は2月下旬から右肩周辺の肉離れで離脱したが、7月上旬には一軍復帰。
決してあきらめない男は、まだまだ健在だ。
8月も勝ちパターンの一角を託され、12試合連続無失点中(8月19日現在)とベンチから信頼を寄せられている。

丸っこい顔の人の良さそうな大竹がいざマウンドに上がると、鬼の形相で徹底的に内角をシュートで攻めまくる。
14日の中日戦では3番手として7回表に登板、2者連続でバットをへし折ってみせた。

★7シーズン目はFA投手の中で最長タイ。

18歳でプロ入りして、生まれ育った埼玉から広島へ単身飛び、チーム事情に合わせ先発や抑えを経験し、
誰に何を言われようが、己の腕一本を頼りに今は花の都・大東京で中継ぎの仕事を黙々とこなしている。
大竹のそういう生き方は心から恰好いいなと思う。あのFA移籍が成功だったかなんて、そんなことはもうどうでもいいのだ。

NPB通算357登板は今のチーム投手陣で1位。
気が付けば、在籍7シーズン目は、巨人へFA移籍してきた投手では工藤公康や杉内俊哉と並び最長タイだ。
恐らく、今季の貢献度を考えると、大竹は来季も巨人で自身8シーズン目を迎える可能性が高いだろう。

大竹寛、37歳。誰よりも批判されてきたFA投手は、誰よりも長く、巨人軍で生き残ろうとしている。

 See you baseball freak……

2021年10月25日 NumberWeb再掲載


巨人大竹 広島時代に無失点記録「記憶にも記録にも残る男」

今季限りで現役を引退する巨人大竹寛投手(38)は、原辰徳監督から「私の記憶に残る投手」と絶賛された。
周囲から「寛ちゃん」と愛される抜群のキャラクター、強気に宝刀シュートで懐をえぐる投球スタイルは唯一無二とも言える存在だった。

記憶に残る選手なのはもちろんだが、広島時代には球団記録を残した。
09年、新球のチェンジアップを交え、佐々岡真司(現監督)の持つ30イニング連続無失点の球団記録を更新。
最終的にはリーグ歴代6位の43イニング連続無失点を記録した。

7回無失点の好投で、球団新記録を刻んだ09年5月19日のオリックス戦を振り返る。

◇◇◇◇

広島大竹が球団史に新たな1ページを刻んだ。
この日も0を並べ、6回で91年に佐々岡がマークした30回連続イニング無失点記録に並んだ。
7回も下山、日高、岡田を簡単に3人で抑え、一気に球団新の31回連続無失点を達成した。
無傷のまま救援にマウンドを託した右腕はご褒美の3勝目もゲットした。
「うれしいけど、それより交流戦の頭を取れた。そっちの方が良かったです」とチームの勝利を喜んだ。

唯一のピンチ、初回2死満塁は日高を二ゴロで料理。
それは昨秋から取り組む左打者対策の新球チェンジアップで、投球の幅の広がりを証明した1球でもあった。
防御率0・77はリーグ断トツ1位。
ブラウン監督は聞かれてもいないのに「去年の秋、私がきっとあの球は使えると言ったのを覚えてるかい?」と得意げに言った。
現時点で無失点記録が途絶える気配はない。

2021年10月25日 日刊スポーツ ネット配信

巨人大竹引退 FA交渉で心動かされた原監督の熱意とラーメン本

今季限りで現役を引退する巨人大竹寛投手(38)は、広島からFA権を行使し、
巨人との交渉の席で当時の原沢球団代表兼GMから「ラーメン本」をプレゼントされた。

交渉の場では、電話越しに原辰徳監督の獲得への熱意が伝えられ、心を動かされた。
巨人大竹誕生に至った当時の交渉を振り返る。(2013年11月20日)

  ◇◇◇◇    

大竹の心に染みた。「日本一連覇を達成できるチームを作るために、力を貸してほしい」。
1時間半の交渉が半ばに差しかかったころ。交渉場所のスイートルームが静寂に包まれた。
原沢球団代表兼GMの携帯電話に耳を傾けると、原監督からの熱い言葉が聞こえてきた。
「いろいろ評価していただいた中で原監督からの言葉は印象に残った」と笑みがこぼれた。

名もなき試合を覚えていてくれた。
06年3月8日のオープン戦、広島-巨人戦。倉敷マスカットスタジアムでの一戦は底冷えする中で行われた。
巨人の選手がベンチでガタガタと震える中で、当時22歳だった大竹は最速150キロを計測。
4回1安打無失点と、ねじ伏せた。

大竹 原監督は覚えていて、寒い中で一生懸命に投げる姿に好印象を持っていただいたそうです。
言われてすぐに思い出したけど、まさか、その試合をそういう見方で見てもらっていたとは思わなかった。
その時は無我夢中だったので。素直にうれしかった。

球宴出場時にあいさつを交わすぐらいしか接点がなかった指揮官の存在が大きくなった瞬間だった。
他球団への連絡などもあるため即日表明とはならなかったが、近日中に正式決定する流れだ。
「ジャイアンツさんの気持ちは自分の中では伝わった」。

2021年10月25日 日刊スポーツ ネット配信

引退巨人大竹寛の肝っ玉伝説 重鎮集まる燦燦会で「マスオさんの声」

今季限りでの現役引退を表明した巨人大竹寛投手(38)が、24日のヤクルト戦で現役ラスト登板を終えた。
サンタナの懐をえぐって、伝家の宝刀シュートでバットを粉砕する強気の投球を貫いた。

広島から巨人へFA移籍した14年。巨人を応援する財界人が中心となり、
開幕直前のチームを激励する「燦燦(さんさん)会」でも、肝っ玉の強さを発揮した。
重厚な空気の中で爆笑を取った名場面を振り返る。(2014年3月19日)

◇◇◇◇

大竹に笑いの神が降臨した。球団、そして財界の大物がそろう燦燦会。
エース内海の指名を受けて、急きょインタビューに登壇した。
「ご紹介にあずかりました広島から移籍してきた大竹寛です」。丁寧すぎる自己紹介で来賓の心をくすぐる。
巨人渡辺会長、長嶋終身名誉監督、経団連の御手洗名誉会長…。
ある意味、バレンティン、ブランコよりも破壊力満点。日本経済を動かす強力ラインアップに笑いの投球術を展開した。

「開幕を前に気持ちが高ぶってきました」と素直な直球で様子を見ると、内海から「普段と違う」とカット。
司会者が「普段の大竹さんは?」と相乗りすると、内海が厳粛なムードを察して「やめておきましょう」と空振りしようとした。
だが大竹がシュートで上体を起こす。「もっとイジってもらった方が色が出るタイプ」と応戦。
意を決した内海から「モノマネが得意です」と振られると「やるしかない流れですね」と前に出た。

「アニメ・サザエさんより。マスオさんの声」とものまね番組風に切り出すと
「まいったな~」とマスオさんのごとく声をひっくり返した。
一瞬の静寂。だがすぐに財界人たちの顔が笑顔に変わっていった。
素朴に見える人柄からの絶妙なチェンジアップが決まった。

大竹は「例年あんな雰囲気じゃないんですか? 新加入なのに大丈夫かな~」と心配そうに会場を後にしようとすると
「大竹さん、頑張って~」とホテルロビーにいた出席者から喝采を浴びた。

2021年10月25日 日刊スポーツ掲載

【とっておきメモ】ラーメン好きの巨人大竹 幻の「100杯」Tシャツ

今季限りでの現役引退を表明した巨人大竹寛投手(38)はユーモアにあふれ、周囲を明るくさせる抜群のキャラクターの持ち主だった。
通算100勝にあと3勝で迎えた19年。100敗にもあと1敗に迫る中でシーズンが始まった。

シーズン途中にリリーフに転向し、8月12日の広島戦(マツダスタジアム)で100勝を達成。
その数日後、大竹は「100勝記念Tシャツ」を着用しながら、ニヤリと笑って、幻に終わった記念? Tシャツの構想を告白した。

大竹 先に100敗してしまったら、「100杯」Tシャツでも作ろうかなと思ったんだけどね(笑い)。
でも、絶対に負けたくなかったので良かったよ。

ラーメン好きの大竹らしく、「100敗」と「100杯」をかけ、ラーメンのどんぶりが描かれたデザインだったという。
ジョークだったのか、真実だったのかは不明だが、そのTシャツを想像すると笑ってしまった。

2021年10月25日 日刊スポーツ ネット配信

大竹寛 22期 現:巨人

【巨人】大竹寛 有終バット折り!
「明日からラーメン食べて、スープ飲みきって、そういうのもできます


らしさ全開で、20年の現役生活を締めくくった。
2点ビハインドの8回。ファンの温かい拍手に包まれながら、今季限りでの引退を表明した大竹がマウンドへ。
「チャンスを作ってくれたチームメート、監督、コーチに感謝したい」。
サンタナに代名詞のシュートを5球続け、最後はバットをへし折り遊ゴロ。
「自然と出ちゃいました」と満面の笑みがこぼれた。

試合前には円陣の声出しを担当。
「明日からはラーメンを食べて、スープを飲みきって、そういうのもできます!」と好物を引き合いに出してナインを笑わせた。
交代直前、マウンドで握手を交わした原監督も
「投げられる状態じゃなかったかもしれないけど、全力で投げたのは寛ちゃんらしい。
あのプレースタイルは私の記憶に残る投手です」とねぎらった。

試合後にはレフトで胴上げを5回され「一生の思い出です。あんなに気持ちのいいものだと思わなかった。
本当に幸せ者だと思います」と喜びをかみしめた。

2021年10月25日 スポーツ報知掲載

巨人・大竹 引退登板でバットへし折った ナインから胴上げ「一生の思い出」

今季限りで現役引退する巨人・大竹寛投手(38)が八回に登板した。
得意のシュートでサンタナのバットをへし折り遊ゴロに打ち取った。
この対戦後、マウンドに歩み寄った原監督からねぎらわれ、交代。
試合後にはナインに胴上げされ、「一生の思い出ですね。あんなに気持ちのいいものだとは思わなくて」と笑顔で語った。

2021年10月25日 デイリースポーツ掲載

引退の巨人大竹寛、生き様示すシュート5球 痛み知り寄り添った若手に勇気

今季限りで現役引退を表明した巨人大竹寛投手(38)が、ラストマウンドで「シュートピッチャー」の生き様を示した。
ヤクルトのサンタナに対し、5球連続でシュートを選択。カウント2-2から5球目でバットをへし折って、遊ゴロに抑えた。

広島から巨人へFA移籍1年目の14年、惜しげもなく、巨人の若手にシュートの「極意」を伝授した。
春季キャンプでは、当時、シュートの習得に取り組む小山雄輝(現巨人球団職員)にこう伝えた。

大竹 あまりコースギリギリを狙いすぎると、ピッチングが窮屈になって、自分を苦しめるよ。
真ん中から曲げる意識で投げるくらいで、ちょうどいいんじゃないかな。

プロ4年目の25歳、1軍生き残りをかけ、結果を求めすぎるあまりに完璧を目指す後輩右腕に、的確な助言で新球習得を手助け。
投球の幅を広げ、小山はその年、16試合(15先発)に登板し、キャリアハイの6勝をマークした。

当時も今も、大竹の「投球論」は若手にとって、貴重な財産となる。
広島時代に右肩を痛めた経験から、同じ悩みを抱える後輩たちに寄り添う姿も何度見ただろうか。
完治には手術が必要なほどの右膝痛を抱えながら、投げ込んだ魂の5球はジャイアンツ球場でリハビリを続ける若手にも勇気を与えた。

▼巨人原監督(大竹について)
「寛ちゃんらしい、見事な全てシュート、伝家の宝刀だったしね。
投げられる状況じゃなかったかもしれないけど全力で投げた姿は寛ちゃんらしいなというね、しかも陽でね。
あのプレースタイルは私の記憶の中に非常に残る投手です」

2021年10月25日 日刊スポーツ掲載

巨人・大竹 引退登板でバットへし折った
「スイッチ入っちゃった」全5球“宝刀”シュート


今季限りで現役引退する20年目の巨人・大竹が8回に登板。
「マウンドに上がったらスイッチ入っちゃった」と5球全て伝家の宝刀、
シュートを投げサンタナのバットをへし折る遊ゴロに打ち取った。

マウンドでは原監督に直接交代を告げられ抱擁。
試合後、巨人ファンが集まる左翼席の前で5回胴上げされ
「一生の思い出。あんなに気持ちいいものだと思わなかった」とやりきった表情を見せた。

2021年10月25日 スポーツニッポン掲載

引退登板の巨人・大竹、全5球シュート締め
「マウンドに上がったらスイッチが入った」


最後は得意球で、と決めていた。今季限りで引退する巨人・大竹寛投手(38)が八回に登板。
5球すべてシュートを投げて、20年の現役生活に幕を閉じた。

「自分でもまさか、首を振って(投げ続けるとは)。マウンドに上がったらスイッチが入った」

3月30日の中日戦以来、通算376試合目。
右打者のサンタナの胸元をえぐり、最後は139キロでバットを折って遊ゴロに打ち取った。
広島での12年間、FA移籍した巨人での8年間を支えた武器でラストを飾った。

温厚な性格で慕われた右腕は試合後、左翼席の前でナインから胴上げされ
「あんなに気持ちいいものだとは。本当に幸せ者」と柔和な笑みを浮かべた。

2021年10月25日 サンケイスポーツ掲載

巨人大竹が笑顔で引退 3日前に涙、浦和学院時代の恩師へ電話で報告

今季限りでの現役引退を表明した巨人大竹寛投手(38)は、現役ラスト登板のヤクルト戦を笑顔で投げ終えた。
サンタナを宝刀シュートで詰まらせ「あんな結果が出たら、笑顔が出ちゃいます」と
ニコニコ顔でチームメート、首脳陣とハイタッチと握手を重ねた。

涙は3日前に流し終えた。引退発表前日の21日、浦和学院時代の恩師の森士前監督に電話をかけた。
引退の報告をするとともに、感謝の思いを伝えた。時間にすれば30分ほどだっただろうか。
恩師からねぎらいの言葉を掛けられ、涙がボロボロとほおを伝った。

浦和学院へと導いてくれたのは、森氏だった。
中学3年の時、当初は埼玉県内の公立高校に進学する意向だったが、森氏の熱い言葉を聞き、心が傾いた。
高校2年夏には1学年先輩で元ヤクルトの坂元弥太郎とともに甲子園に出場。
3年時は高校日本代表でアジアAAA選手権に出場した。

野球人生を振り返って、周囲の人に恵まれたと出会いに感謝する。
「全て自分で選んだ道なんで後悔はないです。その中で、いろんな方の支えがあったから頑張れた」。
プロ入りした18歳の時には、想像さえしなかった20年間の現役生活を駆け抜けた。

2021年10月25日 日刊スポーツ掲載

前田健太が引退の大竹寛に「お疲れさまでした」
懐かし広島時代の“お宝”写真を大公開


★広島で7年間ともにプレー「大好きな先輩です」

米大リーグ・ツインズの前田健太投手が、今季限りで現役引退する巨人・大竹寛投手に惜別メッセージを送った。
2人は広島で2007年から2013年までの7年間、ともにプレーしている。
前田は9月に右ひじのトミー・ジョン手術を受けリハビリ中。

前田は自身のインスタグラムに、大竹と広島のロッカールームで撮影した写真を投稿。
笑顔の大竹と、若き日の前田は2人でピースサインを繰り出し、仲の良さがうかがえる。
さらに「寛ちゃん現役生活お疲れ様でした。すみません。大竹さん。笑 思い出はありすぎて書ききれないです。
写真は昔のやつなので画質が悪いやつしかなかったです」と綴った。

大竹は巨人の最終戦となった24日のヤクルト戦(神宮)で、8回に登板。
シュートでサンタナのバットを折り、遊ゴロに仕留めた。
思い出が次々に蘇るのか、過去の写真を5枚アップした前田は
「大好きな先輩です エピソードはいっぱいあるんですが ここになにを書いていいのかわからないです。
それぐらいお世話になりました。またYouTubeかどこかで話せたらなと思います」と、さらなる“続編”も予告していた。

2021年10月25日 Full-Count掲載

マエケン 引退の大竹寛をねぎらう
「若い時一番お世話になった先輩」「たくさんいじらせてもらいました」


ツインズの前田健太投手(33)が20日、自身のインスタグラムを更新。
今季限りで現役を引退した巨人の大竹寛投手(38)をねぎらうとともに、かつて撮影した2ショットを公開した。

広島時代に共にプレーしていた2人。
前田は「寛ちゃん現役生活お疲れ様でした。すみません。大竹さん。笑」とつづると、
広島時代のロッカールームなどでの2ショットをアップ。
「思い出はありすぎて書ききれないです。写真は昔のやつなので画質が悪いやつしかなかったです」とした。

それでも「一つ言える事は 若い時一番お世話になった先輩でした。本当に良くしてもらいました。
いっぱい食事にも連れていってもらったしたくさんいじらせてもらいました。笑」。
続けて「大好きな先輩です エピソードはいっぱいあるんですが ここになにを書いていいのかわからないです。
それぐらいお世話になりました。またYouTubeかどこかで話せたらなと思います。本当にお疲れ様でした!」と記した。
ハッシュタグでは「写真は」「2009あたり」などと添えた。

2021年10月25日 スポーツニッポン ネット配信

大竹寛 22期 現:巨人

現役引退の巨人大竹寛「明日からはもうラーメン食べて、スープ飲みきって」

今季限りの引退を表明している巨人大竹寛投手(38)が、今季リーグ最終戦の円陣の声出し役を務めた。

「今日、僕に投げられるチャンスをいただきまして、本当にありがとうございます! 
20年の思いを込めて今日、腕を精いっぱい振ります! 
そして明日からはもうラーメンを食べて、スープを飲みきって、そういうのも出来ます!」とラーメンマニアぶりを見せ、笑いを誘った。

続けて「僕は最後ですが、みんなにはCSに勝ち進んでもらって、日本一になる姿が見たいです。応援してます。
今日も勝ってCS行きましょう! さあ行こう!」と叫び、坂本と両手でグータッチした。

大竹は今季、開幕1軍もシーズン途中に膝痛を発症し、引退を決断した。
プロ20年間で通算102勝101敗17セーブ、防御率は3・77でこの日、出場選手登録された。
1軍登板となれば、3月30日の中日戦(バンテリンドーム)以来、今季4試合目、通算376試合目となる。

2021年10月24日 日刊スポーツ ネット配信

巨人・大竹が引退登板でサンタナのバットをへし折る
ヤクルト選手、ファンも拍手


今季限りでの現役引退を発表した巨人・大竹寛投手が、1軍マウンドに上がった。
1軍の公式戦は約7カ月ぶりとなった。

八回にマウンドに上がると球場内に大きな拍手が起こった。
右腕はサンタナに対してこの日の最速139キロ、決め球のシュートでバットをへし折り、遊ゴロに仕留めた。
その後、マウンドに駆け寄った原監督にねぎらわれた。相手のヤクルトベンチも立ち上がって拍手を送り、敬意を示した。

大竹はこの日、出場選手登録され、試合前の練習に参加。
現役引退を発表した22日に行われたジャイアンツ球場での全体練習では、ブルペンで投球練習も行っていた。

2021年10月24日 デイリースポーツ ネット配信

【巨人】大竹寛が引退登板 宝刀シュートでバット折りサンタナを遊ゴロ

巨人の大竹寛投手が2点ビハインドの8回に登板。
サンタナに対して武器であるシュートを5球続け、最後はバットをへし折り遊ゴロに打ち取った。

打者1人での交代となったが、アウトを取った瞬間に満面の笑みを見せた大竹。
大城と熱い抱擁をし、原監督も自らマウンドへ向かって右腕をねぎらった。

2021年10月24日 スポーツ報知 ネット配信

巨人・大竹 現役ラストマウンドでバットへし折る
5球すべてシュート 敵地・神宮で胴上げも


今季限りでの現役引退を表明した巨人の大竹寛投手(38)が24日、今季最終戦となったヤクルト戦(神宮)に登板。
相手5番の強打者、サンタナのバットをへし折って遊ゴロに仕留め、現役最後のマウンドを最高の形で締めくくった。

4-6で迎えた8回、5番手としてマウンドへ。
サンタナに対して2球連続ボールの後、3球目は空振り、4球目はファウルで
カウント2ボール2ストライクとした後の5球目で遊ゴロに打ち取った。
5球全てが内角へのシュート。最後まで自信のあるボールを投げ込み、バットをへし折る最高のラストシーンとなった。

ここでベンチを出た原辰徳監督(63)はそのままマウンドへ向かい、満面に笑みを浮かべる大竹を労ってから投手交代をコール。
一度は大竹からボールを受け取ったが、ベンチに戻ると、改めて指揮官自ら大竹にボールを手渡した。

今季最終戦を落とし、3年ぶりの借金1で今季終了となった巨人だが、試合終了後は
敵地に駆けつけてくれた三塁側、左翼側のファンのもとへ全員で向かってあいさつ。
その中心にいた大竹にナインが近づくと、仲間の手で5度宙に舞った。
前日23日のヤクルト戦(東京D)後に引退セレモニーを行った亀井善行外野手(39)は涙、涙の引退となったが、
大竹は最後まで“寛ちゃんスマイル”。プロ20年の現役生活を終えた充実感をにじませ、笑顔で神宮球場を後にした。

2021年10月24日 スポーツニッポン ネット配信

大竹寛が最後の雄姿 原監督は「寛ちゃんらしい。記憶に残る投手」とねぎらう

今季限りで現役引退する巨人・大竹が、現役最後のマウンドに立った。

2点ビハインドの8回。
好調のサンタナに対して全球シュートで勝負を挑み、最後はバットを折って遊ゴロに仕留めた。

原監督は「全てシュート、伝家の宝刀だったしね。投げられる状況じゃなかったかもしれないけど、
全力で投げた姿は寛ちゃんらしいなというね。あのプレースタイルは、私の記憶に残る投手です」とコメントした。

2021年10月24日 スポーツ報知 ネット配信

引退の巨人大竹208日ぶり1軍マウンド、139キロのシュートで粉砕

最後は得意のシュートでバットを粉砕した。今季限りの引退を表明している巨人大竹寛投手(38)が、
2点を追う8回に5番手で、208日ぶりに1軍マウンドに立った。

ヤクルトのサンタナへ内角シュートを4球続け、カウント2-2から
この日最速タイの139キロシュートでバットを折り、遊ゴロに仕留めた。
アウトを確認するとグラブをパンとたたき笑顔で喜んだ。

マウンドに直々に歩み寄った原監督は、肩を抱き寄せて、たたえた。
ベンチで前のめりになって見守ったナインは、ベンチ前に出て、大竹の体をパンパンとたたいてねぎらった。
大竹は笑顔でベンチに駆けていった。

試合前には円陣の声出し役を務めた。チームは前日23日にCS進出を決めていた。
「今日、僕に投げられるチャンスを頂きまして、本当にありがとうございます!20年の思いを込めて今日、腕を精いっぱい振ります!
そして明日からはもうラーメンを食べて、スープを飲みきって、そういうのも出来ます!
僕は最後ですが、みんなにはCSに勝ち進んでもらって、日本一になる姿が見たいです。応援してます。
今日も勝ってCS行きましょう!」と、ジョーク混じりで仲間を鼓舞していた。

試合には惜敗した。
今季最終戦となった試合後には、チーム全員で左翼席の巨人ファンにあいさつを行った。
その後、大竹は仲間に胴上げされると、球場全体から拍手が起こった。

2021年10月24日 日刊スポーツ ネット配信

巨人大竹寛、全球シュート勝負で現役最後の登板「一生の思い出」胴上げ5回

今季限りの引退を表明している巨人大竹寛投手が、全球シュート勝負で最後のマウンドを飾った。

2点を追う8回、打者はヤクルトのサンタナ。何度も首を振り、伝家の宝刀を投げ込んだ。
最後はカウント2-2から139キロでバットを粉砕。遊ゴロに仕留めると、笑顔でグラブをぽんとたたいた。
「マウンドに上がったらスイッチ入って、シュートシュートになっちゃって。投げると決めていたんですけど、
まさか自分でも、あれだけ首振って…。でも投げ切れたと思います」と、すがすがしい表情で笑った。

マウンドに歩み寄った原監督からは「お疲れさん」と肩を抱かれた。
「ありがたいです。こんな僕に」。
試合後は左翼付近で仲間から5度、胴上げされた。
「一生の思い出ですね。あんなに気持ちいいものだとは思わなくて」と、また笑った。
今季は負傷も重なり、1軍登板はわずか4試合で208日ぶりの1軍マウンド。
プロ20年間を生き抜いてきた武器で、涙なく笑顔で投手人生に幕を引いた。

2021年10月24日 日刊スポーツ ネット配信

現役最終戦の巨人・大竹寛にチームメートが爆笑 円陣で口にした一言とは?

今季限りで現役を引退する巨人の大竹寛投手が24日、敵地・神宮球場でのヤクルト戦で現役ラストゲームに臨む。
試合前の円陣では声出し役を務め、ユーモアたっぷりの言葉にチームメートたちも思わず爆笑。
ファンも「最高すぎる」と喜んでいた。

この日、出場選手登録された大竹。
ヤクルト戦で現役最後のマウンドに上がる予定で、声出しでは
「僕に投げられるチャンスをいただき、本当にありがとうございます。20年の思いを込めて、今日精一杯腕を振ります」と、
チームメートへと感謝した。

広島時代から大の“ラーメン好き”として知られる大竹は
「明日からはラーメンも食べて、スープも飲み切って、そういうのができます」と続け、
これにはチームメートたちも笑いを堪えられず。
「僕は最後ですが、みんなにCS勝ち進んでもらって日本一になる姿が見たいです。
今日も勝ってCSいきましょう!」と締めてチームの士気を高めた。

この一部始終を巨人の公式ツイッターが動画で公開。
ファンからも「それでこそ我らがオアシス寛ちゃん」「寛ちゃん最高すぎる……」「めっちゃ愛されてるな笑」
「いいキャラだねー」「泣けるな」と大きな反響が寄せられていた。

2021年10月24日 Full-Count掲載

引退登板の巨人・大竹は胴上げ記憶なし?「ああそうだ。今、思い出した」

巨人の大竹寛投手(38)が24日のヤクルト戦(神宮)で現役最後のマウンドに立った。

巨人の最年長投手は2点ビハインドの8回に登場。サンタナを伝家の宝刀・シュートで遊ゴロに打ち取った。

マウンドに駆け寄り20年間の現役生活をねぎらった原監督は、
「寛ちゃんらしい、見事な全てシュート、伝家の宝刀だった。全力で投げた姿というのは寛ちゃんらしい。
あのプレースタイルというのは私の記憶の中に非常にありますね」とうなずいた。

試合後、背番号17は左翼スタンド前でナインから胴上げされた。
だが当の本人は、「胴上げ? ああそうだ。今、思い出した」とケロリ。
ナインから「オアシス」と呼ばれる天然ぶり(?)を発揮した。

それでも何とか思い出した様子で「あれも一生の思い出ですね。あんなに気持ちいいものだとは思わなくて」と夢見心地だった。

今季はケガに泣き、ほとんどをリハビリに費やした。
7か月ぶりの一軍の舞台に立った右腕は「チャンスを作ってくれたチームメートに本当に感謝したいですね。
監督コーチにも。投げるチャンスもらって、本当に幸せ者だなと思います」とラスト投球をかみ締めていた。

2021年10月24日 東スポWeb掲載

大竹寛、現役ラストは遊ゴロ斬り
8回に登板、サンタナと対戦 アウトの瞬間にガッツポーズ


今季限りで引退する巨人・大竹寛投手(38)が現役ラスト登板をした。

8回に5番手としてマウンドへ。
サンタナにカウント2-2からの5球目、内角へ139キロのシュートを投げ、バットを折っての遊ゴロに仕留めた。

アウトのコールを聞くと、マウンド上で小さくガッツポーズ。
集まってきた野手とハイタッチし駆けつけた原監督に肩を抱かれてからマウンドを降りた。
そして三塁ベンチでナインの出迎えを受け、最後は宮本投手チーフコーチと抱き合った。大竹はうれしそうな表情だった。

★引退の大竹 バット破壊入魂シュートに原監督「寛ちゃんらしい」とたたえる

今季限りで引退する巨人・大竹寛投手(38)がラスト登板。
8回に登板し、サンタナに対して全球、武器であるシュートで攻めた。
最後はカウント2-2から内角の139キロでバットを折っての遊ゴロ。
マウンドに駆けつけた原辰徳監督(63)に肩を抱かれ、ベンチ前で宮本投手チーフコーチと抱き合った。

試合終了後には左翼席の前で胴上げされた。
「投げるチャンスをもらって本当に幸せ者だと思います。(胴上げも)一生の思い出です。
あんなに気持ちのいいものだとは思わなくて」。はじけるような笑顔だった。

原監督は「寛ちゃんらしい、すべて見事なシュート。全力で投げた姿というのは寛ちゃんらしい」とたたえた。

2021年10月24日 中日スポーツ ネット配信

巨人・大竹、笑顔の最終登板 試合後に胴上げ「一生の思い出」

今季限りで現役を引退する巨人の大竹が八回に登板し、サンタナを遊ゴロに抑えて最後の投球を会心の笑顔で締めくくった。
何度もピンチをしのいできたシュートを5球連続で投げた。
「投げるチャンスをもらって、本当に幸せ者だなと思う」としみじみと話した。

通算102勝でユニホームを脱ぐ。試合後に巨人ファンが陣取る左翼席前で、仲間の手で胴上げされた。
宙を5度舞い「一生の思い出。あんなに気持ちいいものだとは思わなくて」と感謝した。

2021年10月24日 サンケイスポーツ ネット配信

G大竹の浦和学院恩師「ボロボロになりながら第一線でよく頑張った」
引退表明の前日、涙の電話


プロ野球・巨人の大竹寛投手(38)が今季限りの引退を表明した。
2002年に浦和学院高から広島にドラフト1巡目で入団し、13年オフにフリーエージェント(FA)で巨人に移籍して活躍。
関係者からは19年にわたる現役生活をたたえる声が上がった。

高校時代に大竹投手を指導した浦和学院高の森士前監督は、「素直でとにかく一生懸命だった」と振り返る。
引退発表前日には「今の自分があるのは先生のおかげです」と、涙ながらに感謝の気持ちと引退を伝える電話があったという。

大竹選手は救援で19年に32試合、20年に29試合に登板し、リーグ2連覇に貢献。
森前監督は「高卒で入った中、体がボロボロになりながらもプロの第一線でよく頑張った。
まずはお疲れさまでしたと言ってあげたい」と教え子をねぎらった。

2021年10月24日 読売新聞 ネット配信

セントラルリーグ
10月24日
大竹寛 22期 現:巨人
対東京ヤクルト戦 5番手登板

GIANTS
SWALLOWS
【G】●戸郷、今村、田中豊、大江、大竹、畠-大城
【S】○原、石山、スアレス、清水、マクガフ-仲村
▼本塁打 廣岡5号(G)

大竹寛 投球結果
4試合0勝0敗0S
1/3イニング 打者1 球数5 被安打0 奪三振0 与四死球0 失点0 自責点0 防御率3.86

8回裏
大江→投手の変更 大竹
サンタナ
1球目 シュート
2球目 ボール
3球目 空振り三振
4球目 ファウル
5球目 遊ゴロ バットへし折る!!!

原監督 マウンドへ
大竹君 拍手に包まれながらマウンドを降りる

本当にお疲れ様でした

大竹寛 22期 現:巨人

公示

10月24日

1軍出場選手登録


今季限りで現役引退する大竹寛が1軍登録

今季限りで現役引退する巨人の大竹寛投手が24日、1軍に登録された。

今季は開幕1軍入りして3登板、防御率4.50で3月31日に登録抹消。
2軍では6月29日のロッテ戦(G球場)で負傷降板して「右ふくらはぎの筋損傷」のため故障班に合流した。
8月に2軍戦で実戦復帰も、軸足の右膝を痛めて故障班へ再合流していた。

代わって亀井善行外野手が抹消された。

2021年10月24日 スポーツ報知 ネット配信

大竹寛 22期 現:巨人
引退巨人大竹寛24日ヤクルト戦で登板の可能性 チーム状況や膝の状態次第

巨人は22日、大竹寛投手(38)が今季限りで現役を引退すると発表した。

大竹は01年ドラフト1巡目で広島に入団。先発で4度の2ケタ勝利を挙げ、守護神も経験した。
13年オフにFA権を行使し、巨人に移籍。今季は開幕1軍もシーズン途中に膝痛を発症し、引退を決めた。
プロ20年間で通算102勝101敗17セーブ、防御率は3・77。「寛ちゃん」と愛され、先輩、後輩問わず、周囲から慕われた。

この日はジャイアンツ球場での1軍全体練習に参加。チーム状況や膝の状態次第で24日のヤクルト戦で登板する可能性がある。

2021年10月23日 日刊スポーツ掲載

大竹寛がG球場で引退あいさつ
「素晴らしい方に囲まれて野球ができたことを誇りに思います」


巨人は22日、大竹寛投手(38)が今シーズン限りで現役を引退すると発表した。

大竹はこの日、G球場で行われた1軍練習に参加し、ブルペンで投球練習なども行った。
全体練習前には「ジャイアンツに来て8年間精いっぱいプレーすることができました。
一番の思い出は初めてリーグ優勝できたこと。最後は中継ぎの方もやらせていただき、思い残すことはありません。
素晴らしい方に囲まれて野球ができたことを誇りに思います」と監督、コーチ、チームメートらに感謝の言葉を残した。

19年に大竹をリリーフに抜てきし、その穏やかな性格から右腕を「投手陣のオアシス」と名付けた宮本投手チーフコーチは
「落ち込んだ後輩がいるとなだめに行って、精神状態を平常心に持っていく役目があった。
寛ちゃんがいるだけですごく穏やかになる。我々も寛ちゃんがいるお陰で助けられた」と愛情がこもったメッセージを贈った。

広島12年、巨人8年と20年間プロの世界で戦い続け、19年からは任された中継ぎで2連覇にも大きく貢献した。
今年はシーズン中盤から右膝を痛め懸命にリハビリに取り組んでいたが、引退という決断を下した。会見は後日行われる予定だ。

2021年10月23日 スポーツ報知掲載

巨人・大竹が現役引退 ジャイアンツ球場でナインにあいさつ 今月中に会見へ

巨人は22日、大竹寛投手(38)が今季限りで現役を引退すると発表した。
ジャイアンツ球場で行われた全体練習前に監督や選手、スタッフらにあいさつの言葉を述べた。
なお引退会見については今月中に行われる予定だ。

大竹は13年オフにFAで広島から加入。先発やリリーフで活躍し、19年にはプロ通算100勝を達成。
その年のプレミア12では侍ジャパンに選出され世界一にも貢献していた。
しかし今季は度重なる故障に悩まされ、1軍でわずか3試合の登板にとどまっていた。

宮本投手チーフコーチは「上から見るんじゃなくて、目線の低い兄貴分でした。
すごく存在感が大きくて助けられた」とムードメーカーだったと明かした。
プロ生活20年のベテランが惜しまれつつユニホームを脱ぐ。

2021年10月23日 デイリースポーツ掲載

大竹寛が現役引退を発表
375試合102勝101敗17セーブ プレミア12で世界一にも貢献

巨人は22日、大竹寛投手(38)が今季限りで現役を引退すると発表した。
20年目の今季は開幕1軍入りしたが、3試合に登板後、出場選手登録を抹消。
そこからは度重なる故障で、リハビリが続いていた。
この日はジャイアンツ球場の1軍練習に姿を見せ、同じく今季限りで引退する亀井とともに、ナインにあいさつをした。

埼玉・浦和学院高から2001年のドラフト会議で1巡目指名され広島に入団。
13年オフにフリーエージェント権を行使して巨人に移籍。19年にリリーフに転向し、
リーグ2連覇した昨年まで、ブルペンを支えた。
プロ通算は375試合に登板し102勝101敗17セーブ、防御率3・77。
19年にはプレミア12の侍ジャパンに選出され世界一に貢献した。

2021年10月23日 東京中日スポーツ掲載

巨人・大竹寛が現役引退を発表。
「寺原よりも大竹にスケールの大きさを感じた」当時のスカウトが1位指名したワケ


巨人の大竹寛投手(38)が今シーズン限りでの現役引退を発表した。

大竹は浦和学院高時代、速球を武器とする右の本格派として注目され、2001年ドラフト会議で
カープから1巡目指名を受けてプロ入り。同期入団には石原慶幸(4巡目)、天谷宗一郎(9巡目)らがいた。

プロ3年目の2004年に中継ぎとして好投を続けると、シーズン途中からはストッパーに
抜擢され17セーブを挙げるなど一軍に定着した。
2005年には先発に戻り、自身初の二桁勝利(10勝)を記録し、以降は先発の一角として低迷するチームを支え続けた。

カープが初のクライマックスシリーズに進出を果たした2013年オフにFA権を行使し、巨人へ移籍。
移籍初年度は先発として9勝を挙げるも、翌年以降は故障が続いて低迷。
しかし、2019年に中継ぎとして32試合に登板するなど復活。侍ジャパンにも選出された。
今季は故障の影響もあり、一軍登板はわずか3試合だった。

かつて、カープのエース格として活躍した大竹がプロ20年間で残した数字は、
375試合、102勝101敗、17セーブ、26ホールド。
ここでは、長年カープスカウトを務めた故・備前喜夫氏が以前本誌に語ってくれた
大竹獲得までエピソードを改めて振り返っていく。

◆肘が柔らかく、腕がムチのようにしなる

私が彼を初めて見たのは高校3年の夏の甲子園予選だったと思います。
高校1年の頃から彼に注目していた苑田スカウトから「身体が大きくストレートが速い右の本格派で、
将来はカープのエースになれる選手がいる」という話を聞いて埼玉に彼を見に行きました。

2001年当時のカープは、黒田以外に右の本格派と呼べる投手がなかなか育っておらず、
この年のドラフト会議で何としてもその素質を持った選手を獲得しなければなりませんでした。
そこで注目したのが大竹だったのです。

初めて大竹を見たときは「フォームはオーソドックスなオーバースローだが、
肘が柔らかく投球時に腕がムチのようにしなり、球持ちが非常に長い。
球も回転が良くキレがあり球威も十分にある」と感じました。

甲子園には出場することはできなかったものの、これだけ素晴らしい素質を持った選手ですから、
アジアA3選手権日本代表に選ばれ、ほかの11球団のスカウトが注目したはずです。
しかし、ドラフト会議ではカープだけが大竹を指名しました。
その理由は甲子園で154kmをマークした寺原隼人(元ソフトバンクなど)に注目が集まっていたからです。

確かに当時の大竹と寺原では実力的には寺原の方が上でした。
ただ、その力の差というものはプロに入って練習をすればすぐに追いつけるくらいのものでしたし、
私は大竹に、寺原よりもスケールの大きさを感じました。ですからカープは彼を指名することに決めたのです。
今考えてみると、このときに大竹を指名できたことはカープにとって非常に大きなことだったと思います。

初めて話をしたのはドラフト会議が終わってから行われた契約のときです。
そのときに一番感じたことは、非常に頭の回転が早く賢い選手だなということです。
後から学力特待生で成績は常にトップクラスという話を聞きましたが、それもうなずけました。

2021年10月23日 広島アスリートマガジン掲載

大竹寛 22期 現:巨人
巨人・大竹寛引退、20年間の現役生活に幕
球団インスタでファンに感謝のメッセージ


★広島から2013年オフに巨人へFA移籍、プロ20年目で決断

巨人は22日、大竹寛投手が今季限りで引退すると発表した。
プロ20年目でユニホームを脱ぐ決断を下し、球団公式インスタグラムでファンに向け
「この度、20年間の現役生活を終えることになりました。カープで12年間、ジャイアンツで8年間、
たくさんの方に支えられてプレーすることができました。ファンの皆さんの応援があったからこそプレーができました。
ピッチングができました。その応援は一生忘れません」と感謝の思いを述べた。

今後については「これからは第二の人生になりますが、色んな勉強をして、
また学んで、自分らしくしっかりと歩んでいきたいと思います。
皆さま、本当にありがとうございました」と述べた。

大竹は2001年ドラフト1位で広島入り。
4度の2桁勝利をマークして、2013年オフにFAで巨人に移籍。2019年から救援に回り、
プレミア12では侍ジャパンの世界一にも貢献した。
38歳でチーム最年長投手だった今季は3試合に登板して0勝0敗1ホールド、防御率4.50。
ここまでプロ通算375試合登板(266先発)、102勝101敗、17セーブ26ホールド、防御率3.77となっている。

この日はジャイアンツ球場でナインらにあいさつし、原辰徳監督やナインから大きな拍手を送られた。
ファンからは「20年間お疲れさまでした」「闘志あふれるピッチング頼もしかったです」
「愛されキャラの寛ちゃんだから第二の人生もきっと楽しいよね」と20年間の現役生活をねぎらう声が相次いだ。

2021年10月22日 Full-Count掲載

大竹寛 感謝のメッセージ(読売ジャイアンツInstagramより)
https://www.instagram.com/p/CVUXhRZFO6k/?utm_source=ig_web_copy_link

大竹寛 22期 現:巨人
巨人・大竹寛が現役引退 亀井とともにジャイアンツ球場であいさつ

巨人の大竹寛投手(38)が22日、現役を引退すると発表した。

大竹は14年に広島からFAで加入し、19年にはプロ通算100勝を達成。
同年のプレミア12では日本代表に選出され世界一にも輝いていた。

しかし今季は度重なる故障に悩まされ、ここまでわずか3試合の登板にとどまっていた。

大竹はこの日、同じく21日に引退を発表した亀井善行外野手(39)と共にジャイアンツ球場で行われる
1軍の全体練習前に室内練習場で、それぞれあいさつの言葉を述べた。
監督スタッフ、チームメートからは温かい拍手が送られた。

2021年10月22日 デイリースポーツ ネット配信

大竹寛の現役引退を正式発表 38歳チーム最年長投手がマウンドに別れ

巨人は22日、大竹寛投手(38)が今季限りで現役生活を引退すると発表した。

広島からFA移籍して14年から巨人でプレー。先輩、後輩誰からも愛される人柄で投手陣を支えた。
19年には侍ジャパンの一員として国際大会「プレミア12」で世界一に貢献。
ブルペンのまとめ役を担い、首脳陣から陰のMVPと絶賛された。

今季は開幕1軍入りして3登板、防御率4.50で3月31日に登録抹消。
2軍では6月29日のロッテ戦(G球場)で負傷降板して「右ふくらはぎの筋損傷」のため故障班に合流した。
8月に2軍戦で実戦復帰も、軸足の右膝を痛めて再び故障班へ。
チームの投手最年長が故障の影響で、プロ生活に別れを告げることを決断した。
これまでの通算成績は375試合に登板し102勝101敗17セーブ、防御率3・77。

2021年10月22日 スポーツ報知 ネット配信

巨人・大竹、今季限りで引退 13年オフに広島からFA 通算102勝

巨人・大竹寛投手(38)が今季限りで現役を引退することが21日、分かった。
20年目の今季は開幕1軍だったが、3試合に登板後、3月30日に出場選手登録を抹消。
右足ふくらはぎの筋損傷など故障が重なり、リハビリ生活が続いていた。

実績抜群のベテラン右腕がユニホームを脱ぐ。
広島時代の12年に右肩の故障から復帰して11勝。巨人にFA移籍後の19年は中継ぎに活路を見いだし、
32試合登板で通算100勝目も挙げた。
「正直、クビを覚悟していた」という状態から、リリーフ陣に欠かせない存在になり、昨年までリーグ連覇に貢献した。

親しみやすい笑顔で「寛ちゃん」と慕われ、登場曲は「KAN」の代表曲「愛は勝つ」。
アニメ「サザエさん」のマスオさんのモノマネが得意で「まいったな~」のセリフでインタビューを
盛り上げるなどファンにも愛された。
マウンドでは柔和な表情が一変し、ピンチでも一級品のシュートで右打者の内角をえぐった。
18年からはオフの自主トレ地を「地獄の秋季キャンプ」が開催された静岡県伊東市に移した。
巨人の歴史に身を投じ、心身を鍛えるためだった。

今季は故障が重なり、周囲に「1軍での登板を目指してきましたが、体調面で限界です」と話していた。

◇大竹 寛(おおたけ・かん)
1983年(昭58)5月21日生まれ、埼玉県出身の38歳。
浦和学院では2年夏の甲子園に出場。01年ドラフト1巡目で広島に入団。
03年10月13日のヤクルト戦でプロ初勝利。08年に開幕投手を務め、
12年には11勝を挙げてカムバック賞を受賞した。
13年オフに巨人にFA移籍。オールスター出場4度。
通算成績は375試合で102勝101敗17セーブ、防御率3.77。
1メートル84、96キロ。右投げ右打ち。

2021年10月22日 スポーツニッポン ネット配信

巨人「寛ちゃん」こと大竹寛の引退発表 13年オフに広島から移籍

巨人は22日、大竹寛投手(38)が今季限りで現役を引退することを発表した。

大竹は01年ドラフト1巡目で広島に入団。先発で4度の2ケタ勝利を挙げ、守護神も経験した。
13年オフにFA権を行使し、巨人に移籍。今季は開幕1軍もシーズン途中に膝痛を発症し、引退を決めた。

プロ20年間で通算102勝101敗17セーブ、防御率は3・77。
「寛ちゃん」と愛され、先輩、後輩問わず、周囲から慕われた。

★引退発表の巨人大竹寛「ラーメンマン」「マスオさん」/異名メモ

巨人は22日、大竹寛投手(38)が今季限りで現役を引退することを発表した。

01年ドラフト1巡目で広島に入団。先発で4度の2ケタ勝利を挙げ、守護神も経験。
13年オフにFA権を行使し、巨人に移籍。今季は開幕1軍もシーズン途中に膝痛を発症し、引退を決めた。
プロ20年間で通算102勝101敗17セーブ、防御率は3・77。
「寛ちゃん」と愛され、先輩、後輩問わず、周囲から慕われた。以下は大竹の主な異名

◇◇  ◇◇  ◇◇ 

◆ラーメンマン
広島時代からラーメン通として有名。濃厚なスープが特長の「家系、二郎系」がお気に入り。
巨人では2軍暮らしが多かった15年にも、ラーメンを食べてリラックスしていた。

◆マスオさん
移籍直後の14年3月、財界人が中心となったチームの激励会「燦燦(さんさん)会」でのインタビュー。
「アニメ・サザエさんより。マスオさんの声」と切り出すと「まいったな~」と
マスオさんのごとく声をひっくり返し、大爆笑を誘った。

◆琴奨菊
16年1月、日本出身力士で10年ぶり優勝を果たした大関と似ていると言われることを告白。
「内海さんから横顔が似ていると言われてて…ずっと注目していました」。

★巨人宮本投手コーチ「寛ちゃんはオアシス的な存在」引退大竹へ感謝の思い

巨人宮本和知投手チーフコーチ(57)が22日、今季限りで現役引退を決断した大竹寛投手(38)の
ブルペン内における存在感の大きさを語った。

「寛ちゃんはブルペンでね、オアシス的な存在、兄貴分的な、兄貴分と言っても上から見る兄貴分じゃなくて、
目線の低い兄貴分でした。みんなからも愛されて、ちょっと悩んだ後輩がいると、寛ちゃんがなだめにいくと」

19年からリリーフに転向。32試合に登板し、4勝0敗、防御率2・77と安定した投球とともに、
言動などでもチームの空気をも変えた。

「寛ちゃんがいる時のブルペンは非常に穏やかでしたね。自分がマウンドに上がった時は熱くなる選手なんだけれども、
マウンドを降りた時もすごく存在感が大きくて、寛ちゃんがいるおかげで助けられた」

宮本コーチは何度も「寛ちゃん」と繰り返しながら、リーグ2連覇を支えたリリーバーの労をねぎうとともに感謝の思いを込めた。

2021年10月22日 日刊スポーツ ネット配信

大竹寛 22期 現:巨人
巨人大竹寛、今季限りで現役引退へ 膝痛は重症、リハビリも戦列復帰叶わず

不屈の男が、ユニホームに別れを告げる。
巨人大竹寛投手(38)が今季限りで現役を引退することが21日、分かった。
今季は開幕1軍もシーズン途中に膝痛を発症。
完治には手術も視野に入るほどの重症だったが、戦列復帰を目指し、懸命にリハビリ。
わずかな可能性にかけ、試行錯誤したが、引退を決めた。

3年前の18年オフ、1度は戦力外を覚悟した。球団から提示されたのは50%ダウンでの契約。
「いつ、壊れてもいいと。1年、1年、覚悟を持って投げる」と心に決めた。
プライドは捨て、19年は中継ぎに転向。リーグ優勝に貢献し、プレミア12の日本代表にも選出され、復活を遂げた。

「寛ちゃん」と愛され、先輩、後輩問わず、周囲には人が集まった。
高卒で入団した広島では先発で4度の2ケタ勝利を挙げ、守護神も経験。
技術、投球論は奥深く、エース菅野らも一目置く存在だった。
かつては「体が動く限り、クラブチームでもプレーする」と話した野球小僧は限界まで挑戦し、決断を下した。

◆大竹寛(おおたけ・かん)
1983年(昭58)5月21日、埼玉県生まれ。
浦和学院2年夏に甲子園出場も登板なし。01年ドラフト1巡目で広島入団。
13年オフにFAで巨人入り。14年に12球団勝利を達成。
通算375試合で102勝101敗、防御率3・77。
19年プレミア12日本代表。
184センチ、96キロ。右投げ右打ち。今季推定年俸4500万円。

2021年10月22日 日刊スポーツ掲載

大竹寛、現役引退 38歳チーム最年長投手
19年侍ジャパンでも世界一に貢献「陰のMVP」

巨人の大竹寛投手(38)が今季限りで現役引退することが21日、明らかになった。
開幕1軍入りして3登板、防御率4.50で3月31日に登録抹消。
2軍では6月29日のロッテ戦(G球場)で負傷降板して「右ふくらはぎの筋損傷」のため故障班に合流した。
8月に2軍戦で実戦復帰も、軸足の右膝を痛めて再び故障班へ。
チームの投手最年長が故障の影響でユニホームを脱ぐ決断を下した。

大竹は本格的にリリーフに転向した19年に32登板、昨年は29登板でリーグ2連覇に大きく貢献。
今季は2月のキャンプ序盤に9日間の練習日のうち6度ブルペン入りして精力的に投げ込み、
チェンジアップをより縦に鋭く落ちるように改良して手応えを示していた。
原監督が「寛ちゃん! 今年は多くの投手を助けそうだな!」と声をかけるほど
状態が良かったが、シーズン中は体調面で苦しんだ。

広島からFA移籍して14年から巨人でプレー。先輩、後輩誰からも愛される人柄で投手陣を支えた。
宮本投手チーフコーチは「寛ちゃんは投手陣のオアシス的な存在」と、精神的支柱として信頼。
19年には侍ジャパンの一員として国際大会「プレミア12」で世界一に貢献。
ブルペンのまとめ役を担い、首脳陣から陰のMVPと絶賛された。

10月は2軍での実戦登板がないが、懸命にリハビリを進めてきた。
22日にはG球場で行われる1軍全体練習に参加予定。CSからの日本一を目指すナインと思いを共有する。


◆大竹 寛(おおたけ・かん)
1983年5月21日、埼玉県生まれ。38歳。
浦和学院高では00年夏に甲子園出場も登板なし。
01年ドラフト1位で広島に入団。03年にプロ初勝利。04年はシーズン途中から抑えを務め17セーブ。
05年に自身初の2ケタ勝利となる10勝を挙げた。
13年オフにFAで巨人移籍。19年はプレミア12の侍ジャパンに選出され、世界一に輝いた。
184センチ、96キロ。右投右打。推定年俸4500万円。

2021年10月22日 スポーツ報知掲載

巨人・大竹、今季限りで引退 13年オフに広島からFA 通算102勝

巨人・大竹寛投手(38)が今季限りで現役を引退することが21日、分かった。
20年目の今季は開幕1軍だったが、3試合に登板後、3月30日に出場選手登録を抹消。
右足ふくらはぎの筋損傷など故障が重なり、リハビリ生活が続いていた。

実績抜群のベテラン右腕がユニホームを脱ぐ。広島時代の12年に右肩の故障から復帰して11勝。
巨人にFA移籍後の19年は中継ぎに活路を見いだし、32試合登板で通算100勝目も挙げた。
「正直、クビを覚悟していた」という状態から、リリーフ陣に欠かせない存在になり、昨年までリーグ連覇に貢献した。

親しみやすい笑顔で「寛ちゃん」と慕われ、登場曲は「KAN」の代表曲「愛は勝つ」。
アニメ「サザエさん」のマスオさんのモノマネが得意で「まいったな~」のセリフで
インタビューを盛り上げるなどファンにも愛された。
マウンドでは柔和な表情が一変し、ピンチでも一級品のシュートで右打者の内角をえぐった。
18年からはオフの自主トレ地を「地獄の秋季キャンプ」が開催された静岡県伊東市に移した。
巨人の歴史に身を投じ、心身を鍛えるためだった。

今季は故障が重なり、周囲に「1軍での登板を目指してきましたが、体調面で限界です」と話していた。
近日中に引退が正式発表される。

◇大竹 寛(おおたけ・かん)
1983年(昭58)5月21日生まれ、埼玉県出身の38歳。
浦和学院では2年夏の甲子園に出場。
01年ドラフト1巡目で広島に入団。03年10月13日のヤクルト戦でプロ初勝利。
08年に開幕投手を務め、12年には11勝を挙げてカムバック賞を受賞した。
13年オフに巨人にFA移籍。オールスター出場4度。
通算成績は375試合で102勝101敗17セーブ、防御率3.77。
1メートル84、96キロ。右投げ右打ち。

2021年10月22日 スポーツニッポン掲載

巨人・大竹が引退 先発&リリーフでシュート武器に活躍

巨人・大竹寛投手(38)が今季限りで現役を引退することが21日、分かった。
プロ20年目の今季は、右肩の故障もあって登板はわずか3試合。近日中に球団から発表される見込みだ。

謙虚に歩み続けたプロ野球人生だった。2002年に浦和学院高からドラフト1巡目で広島に入団。
14年には「人生にとって大きな決断だった」と国内フリーエージェント(FA)権を行使して巨人に移籍した。
通算102勝101敗。19年に通算100勝を達成した際には「負けて勝って、負けて勝って。そういう投手」と
振り返ったところに人柄がにじみ出る。

愛称は〝寛ちゃん〟。先輩に愛され、後輩のエース・菅野や山口、若手には慕われた。
シュートが武器の強気な投球スタイルとは真逆の優しい性格で、リリーフを務めた晩年は
宮本投手チーフコーチから「ブルペンのオアシス」と評された。

家では3児のパパ。「行かないで」とせがまれながらも球場に向かい、テレビ越しに格好いい姿を届けた。
隣で支えてくれたのは妻の杏里さん。大竹は感謝の思いを胸にユニホームを脱ぐ。

■大竹 寛(おおたけ・かん) 
1983(昭和58)年5月21日生まれ、38歳。埼玉県出身。
浦和学院高から2002年ドラフト1巡目で広島入団。05年に先発ローテ入りし、10勝。
13年に2年連続4度目の2桁勝利を挙げた。
14年にFA権を行使して、巨人に移籍した。今季成績は3試合に登板し、0勝0敗、防御率4・50。
通算成績は375試合に登板し、102勝101敗17S、防御率3・77。
184センチ、96キロ。右投げ右打ち。既婚。年俸4500万円。背番号17。

2021年10月22日 サンケイスポーツ掲載

巨人・大竹寛投手、今季限りで現役引退…きょうにも正式発表

巨人の大竹寛投手(38)が、今季限りで現役を引退することがわかった。22日にも正式に発表される。

大竹は2002年に埼玉・浦和学院高から広島にドラフト1巡目で入団。
先発として12年に11勝、13年に10勝と2年連続2桁勝利を挙げ、同年オフにフリーエージェント(FA)で巨人に移籍した。

19年には救援で32試合に登板。
その年の国際大会「プレミア12」の日本代表にも選出され、優勝に貢献した。

今季は3試合に登板したが、3月31日に出場選手登録を抹消され、
その後は右ふくらはぎの故障などもありファームで調整を続けていた。

通算では375試合に登板し、102勝101敗17セーブ、26ホールド、防御率3・77。

2021年10月22日 読売新聞掲載

パシフィックリーグ
10月19日
小島和哉 35期 現:千葉ロッテ
対福岡ソフトバンク戦 先発登板


MARINES
HAWKS
【M】●小島、唐川、東妻、小野-加藤、柿沼
【H】○千賀、板東、田中-甲斐
▼本塁打 デスパイネ9号(H)

小島和哉 投球結果
23試合10勝4敗0S
5 2/3イニング 打者24 球数104 被安打5 奪三振2 与四死球2 失点4 自責点4 防御率3.86

ロッテ・小島「1点目のところで粘り切れていれば。悔しいです…」 
デスパイネに痛恨3ラン被弾

ロッテ・小島和哉投手(25)が六回途中4失点で、後半戦初黒星となる4敗目(10勝)を喫した。

「1点目のところで粘り切れていれば良かったんですが…。悔しいです」

前回12日のオリックス戦では八回に同点2ランを浴びて、試合後はベンチで号泣した3年目左腕。
それでも、直近5試合では2完封を含む3完投で防御率1・10。
完全なエース格に成長した小島はこの日も五回までは1安打投球だった。
しかし、六回2死二、三塁から柳田に遊撃内野安打、さらにデスパイネに3ランを左翼席に運ばれKOされた。

2021年10月19日 サンケイスポーツ ネット配信


ロッテ井口監督「小島を援護できなかった」
千賀のノーヒットノーラン阻止も、残り6試合で優勝マジック6

ロッテ・小島は、千賀との投手戦で5回まで「0」を並べたが、6回2死一、三塁のピンチを千賀がしのぐと、
その裏の小島は、柳田の適時内野安打とデスパイネの3ランを浴びて降板。
「1点目のところで粘り切れていればよかったが…」と悔しがった。

打線が千賀に8回まで無安打と沈黙し、0-6で敗れた井口監督は
「今日の千賀はまとまっていた。なかなか1球でしとめられなかった。小島もよかったが、援護できなかった。
前回(12日のオリックス戦)も2点しかとれなかった」と冷静に振り返った。

オリックスが勝利したことで、2位転落となったが、残り6試合ながら、優勝マジック「6」は消えていない。
後半戦初黒星となった小島の登板は残り1試合。
指揮官は「もう一回、小島の先発はあるので、そこで援護できるようにしたい」と気持ちを切り替え、先を見据えた。

2021年10月19日 スポーツニッポン ネット配信

小島和哉 35期 現:千葉ロッテ

予告先発

10月19日
パシフィックリーグ
対福岡ソフトバンク戦
PayPayドーム 18:00
H千賀滉大
M小島和哉

渡邉勇太朗 39期 現:埼玉西武

公示

10月18日

1軍出場選手登録抹消

渡邉勇太朗 39期 現:埼玉西武
西武 1点差逃げ切り勝ち!
渡辺は雪辱の4勝目「やり返すことができてよかった」


西武は3点リードの9回に1点差に詰め寄られたが、逃げ切った。
先発の渡辺が6回4安打無失点で4勝目。4回1死満塁では茂木を投ゴロ併殺に仕留めて
「いつも通りの自分のボールを投げることだけを意識した」と振り返った。

本拠地で対戦した10日は6四球を与え3回途中2失点降板。
中6日で雪辱を果たし「前回、全然駄目だったので“やり返すぞ”と強い気持ちを持って、
実際やり返すことができてよかった」と胸を張った。

2021年10月18日 スポーツニッポン掲載

パシフィックリーグ
10月17日
渡邉勇太朗 39期 現:埼玉西武
対東北楽天戦 先発登板
今季4勝目

LIONS
EAGLES
【L】渡邉、水上、公文、武隈、ギャレット、森脇-柘植
【E】田中将、森原、福井、涌井、ブセニッツ-炭谷、太田
▼本塁打 中村18号(L)山崎4号(E)

渡邉勇太朗 投球結果
17試合4勝4敗0S
6イニング 打者24 球数102 被安打6 奪三振5 与四死球4 失点0 自責点0 防御率3.44


西武期待のナベUが6回無失点、3年目渡辺4勝目
田中将KOで楽勝ムードも最後はヒヤヒヤ

渡辺勇太朗の名から「ナベU」と呼ばれる3年目の渡辺が6回4安打無失点で4勝目を挙げた。

現役時代は「ナベQ」の愛称で親しまれた渡辺久信ゼネラルマネジャーになぞらえる右腕が好投した。
先制点をもらった直後の4回に1死満塁のピンチを迎えたが、茂木を投ゴロ併殺に打ち取った。
7回からリリーフした救援陣が追い上げられ、9回はギャレットの乱調で1点差となったが、
2死満塁でマウンドに立った森脇が茂木を三飛に抑えた。

攻撃陣は楽天先発の田中将から4回に川越の左前打で先制。5回に源田の二塁打、栗山の犠飛で2点を追加した後、
2死二塁から中村が田中将のスライダーを左中間へと運んで田中将をKO。さらに6回にも1点を追加した。

2021年10月17日 西日本スポーツ ネット配信

渡辺勇太朗がリベンジ成功 6回4安打無失点で4勝目

西武の渡辺勇太朗投手が先発して6回4安打無失点。リベンジをかけたマウンドで4勝目を果たした。

カットボールやカーブなど変化球を有効的に使いながら、コースをフルに使い、上々の立ち上がり。
4回には1死一塁から、2者連続四球で満塁のピンチをつくった。
それでも続く茂木のワンバウンドした投ゴロをジャンプして、ホームへ送球。
191センチの長身を生かした好守で投併殺打に打ち取り、スコアボードにゼロを並べた。
落ち着いた投球で4勝目をつかみ、「ピンチもあったけれど、しっかりと自分のボールをうでを振って投げられた。
今日はツイていたなと思う部分もあったのでよかった」と安堵(あんど)の笑みを浮かべた。

前回、楽天生命で先発した9月5日の楽天戦は3回途中で降板。
ベンチでは悔し涙を流したが、リベンジに成功。
後半戦からは、ローテの一角を担い、1軍で経験を重ねてきた3年目右腕は「ずっとアピールしないといけない立場。
目の前のことに集中して結果を出すことだけを意識してやっています」と謙虚に努力を続けていく。

2021年10月17日 スポーツ報知 ネット配信

西武渡辺勇太朗4勝目「今日はついてたな」マー君との投げ合いを制した

西武の高卒3年目右腕・渡辺勇太朗投手が、6回無失点の好投で4勝目を挙げた。

1週前、3回途中で最短KOを食らった楽天戦。ヤマ場は1点リードの4回1死満塁のピンチだった。
茂木をスプリットで打たせ、高いバウンドを自らジャンプしてキャッチ。1-2-3の併殺打に打ち取って切り抜け、
田中将大投手との投げ合いを制した。
「(楽天に)やりかえすぞと強い気持ちを持って投げられて、実際やり返すことができた。
(併殺打は)時の運というのもありますけど、今日はついてたなという場面もあったので、
よかったと思います」と、敵地初勝利を振り返った。

2021年10月17日 日刊スポーツ ネット配信


西武・渡辺がビジター初勝利で4勝目
6回無失点「スタミナ面は今後の課題に」


西武の渡辺勇太朗投手(21)が6回4安打無失点で、ビジター球場で初勝利となる4勝目を挙げた。

最大のピンチは1点先制後の4回1死満塁。6番の茂木を高めに入ったスプリットで一ゴロ併殺に斬り
「球は甘かったですが、落ち着いて処理をすることができたと思います。今日は色々とツキもありました」とホッとした様子を見せた。

1週間前に本拠地で対戦した際には3回途中、2安打6四球2失点で降板しており
「(全体的には)ゾーンで勝負することができたと思いますし、前回の悪いイメージを消して
マウンドに上がることができました」と振り返った。

「今日はカットボール、あとはカーブも良かったです。カウントや空振りをとることができました」と満足しつつも
「バラつきもありましたし、疲労はありました。スタミナ面は今後の課題にしていきたい」と反省することも忘れなかった。

2021年10月17日 スポーツニッポン ネット配信

渡邉勇太朗 39期 現:埼玉西武

予告先発

10月17日
パシフィックリーグ
対東北楽天戦
楽天生命パーク 13:00
E田中将大x L渡邉勇太朗

小島和哉 35期 現:千葉ロッテ
【ロッテ】「コジマじゃないよ! オジマだよっ!」
小島和哉投手のグッズの再発売開始

ロッテは16日、小島和哉投手の「コジマじゃないよ!オジマだよっ!」グッズを
24日までマリーンズオンラインストア限定で再受注販売すると発表した。

2019年8月にプロ入り初勝利を記念して受注販売したグッズをあらためて売ることについてロッテ広報室は
「後半戦負けなしの5連勝中で自身初の2ケタ勝利を記録するなどマリーンズの快進撃を支えている
小島投手のグッズがマリーンズストアで人気急上昇していることから、
2019年のプロ初勝利を記念して制作され話題となった
『コジマじゃないよ!オジマだよっ!』グッズを再販することになりました。
この機会にぜひお買い求めください」とアピールした。

 商品詳細は次の通り。

 アクリルキーホルダー:600円、パーカー(カラー:ブラック、グレー、サイズ:M、L、XL):5500円、
Tシャツ(カラー:ブラック、ホワイト、サイズ:S、M、L、XL):3000円、
フェースタオル:1800円、バスタオル:4500円、
トートバッグ(カラー:ブラック、ナチュラル):2000円、巾着:900円、全て税込。

2021年10月16日 スポーツ報知 ネット配信

渡邉勇太朗 39期 現:埼玉西武
劇的勝利の楽天戦、全員野球で渡辺勇太朗を救う 反省しきりも全ての経験が糧に

札幌での快投から1週間。満を持して臨んだ10日の楽天戦は、苦い結果に終わってしまった。
この日、先発した渡辺勇太朗(浦和学院高出)は三回途中で降板し、2失点。
早々と交代を告げられたのは、6四球という安定しない内容が大きな要因だろう。
「チームに申し訳ない気持ちです。マウンドで自分の修正すべきポイントを見つけられないまま、
気持ちの面でも焦りが出てしまいました」とうつむいた。

一方、後を受けた中継ぎ陣は、必死の継投で「0」を刻んでいった。
9月24日に初勝利を挙げた田村伊知郎が見事な火消しを演じ、今年8月にトレードで加入した公文克彦も2回をピシャリ。
武隈祥太は2日連続で大ピンチに完璧なリリーフを見せ、楽天打線に流れを渡さなかった。

打線は楽天の先発、田中将大をなかなか攻略できなかったが、七回に川越誠司の同点打で試合を振り出しに。
九回は、岸潤一郎が3番手西口からプロ初のサヨナラ打を放ち、劇的に締めくくった。

渡辺は「(次回登板に向けて、この日制球を乱した)原因をしっかりと追究して修正します」と反省しきりだった。
それでも終わってみれば、チームは全員野球で勝利。
1週間前の好投も、10日の悔しい登板も、自身には勝敗が付かなかったが、全ての経験が糧となるに違いない。

2021年10月14日 埼玉新聞掲載

小島和哉 35期 現:千葉ロッテ
ロッテ 逆転Vへ痛恨ドロー
一球に泣いた小島 まるで敗戦投手「本当に申し訳ない」


一球に泣いた。2点リードの八回2死一塁。
宗の打球が右翼席で弾む。ロッテ・小島和哉投手はマウンド上でしゃがみこんだまま、しばらく立ち上がれなかった。
8回2失点の好投も、痛恨のドロー。「自分が抑えていれば勝てた試合だったので、本当に申し訳ない」。
まるで敗戦投手のように振り返り、試合後は涙を流した。

首位・オリックスと最後の直接対決3連戦。2完封を含む5連勝中の左腕は、中8日でカード頭を託された。
初回から粘りの投球を続け、七回まで被安打4で無失点だった。

だが、援護は四回のレアードの26号ソロと、六回の中村奨の右前適時打による2点のみ。
井口監督は「相手ピッチャー(田嶋)も頑張ってましたけど」と話しながらも、「野手陣が点を取らないといけない」と悔やんだ。

2・5ゲーム差は変わらないが13日に敗れると、オリックスに優勝マジック7が点灯する。
崖っぷちに立たされた指揮官は「このカードはもう間違いなく負けられない」。直接対決は残り2試合。総力戦で勝ちにいく。

2021年10月13日 デイリースポーツ掲載


ロッテ・小島、被弾に涙「自分が抑えていれば勝てた…本当に申し訳ない」

感涙を流した宗とは対照的に、ロッテ・小島和哉投手(25)は試合後のベンチで悲嘆の涙に暮れた。

「自分が抑えていれば勝てた試合。本当に申し訳ないです」

3年目左腕は後半戦、ここまで2完封を含む3完投で5勝0敗。
天王山に向けた先発ローテーション再編で、〝サンデー和哉〟から〝エース〟として中8日で初戦を託された。
「そのありがたみを理解して、後悔がないよう、チームが勝つことだけを考えて投げたい」と話していた中で、1球の失投に泣いた。

2・5ゲーム差の2位の現状では、負けに等しい引き分け。
逆転優勝に向けて崖っぷちに追い込まれた井口監督は
「逃げ切らなきゃいけなかったが、小島はよく投げた。全然、責められない」とかばい、
最後に「(残り2試合は)もう間違いなく負けられない」と語気を強めた。

2021年10月13日 サンケイスポーツ掲載

ロッテ・小島 完封ペースが一転…悪夢
ゲーム差縮められず「自分が抑えていれば…」と涙


こらえきれなかった。ロッテ・小島の目から涙がこぼれた。
試合後、三塁ベンチからグラウンドに出て左翼席のファンに陣取ったあいさつを終えた直後だ。
胸の中で悔しさと情けなさが一気に交錯。
球団を通じて「自分が抑えていれば勝てた試合だったのに申し訳ないです」と無念のコメントを発した。

中8日と登板間隔を空けて任された大事な大事な3連戦の初戦。
過去3試合で2完封を決めている好調左腕は序盤から快投した。
2-0で今季3度目の完封も見えてきた8回2死一塁。この日の唯一の失投である初球の直球が甘く入った。
宗に捉えられた打球は右翼席まで飛んでいった。痛恨の同点2ラン。マウンドで崩れ落ちた。

8回2失点。先発として役割を果たした小島について井口監督も
「よく投げた。全然責められない。野手陣がそれ以上に得点しなければいけなかった」。
10日の日本ハム戦では9回2死から岡の2ランで追いついた。ナインは歓喜で沸いた。
同じ引き分けだが、必死に追う首位・オリックスとの直接対決だけに「負け」に等しい。

残り12試合で首位と2・5ゲーム差のまま。
井口監督は「もうこのカードは負けられない」と13日からの2連勝を誓った。
逆転優勝の可能性をつなぐためにも、まずは一丸で相手の優勝マジックの点灯を阻止する。

2021年10月13日 スポーツニッポン掲載

パシフィックリーグ
10月12日
小島和哉 35期 現:千葉ロッテ
対オリックス戦 先発登板


MARINES
BUFFALOES
【M】小島、益田-加藤
【B】田嶋、平野-伏見
▼本塁打 レアード26号(M)宗8号(B)

小島和哉 投球結果
22試合10勝3敗0S
イニング 打者30 球数93 被安打6 奪三振1 与四死球2 失点2 自責点2 防御率3.75

ロッテ・小島が悔し涙 同点2ラン浴び、痛恨の引き分け
井口監督「全然責められない」


オリックスとの首位攻防戦。
3連戦の初戦を引き分けたロッテ・井口監督は、2-0の8回に宗の同点2ランを浴びた先発・小島を責めることはなかった。

「よく投げましたね。全然責められない。それ以上に野手陣がとらないと。
相手投手も頑張っていたし、その中で、我々は逃げ切らないといけないところでしたけど…」

2試合連続引き分けとなったが、10日の日本ハム戦は9回2死から同点に追いついただけに、その意味合いは大きく異なる。

「チャンスはあったので、もう1点というところでしたね。(このカードは)3つ勝つつもりで来ていたので…。
また明日、このカードは間違いなく負けられないので」 
2戦目を落とすことになれば、オリックスに優勝マジックが点灯するだけに、指揮官も必死だった。

2021年10月12日 スポーツニッポン ネット配信

ロッテ・小島が1球に泣く
痛恨被弾でドロー「自分が抑えていれば、勝てた試合」


ロッテ・小島和哉投手(25)が8回2失点の好投も報われず。痛恨被弾で白星を逃した。

「自分が抑えていれば、勝てた試合。本当に申し訳ないです」

ここまで東京五輪後の後半戦は2完封を含む5勝0敗、防御率2・45とエース級の働きをしてきた。
これまでは〝サンデー和哉〟として日曜日に登板してきたが、
今回はプロ2度目の完封勝利を挙げた3日の楽天戦から中8日で天王山の初戦を託された。

「自分のローテがずれて、ここで投げさせてもらうので、そのありがたみを理解して、
後悔がないようにチームが勝つことだけを考えて投げたい。
すごく大事な1試合だということは分かっている。僕たちは勝たなきゃ次がない。
だから、ここで弱気になる必要は全くない」

登板前にはそう話していた3年目左腕は、七回まで無失点と好投を続けたきたが、
2―0の八回2死一塁から宗に右翼席に運ばれ1球に泣いた。

2021年10月12日 サンケイスポーツ ネット配信

小島和哉 35期 現:千葉ロッテ

予告先発

10月12日
パシフィックリーグ
対オリックス戦
京セラドーム大阪 18:00
B田嶋大樹x
M小島和哉

パシフィックリーグ
10月10日
渡邉勇太朗 39期 現:埼玉西武
対東北楽天戦 先発登板

EAGLES
LIONS 1X
【L】渡邉、田村、公文、増田、ギャレット、武隈、○平良-森
【E】田中将、酒居、●西口-炭谷

渡邉勇太朗 投球結果
16試合3勝4敗0S
2 1/3イニング 打者14 球数50 被安打2 奪三振0 与四死球6 失点2 自責点1 防御率3.86

渡邉勇太朗 39期 現:埼玉西武

予告先発

10月10日
パシフィックリーグ
対東北楽天戦
メットライフドーム 14:00
L渡邉勇太朗xE田中将大


渡辺勇太朗が10日の楽天戦に先発

西武・渡辺勇太朗投手が10日の楽天戦(メットライフD)に先発する。
前回登板した3日の日本ハム戦では勝ちこそつかなかったものの、7回途中まで3安打、1失点と試合をつくった。
「前回の登板同様、明日もテンポよく3者凡退のイニングを多く作っていければと思います」と誓った。
後半戦は先発ローテーションの一角で回転して3勝をマーク。
「特に疲れは感じていませんので、明日もいいコンディションで臨みたいです」と話した。

2021年10月9日 スポーツ報知 ネット配信

小島和哉 35期 現:千葉ロッテ
テレビ出演情報

10月8日(金)21:00~ NHK総合『ニュースウォッチ9』スポーツコーナーにて
小島和哉投手のインタビューが放送されます。是非、ご覧ください!

2021年10月7日 千葉ロッテ公式Twitterより転載

小島和哉 35期 現:千葉ロッテ
“覚醒中”小島和哉は何をつかんだのか。
初完投から急成長、帽子裏の言葉に込めた思いとは


千葉ロッテマリーンズの小島和哉投手は、浦和学院高、早稲田大を経て、今年プロ3年目を迎えている左腕。
甲子園優勝投手として注目を集める一方、今季は優勝を争うチームのエース格としても存在感を示している。
快投を続ける出世頭に好調の理由を訊いた。

★「去年投げたことが活かされてきている」

今年はチームの勝ち頭としてここまで2桁10勝(3敗)をマーク。勝率.769はリーグ2位の数字だ。
特に直近4試合では、4勝無敗、3完投2完封。
33回を投げて自責点はわずかに3で、防御率に換算すると0.82と圧巻のピッチングを続けている。

今季好投を続けている要因として、昨年の経験が大きいのだという。

「まず去年1年間試合で投げさせていただいたので、ペース配分じゃないですけど……。
今年は目指す目標とかを、あやふやなものじゃなくて、しっかりと明確なものを掲げてシーズンに入ったんです。
前半あまり良くなかった試合も多かったのでちょっと大変な部分もあったんですけど、
なんとかギリギリ粘っていられているかなと思います」

今年は昨季ローテーションを守り投げたことで、一年を通したプランニングができている。
短縮シーズンだったとはいえ、ローテーション投手のハードな日程を2年目で消化できたことは、大きな財産となったようだ。

「技術的には(昨年と比べて)大幅には変えてないですけど、試合に入っていくまでの間の時間の過ごし方とか、そういうところをちょっと。
変えたというか、この時期はまだ走り込んでいいとか、夏場で暑くなってくるんでその時期に合わせてそこまでにたくさん走っておくとか、
そういう風なことは、去年投げたことが活かされてきているかなと思います」

この4試合では“覚醒”ともとれる快投をみせているが、直前の2試合では5回を投げきれずに降板。
防御率は一時4.92まで悪化した。そこからプロ初完投を皮切りに4連勝。その裏では、意識の変化があった。

「(状態が悪かった)一番(の理由)は、何試合も投げてくると同じバッターの人と何回も対戦することが多くなってくるんですけど、
その時に前に打たれた時のイメージだったりとか、そういうのが少しずつ出てくるというか、同じ攻め方じゃ打ち取れないというか。

そうなってきた時に、ちょっと自分で厳しいところに投げなくちゃっていう気持ちが強すぎて、カウントを悪くしてしまって。
結局取りにいかなくちゃいけないカウントで取りにいって打たれるというのがすごく多かった。

自分としてもそこは課題というか、反省で挙げていたので、とにかく初球からどんどん勝負しにいこうと。多少甘くても力で押せたりとか、
キレでファールを取れるようにどんどんストライク先行で攻めていこうという気持ちで投げて、ポンポンポンっと(波に乗れた)」

★プロ初完投は「自信になった」

「今はとりあえず“フォアボールは悪だ”と思って。でも出てしまう時もあるんで、フォアボールを出すんだったら
一本ヒットを打たれた方が(マシ)くらいな気持ちでいって今は調子がいいので、悪くなるまではその志でやっていこうかなと思っています」

この意識が奏功し、ゾーンに力のある球を投げ込むことで与四球だけでなく、被安打まで減らす結果に。
また、ストライクが先行することで球数が減り、長いイニングを投げられるようになった。4試合で3完投は意識の賜物である。

「(アマチュア時代は)体力的にはある方だと思っていたんですけど、プロに入ってきてあまり長い回を投げられていなかったので、
6、7回のあたりがやっぱりどうしても体力が切れてしまうのかなという。
大学の時までは自信になっていたものがあんまり自信になっていない部分があったんです。

けど、(プロ初)完投した時に、9回でも力を振り絞った時にスピードも出ていたので、1回完投してからちょっとだけ自信になったというか。
前半から飛ばしていても、まだ後半もう一回(ギアを)上げられるだけの力が残っていたので、そこはちょっと自信はついたかなと思います」

初球からストライクゾーンで勝負することで球数が減る。球数が減ることで長いイニングを投げられる。
長いイニングを投げられれば自信につながる。小島にとって理想的な循環が生まれているのだ。

だが、いまの成績があるのは、決して自分の力だけではない。リードしてくれる女房役や、安心して打たせることができるバックの守り、そして打線の援護があってこそだ。小島はそのことへの感謝も忘れない。

「僕が投げる試合は今年……、去年もそうですけど、点を取ってくれることが多くて、今年も負けがあまりついていない。
早い回で降りても野手の皆さんがたくさん打ってくれて、試合に勝つゲームも多かったですし、
僕が投げていても良いプレーで盛り立ててくれて、すごく投げやすい雰囲気をいつも作ってくださるので、
(今の結果は)僕だけじゃなくて、野手の皆さんだったり、キャッチャーの田村(龍弘)さんだったり
加藤(匠馬)さんだったりのおかげかなと思います」

★帽子裏の言葉は吉井コーチのアドバイス

小島はプロ初完投を記録した9月11日の楽天戦後、自身のインスタグラムを更新。
帽子の裏に『強気に攻めろ!』という言葉を書いていることを明かした。
「帽子の裏に言葉を書いたのは小学生の時以来」と同投稿に綴ったが、これには吉井理人一軍投手コーチからのアドバイスがあったようだ。

「小学校(の時)もなんで(文字を)入れたか覚えてないんですけど。でも、そういう弱気な部分がどうしても
マウンドで出てしまった時(のため)にというか。そのアドバイスを吉井さんからいただいて。

吉井さんもメジャーで投げていた時に帽子の裏に、自分の背中を押してくれるような言葉を書いていたということを聞いたので。
今の僕に一番何が足りないんだろうって考えた時に、僕にはあの言葉が足りないんじゃないかなと思ったので。

マウンドでそれを思い出してというか、ちゃんと確認じゃないですけど、毎イニングそういう気持ちでいこうと思って
書き始めたのが(初完投した)あの試合だったので。吉井さんに『毎試合書かないとだな』って言われたので(いまも)書いています」

チームは47年ぶりの勝率1位でのリーグ優勝に向け、オリックスとのハイレベルな首位争いを展開中。
小島はもうチームを牽引する立場にあることは間違いないだろう。シーズン最終盤もローテーションの柱として責任感をもって登板に臨む。

「僕自身もそうでうすけど、ここからは経験したことのない試合になってくると思う。
先発として1週間に1回しか登板がないので、その登板でどれだけチームに貢献できるかが僕の仕事。
今までの1試合と同じような責任の重さじゃない試合が続くと思うんですけど、投げさせてもらえることに
感謝の気持ちを持って、後悔しないように一生懸命腕を振りたい」

――善戦はいらない。勝利だけ。

いま最もチームを勝利に導いている男が、残り試合も“強気に攻める”。

2021年10月7日 ベースボールチャンネル掲載

榊原翼 38期 現:オリックス
オリックス吉田一将、飯田優也ら8人戦力外通告 榊原翼には育成契約打診

オリックスは5日、8人の選手に来季の契約を結ばないことを通告したことを発表した。

13年ドラフト1位の吉田一将投手(32)、荒西祐大投手(29)、昨年トレードで阪神から移籍した飯田優也投手(30)、
榊原翼投手(23)、鈴木優投手(24)、神戸文也投手(27)、稲富宏樹捕手(22)、
昨年のドラフトで入団した古長拓内野手(27)の8人。
榊原に対しては、球団は来季育成契約を結ぶ模様。未定の古長以外の6人は現役続行を希望している。

2021年10月5日 日刊スポーツ ネット配信

小島和哉 35期 現:千葉ロッテ
ロッテ・小島、マー君に投げ勝った!
完封10勝 1・5差キッチリ2位追走


ロッテは3日、楽天23回戦(楽天生命パーク)に2-0で勝利し、連敗を4で止めた。
3年目左腕、小島和哉投手(25)が3安打、無四死球、100球ジャストでプロ2度目の完封。
楽天・田中将大投手(32)との「甲子園優勝投手」対決を制して自己最多の10勝目(3敗)を挙げた。
首位・オリックスと1・5ゲーム差で残り19試合。
1シーズン制では51年ぶりとなる勝率1位でのリーグ優勝に向けて再スタートを切った。

最後の打者・浅村からチェンジアップで空振り三振を奪うと、小島の笑みがはじけた。

「目標にしてきた数字(10勝目)を完封で飾ることができて、すごくうれしい。
良い状態がずっと続いていたので、それで打たれたら『すみません』って感じで、強い真っすぐでどんどん攻めようと思っていた」

五回1死までパーフェクト投球。そこから一塁手・レアードの連続失策で最大のピンチを迎えた。
それでも、ディクソンを143キロのカットボールで二ゴロ併殺に仕留め「『絶対に助けるんだ』という気持ち。
僕自身は完封より、あそこで抑えられたことの方がうれしい」と熱く話した。

北海道・駒大苫小牧高時代に2005年夏の甲子園で優勝投手となった田中将との初めての投げ合い。
「テレビで見てきた人で憧れと尊敬があった。
〝天の上の人〟というか、偉大な方すぎて『幸せだなあ』と思いながら投げていた」。
埼玉・浦和学院高出身で13年選抜大会の優勝投手は夢見心地で振り返った。

早大OBとして、この日の勝利を届けたいもう一人の大先輩がいた。
現役引退を表明した日本ハム・斎藤佑樹だ。18年冬に早大主催の野球教室で初対面。
当時、小島はロッテからドラフト3位指名を受けたばかりの早大4年生だったが、
斎藤に促されて最初に投球デモンストレーションを披露した。

この時の子供たちの歓声や笑顔は『野球の参加動機と継続意図』というテーマで書いた卒業論文に生きたという。
だからこそ「斎藤さんからしっかり〝ワセダ魂〟を引き継いで、これからも頑張りたい」と力を込めた。

4連敗を喫した前夜、選手会長・益田と主将・中村奨が選手だけの緊急ミーティングを招集。
その中で小島は快投を見せ、チームの貯金11のうち一人で7まで積み上げた。
「優勝できなかったら僕の貯金も意味がない。一人でも多くの打者を抑えて必ず優勝します」。
逆転Vの命運は3年目左腕が握っている。

2021年10月4日 サンケイスポーツ掲載


小島和哉が初10勝、斎藤佑樹の「早稲田の魂引き継ぐ」
「天の上の人」マー君に投げ勝った


ロッテ・小島が楽天に3安打無四球で完封勝利を飾った。
直近4試合で3完投(2完封)と覚醒し、自身初&チームトップの10勝目。
チームの連敗を4で止め、首位・オリックスとの1・5差を守った。
オリックスは杉本がソフトバンク・千賀の159キロを打ち返す29号単独キング弾で先制し、今季2度目の7連勝。
試合前に吉田正が「右尺骨骨折」で登録抹消された重苦しいムードを振り払った。

最後の打者・浅村のバットが空を切ると小島は力強くグラブをたたき、こん身のガッツポーズを見せた。
3安打無四球、わずか100球で完封。後半戦は5勝0敗の快進撃で、プロ3年目で初の2ケタ勝利に到達し、
「ずっと目標にしてきた数字。完封で飾ることができてうれしい」と喜んだ。
8月18日の西武戦(ZOZO)から5連勝で、うち3試合が完投勝利だ。

直球と決め球のスライダーがさえ、テンポよく4回まで完全投球。
5回1死からレアードの連続失策で一、二塁のピンチを背負ったが「助け合いというか、エラーしたときは
『僕が絶対、助けるんだ』って気持ちで投げている」とディクソンを併殺に打ち取り無失点。
球威は最後まで落ちず、楽天打線にチャンスすら与えなかった。

この日は早大の先輩・斎藤(日本ハム)が2軍で引退登板。
「甲子園で投げている姿も見ていたし、早稲田の大先輩なので」と、歩みの重なる先輩の姿を思った。
06年夏の甲子園決勝、斎藤が駒大苫小牧との引き明け再試合を制した7年後の春、
小島は同じマウンドで浦和学院の2年生エースとして優勝投手になった。
ともに早大へ進み、エース&主将としてチームをけん引。
通算31勝15敗の斎藤に負けじと22勝13敗の成績を残してプロ入りし、
この日は「憧れというか天の上のような人」と話す田中将に投げ勝った。

チームの貯金11のうち、小島だけで7つ勝ち越している。
井口監督は「1年間ローテも守ってくれているし、頼もしい」と評価したが、
自身は「優勝できなかったら、その貯金も意味がない。必ず優勝できるように一球でも多く、一人でも多く抑えられるように。
しっかり早稲田の魂を引き継いで頑張りたい」と力を込めた。
連敗を4で止め、オリックスとの1・5差をキープ。エースと呼ばれる実力と風格を少しずつ身につけている。

2021年10月4日 デイリースポーツ掲載

ロッテ小島が完封!自身5連勝で初の10勝!
大学先輩で引退する日本ハム・斎藤のワセダ魂「引き継ぎたい」


この男も持っている。
プロ3年目で初の2桁10勝を今季2度目の完封で飾ったロッテ・小島は
「(2桁勝利は)ずっと目標にしてきた数字。完封で飾れてうれしい」と白い歯をこぼした。
最後は浅村をちょうど100球目、123キロのチェンジアップで空振り三振に仕留めた。

3安打無四球と付け入る隙を与えずチームの連敗を4でストップ。
自身は8月18日の西武戦から5連勝とした。「完封よりうれしかった」のは5回だ。
レアードの2連続失策で1死一、二塁のピンチを迎えたが、「打ってもらって勝ちがついてきた」と
ディクソンを二ゴロ併殺に打ち取り、先制の二塁打を放ったレアードのミスを帳消しにしてみせた。

右と左の違いはあっても背負ったものは同じだ。
この日、2軍戦で鎌ケ谷最後の登板に臨んだ日本ハム・斎藤は早大の大先輩。
同じ甲子園優勝投手でもある小島は、その斎藤以来8年ぶりに早大で投手として主将を務め、
同じ背番号「10」をつけて成長し、同じプロ入りした。
あまりに大きな存在で「(自分は)後輩過ぎる」と笑わせたが、左腕は「ワセダの魂は引き継ぎたい」と言い切った。

この日の相手が斎藤の高校時代のライバル・田中将というのも不思議な縁だ。
「ヤンキースで投げているのを見ていた天の上の人。尊敬、憧れがあった」という右腕との投げ合いも
5回までノーヒットの完璧な内容で見事に制した。

首位オリックスと1・5ゲーム差の2位に踏みとどまり、井口監督も「よく投げてくれた。頼もしい」と称えた。
1人で貯金7と奮闘する小島は「優勝しなかったら貯金の意味はない」ときっぱり。その目は頂点しか見ていない。

2021年10月4日 スポーツニッポン掲載


タンスから布団と一緒に落下 ロッテ小島和哉の「はちゃめちゃ」幼少期

<とっておきメモ>

ロッテ小島和哉投手(25)が男を上げた。
ちょうど100球で楽天打線を3安打完封。自身初の2ケタ勝利で、チームの10勝一番乗り。

◇   ◇   ◇

冷静で真面目な小島は、幼少期は「はちゃめちゃでした」(本人)と笑う。
あごを指で差し「自分、笑うとここがへこんでるじゃないですか。落ちて縫ったんです」。
小学校からは埼玉在住ながら、当時は栃木・鹿沼の保育園に通っていた。
昼寝の時間、タンスに上って布団下ろしを手伝っていたら、布団と一緒に勢いで落下し、床にぶつかったと回想する。

小学生になっても豪快なまま、週6回の水泳と野球を両立した。
平泳ぎだけで終わるつもりが、選手コースに招集され、低学年の最終関門バタフライに到達。
ジュニア・オリンピックのタイムもクリアする段階だったという。「心肺機能、めっちゃ強くなりました。肩の可動域も」。
野球も第1試合で投手、第2試合で捕手など、とにかく動き回った。
ここ4試合で3完投。深まる自信が、小島本来の強さをどんどん引き出している。

2021年10月4日 日刊スポーツ掲載

イースタンリーグ 最終順位

順位勝率 試 勝 負分
-------------------
1ロ .588 108 60 42 6
2巨 .496 116 56 57 3

3楽 .495 114 54 55 5
4ヤ .494 104 49 50 5
5日 .490 108 49 51 8
6D .481 111 51 55 5
7西 .475 107 48 53 6

※順位は勝率

パシフィックリーグ
10月3日
渡邉勇太朗 39期 現:埼玉西武
対北海道日本ハム戦 先発登板

LIONS
FIGHTERS 1X
【L】渡邉、ギャレット、増田、●平良-森
【F】加藤、鈴木健、宮西、○杉浦-清水、宇佐見

渡邉勇太朗 投球結果
15試合3勝4敗0S
6 2/3イニング 打者23 球数86 被安打3 奪三振5 与四死球0 失点1 自責点1 防御率3.86

勝利投手の権利を得て降板も勝利ならず


3年目の渡辺勇太朗が6回途中まで完全投球
白星逃すも「後半戦で一番いい投球ができた」


西武の3年目右腕・渡辺勇太朗投手が、6回1死まで走者を出さない完全投球を披露するなど、
自己最長の7回3分の2を投げて3安打無四球5奪三振1失点の好投。
後続がリードを守れず今季4勝目は逃したが、「後半戦に入って一番いい投球ができた」と、納得の86球だった。

日本ハムとは初対戦で、札幌ドームも初めて。
あこがれの大谷翔平(現エンゼルス)がかつて活躍した球場での登板に「試合前に遠投をしながら、
『あの大谷さんはここで投げていたのか』と思いました」と胸を躍らせて中6日のマウンドに臨んだ右腕は、
立ち上がりからキレのいい直球、カットボールなどを丁寧に投げ分けてアウトを重ねた。
6回1死で中島に左前打を許すまで1人の走者も許さない完璧な内容。浦和学院高(埼玉)時代に、
同県のライバルとしてしのぎを削った野村(花咲徳栄高出身)も3打席とも外野フライで打ち取った。

2点リードの7回に高浜の適時打で1点を与えたところで交代。
自己最長イニングに「調子は良かったと思います。直球、変化球ともにいい形で投げることができていました。
球数というよりもイニングを重ねたことや初めてのマウンドということもあって、疲れはありました」。
6回に初安打を許したシーンを「(捕手の)森さんが『楽になったな』と言ってくださいました。
そのあとは森さんの言葉通り(楽な気持ちで)投げることができたと思います」と振り返っていた。

2021年10月3日 スポーツ報知 ネット配信


西武渡辺勇太朗が札幌ドーム初登板
「ここで投げてたのか」尊敬する大谷実感


西武渡辺勇太朗投手(21)の好投が報われなかった。
2点リードの援護を受け、5回までパーフェクト投球を披露。プロ入り最長となる6回のマウンド。
1死で打者・中島にカウント3-1から左前打を打たれた。パーフェクトが途切れたが、
マウンドでは森友哉捕手から「(いい意味で)楽になったな」と言われ
「森さんの言葉通り(楽な気持ちで)投げることができたと思います」と、その回を無失点で切り抜けた。

未知なる7回、1点失ったところで途中降板。
勝利投手の権利を得ながらも、8回に同点に追いつかれ9回にサヨナラ負けを喫し4勝目とはならなかった。
それでも札幌ドームは初登板。投球フォームを参考にするなど、尊敬するエンゼルス大谷翔平が躍動した場所を見上げ、
試合前に「遠投をしていたときに、大谷さんはここで投げていたのかと思いました」と実感しながら臨んでいた。

渡辺は「直球、変化球ともにいい形で投げることができていました。
後半戦に入って一番いい投球ができたと思いますし、ビジターでは過去2試合やられていましたが、
いずれも調子は悪くなかったので、ポジティブな気持ちで臨むことができました。
球数というよりもイニングを重ねたことや初めてのマウンドということもあって疲れはありました」とコメントした。

2021年10月3日 日刊スポーツ ネット配信

パシフィックリーグ
10月3日
小島和哉 35期 現:千葉ロッテ
対東北楽天戦 先発登板
今季10勝目 完封完投勝利


MARINES
EAGLES
【M】○小島-加藤
【E】●田中将-炭谷

小島和哉 投球結果
21試合10勝3敗0S
9イニング 打者30 球数100 被安打3 奪三振5 与四死球0 失点0 自責点0 防御率3.85

ロッテ・小島和哉が100球完封で自身初の10勝目「必ず優勝します」

ロッテ・小島和哉投手(25)が散発3安打、ちょうど100球で完封勝利。
プロ3年目で自身初の2桁勝利となる10勝目を挙げ、チームの連敗を4で止めた。

「目指してきた数字(10勝)を完封で飾ることができて凄くうれしい」。
ヒーローインタビューでは白い歯がこぼれた左腕。
楽天・田中将との投げ合いについては「ずっとテレビで見てきた方で、尊敬と憧れがあった。
投げ合えてうれしかった」と照れ笑いした。

最後に、逆転優勝に向けて「みんなで助け合って1勝をもぎ取って、必ず優勝します」と力強く宣言した。

2021年10月3日 サンケイスポーツ ネット配信


小島和哉が100球完封で自身初&チームトップの10勝目
「優勝できなかったら意味がない」


先発の小島和哉投手が楽天打線をわずか3安打に抑え、無四球の100球完封勝利。
プロ3年目で自身初となる2桁勝利を挙げ、チームの連敗を4で止めた。

「連敗を止めるのもそうですけど良い状態がずっと続いてたのでそれをとりあえず継続して。
それで打たれたら『すいません』って感じで開き直って、どんどん攻めようと思って投げました」。
初回からテンポのいい投球で4回までパーフェクトピッチング。
5回1死からレアードの連続失策で1死一、二塁のピンチを背負うも、続く小郷を併殺に打ち取りピンチを切り抜けた。
その後は6回にこの試合初安打を許すも、最後まで球威は落ちず、100球ちょうどで無四球の完封勝利。
コントロールのよさも見せつけた。

「貯金を作れてると言うことは少なからずチームに貢献で来ているかなとは思うけど、
優勝できなかったらその貯金も意味ないと自分の中でも思っているので。
必ず優勝できるように1球でも多く、一人でも多く抑えられるように頑張ります」。
3年目左腕が最高の結果でチームの連敗を止めた。

2021年10月3日 スポーツ報知 ネット配信


ロッテ小島和哉3安打完封、自身初の2桁勝利 チームの連敗を4で止める

ロッテ小島和哉投手(25)が3安打完封勝利を挙げ、チームの連敗を4で止めた。
小島はプロ3年目で自身初の10勝目をつかんだ。

この日は楽天田中将と投げ合い、5回までは無安打投球。
6回先頭に初安打を許すもピンチを切り抜け、そのまま最後まで投げ抜いた。
前日2日には「僕に勝ちがつかなくても、チームが勝つことが本当にいま一番大事だと思うので、
そこにいい形で、終盤に試合を持っていくことができたらいいかなと思って、明日頑張りたいと思います」と意気込んでいた。

ロッテで左腕投手が10勝一番乗りとなるのは、12年の成瀬善久以来9年ぶりとなる。

2021年10月3日 日刊スポーツ ネット配信


ロッテ・小島 チーム連敗4で止める完封で初の10勝「優勝します」
マー君との対決に「投げ合えて嬉しい」


2位のロッテが3日、3位・楽天と対戦し2-0で勝利。連敗を4で止めた。
先発・小島和哉投手(25)が楽天・田中将大投手(32)との投げ合いとなる中、9回、100球を投げて
わずか3安打無失点とし、今季2度目の完封勝利。自身5連勝、初の2桁となる10勝目を挙げた。

小島は4回まで全て3者凡退の完璧な投球。
5回は1死から一塁手・レアードの連続失策で一、二塁とされたものの、続くディクソンをカットボールでニゴロ併殺に退けた。
6回は先頭・辰己に右前打を許し、犠打で1死二塁とされたが、山崎剛をカットボールで、岡島をスライダーでニゴロに斬った。

7回は1死から島内に左前打を許したものの、鈴木大をカットボールでニゴロ、茂木を直球で中飛に抑えた。
8回は3者凡退。9回は先頭・山崎剛に右前打を許したが、岡島をニゴロ併殺に、浅村を空振り三振に仕留めた。

小島は自身初の2桁勝利に「ずっと目標にして来た数字だったので、それを完封で飾ることができて嬉しいです」と笑顔を見せた。
楽天・田中将との投げ合いにも勝利したが、「僕がずっとテレビで見てた時に投げてた人だったので、
ずっと尊敬と言うか、憧れがあったんですけど、投げ合えて凄く嬉しいです」と喜んだ。

5回まで無安打など3安打完封には「真っすぐ自体は良かったんですけど、野手の皆さんに助けられて、
何とか投げ切れたかなと思います」と謙虚に語った。
最後は「皆で助け合って、何とか1勝をもぎとって、優勝、必ずします!応援よろしくお願いします」と力強く呼びかけた。

2021年10月3日 スポーツニッポン ネット配信


ロッテが選手ミーティング翌日に連敗ストップ 初回2点を小島が完封で守る

ロッテが小島和哉投手(25)の完封勝利で、チームの連敗を4で止めた。
井口資仁監督(46)は「小島が本当に良く投げてくれたと思います。本当に頼もしい」と10勝目を挙げた左腕をたたえた。

初回にブランドン・レアード内野手(34)の適時打などで2点を先制。
バントミスや走塁ミスで追加点を取れず、井口監督も「もう少ししっかりやっていかないと、
上になかなか上がっていかないと思います」と厳しかったが、守備も含めて要所をしのぎきり、2得点を守り抜いた。

前日2日の試合後には、選手会長の益田直也投手(31)とキャプテンの中村奨吾内野手(29)を
中心に選手ミーティングが行われたという。
指揮官は「内容は僕は聞いてないんですけど、いい形でベンチも盛り上がってましたし」と翌日の勝利にひと安心。
「残り20試合を切りましたけど、なんとかしっかり戦っていけたらと思います」と話していた。

2021年10月3日 日刊スポーツ ネット配信


ロッテ小島が完封 田中将に投げ勝つ 先輩の斎藤に誓う「早稲田の魂を引き継いで」

ロッテの小島和哉投手が早大の先輩、斎藤佑樹投手のひたむきな姿に感銘を受け、
残り試合、早稲田魂で快投を演じると誓った。

田中将との投げ合いに勝利し、9月19日・日本ハム戦に次ぐ2度目の完封勝利を果たした左腕。
この日、先輩右腕はイースタン・DeNA戦で2軍戦のラスト登板を務めた。

小島は、しんみりとした表情で「斎藤さんこそ、甲子園で投げている姿を見ていたし、早稲田の大先輩なので、
なんて言うんでしょうか。しっかりと早稲田の魂を引き継いで頑張りたいなと思います」と、語った。

2021年10月3日 デイリースポーツ ネット配信

小島和哉 35期 現:千葉ロッテ

予告先発

10月3日
パシフィックリーグ
対東北楽天戦
楽天生命パーク 13:00
E田中将大x
M小島和哉

渡邉勇太朗 39期 現:埼玉西武

予告先発

10月3日
パシフィックリーグ
対北海道日本ハム戦
札幌ドーム 14:00
F加藤貴之
L渡邉勇太朗

ウエスタンリーグ 最終順位

-------------------
順位勝率 試 勝 負分
-------------------
1神 .657 106 65 34 7
2ソ .619 109 65 40 4
3中 .490 101 48 50 3
4広 .382 105 39 63 3
5オ .343 111 37 71 3

※順位は勝率

渡邉勇太朗 39期 現:埼玉西武
<埼玉西武だより>渡辺勇太朗、無念の交代
ロッテ小島和哉との“浦学対決”で明暗 強気で挑む本来の姿を


一度修正ができただけに悔しい登板となった。
26日の千葉ロッテ戦でマウンドに上がった渡辺勇太朗(浦和学院高出)は一回、三回と失点をしながら、
チームは首位を走る千葉ロッテ先発の小島和哉(浦和学院高出)に食らい付き、4―2と逆転。
チームが勝ち越した四回は変化球もうまく交えながら三者凡退に仕留め、流れを呼び込んだかに見えた。
ところが五回、先頭打者への四球から佐藤都志也に同点打を浴び、無念のイニング途中での交代を告げられた。

「(失点した)一回と五回は先頭を四球で出してしまい、良くない流れをつくってしまったと思います」と
リズムをつくることができなかったことを反省した渡辺。
五回の投球は「点を取られるような投球をしてしまったと思います」と唇をかんだ。

この日先発の千葉ロッテ小島投手も同じ浦和学院高校出身。
同時期にプレーすることはなかったが、浦学対決と注目を集めた1戦でもあった。
試合が始まれば「それを気にすることはなかったです」と自分の投球に集中した渡辺だが、
自身は敗戦投手に、そして小島投手は勝利投手と明暗が分かれてしまった。

この日は渡辺にとっても悔いが残る試合。
「ストライク先行で投げることができなかったので、(今後)修正していきたいです」と語ったように
強気にゾーンで勝負をかけていく、本来の渡辺の姿を見たい。

2021年9月30日 埼玉新聞掲載

小島和哉 35期 現:千葉ロッテ
黒木知宏氏 ロッテ「左のエース」に期待の選手明かす
石橋貴明も「甲子園の…ついに克服した感じ」


元プロ野球ロッテ投手で、野球解説者の黒木知宏氏(47)が、26日放送の
TBSラジオ「日本生命presents 石橋貴明のGATE7」(日曜前7・00)にゲスト出演。
パ・リーグ首位を快走する古巣ロッテで最も期待している選手を明かした。

黒木氏は首位ロッテのなかで最も注目している選手を問われると「僕は小島投手を推してます」とキッパリ。
プロ3年目で自己最多9勝(番組放送時は8勝)をマークする活躍を見せている左腕の名前を挙げ
「前回、前々回でしたか9回完投した時に、僕がちょうど中継させてもらったんですよ。
ピッチャーというのは一度完投を経験しないと、初回から9回までどこで力を入れたらいいかとか、
抜いたらいいかとか、自分のスタミナの限界はどこなのかとか、メンタル的な限界点がどこなのかって
投げ切ってみないと分からないんですよ」と完投の重要性を力説。

「彼はそういうことをやって成長していかないといけないピッチャーだと思っていた。
そしたら(目の前で)ホームランは打たれましたけど完投してくれて良かったーーーと喜んでいたら次の試合では完封。
それはもう完璧な内容でした。ゆったりしたフォームでそれとは違う鋭いボール投げるという
理想的なフォームだと感じました」と2試合連続の完投を好評価した。

すると石橋は小島投手に対し「彼は甲子園に浦和学院で出場していて足つっちゃった、というイメージ。
それから早稲田行ってプロ入ってももう一つ俺は脱水症状で足がつっちゃったイメージが離れなくて、
ここで9回投げ切ったってところで甲子園の脱水症状をついに“克服”した感じがしたんですけどね」とコメント。

黒木氏は「(小島投手は)入団した時よりも間違いなくレベルアップしていて、球の強さもスピードも出てますよね。
これから左のエースピッチャーとして中心で回らないといけない存在だと僕は思ってます」と期待の高さを示していた。

<2013年第95回全国高等学校野球選手権大会1回戦 ●浦和学院10-11仙台育英〇>
浦和学院の小島投手は8回まで10失点しながらも続投。10-10の9回、左足がけいれんしながらも2死まで取るが、
ヒットを許したところで無念の降板。後を受けた投手がタイムリーを打たれサヨナラ負けを喫した。

2021年9月27日 スポーツニッポン ネット配信

浦和学院・森前監督へ教え子の“プレゼント”
プロでOB対決は指導者冥利


メットライフドームのマウンドで実現した教え子同士の投げ合いを、格別の思いで見守った。
今夏の甲子園まで浦和学院(埼玉)を30年間率いた森士前監督(57)は26日、スタンドから観戦した。
西武先発の渡辺勇太朗投手(21)とロッテ先発の小島和哉投手(25)による、浦和学院OB対決。
「2人とも、プロの世界で堂々と投げている姿が、たくましく見えました。とても、誇りに思います」と話した。

この日は、関東大会出場がかかった浦和学院の県大会準決勝上尾戦が行われた。
勝利を大宮公園野球場で見届けると、すぐに約30キロ離れたメットライフドームへ移動。
文字通り「駆けつけ」、試合前ブルペンの様子からしっかりチェックしていた。

試合は、小島が粘って6回を被安打3の4失点で勝利投手に。
渡辺は4回2/3を5失点(自責4)で4敗目を喫した。勝敗はつきものだが、指導者冥利(みょうり)に尽きる1戦。
「勝敗はいいんだよ。見られるだけで、うれしい」と喜んだあとに、言葉を続けた。
「勝っておごらず、負けてひるまず」。自身の元を離れた後も、教え子の野球と向き合う姿勢は気になる。

大卒3年目の小島は、チームトップの9勝目を挙げた。
「ローテーションを守って、頑張っている。成長しているね」と目を細める。
11日の楽天戦でプロ初完投した際には「おめでとう。次は、完封だな」と連絡を入れた。
すると19日の日本ハム戦では、見事にプロ初完封。
「次は、2ケタ勝利だな」と送ったメッセージを実現するかのように、残り1勝まで迫った。

2人は4学年違うため高校ではかぶっていないが、渡辺が高卒、小島が大卒で18年ドラフトの同期だ。
早大でロッテから3位指名された小島が18年11月にあいさつのため母校を訪れた際、渡辺と初対面。
森氏をはさんで、3人で撮影した写真は思い出の1枚だ。

教え子の対決は、このタイミングでしか観戦できなかった。
現役の監督時代ならば、今の時期は県大会の戦いで頭がいっぱい。
8月の甲子園終了後に現場から離れており「今までなら、時間がなくてプロ野球を見に行く暇がなかった」と、
退任したからこその巡り合わせ。
教え子からの、監督生活をねぎらうようなプレゼントだった。

2021年9月27日 日刊スポーツ掲載

小島和哉 35期 現:千葉ロッテ
ロッテ・小島 苦笑い「浦和学院OB対決」
恩師の前で4失点もチーム単独トップ9勝


ロッテ・小島が苦しみながらチーム単独トップの9勝目を挙げた。
2回に逆転を許し、同点の3回には再び勝ち越しを許す展開。
それでも「一人一人の打者を抑えようという気持ちで」と4回以降は安打を許さず6回3安打4失点にまとめた。

浦和学院の恩師で今夏限りで退いた森士前監督が観戦する前で、4学年後輩の渡辺との投げ合い。
「2人とも中途半端だが、勝って良かった」と苦笑いだった。

2021年9月27日 スポーツニッポン掲載


ロッテ がっちり堅首!28日にもマジック「18」
小島「感謝」自己新9勝


ロッテ・井口監督に寄り添い、小島が苦笑いしながら感謝のハイタッチだ。
連続で押し出し四球を出しながらも味方の猛打に救われてチーム単独トップで自己新の今季9勝目を挙げた。

「もう本当にひどい内容だったので、打ってくれた野手とつないでくれた中継ぎの方に感謝したい」。
6回、109球を投げて3安打4失点ながら自責点は2。
球団13年ぶりの3連続完投勝利は逃したものの、好投の目安となるクオリティースタート(先発で6回以上自責点3以下)が
今季10度目の大台に乗り、自身初の2桁勝利にも王手をかけた。

2-2の三回は2死満塁から外崎に対しストレートの押し出し四球で勝ち越され、
続く栗山にもフルカウントから連続四球で追加点を献上。
直後に一塁側スタンド前のブルペンで救援投手が準備を始めた。
「(ブルペンが)見えましたよ…。押し出しの後だったが、1人でも1個でも多くアウトを取ろうと思って…。
その気持ちだけで投げた」。発奮材料にもなったようで、次の山川を空振り三振に仕留め、切り抜けた。

28日からは2位オリックスとの直接対決3連戦。ロッテは連勝で首位を固め、ゲーム差は3に。
カード初戦に勝てば、球団51年ぶりとなるリーグ優勝マジック「18」が点灯する。ようやく目指す頂点が見え始めた。

2021年9月27日 デイリースポーツ掲載

渡邉勇太朗 39期 現:埼玉西武
西武・渡辺が乱調
四球から崩れロッテ・小島との「浦和学院OB対決」敗れる


西武の先発・渡辺の乱調が誤算で、借金は今季ワーストの「11」に膨らんだ。
4-2の5回、先頭の加藤への四球から荻野に二塁打、佐藤都に適時打され同点とされるなど
4回2/3を投げ6安打5失点で4敗目を喫した。

辻監督は「加藤には普通に勝負してほしかった。初回の失点も四球から。
今日は球がイマイチだった気がするね」と渋い表情。
ロッテ・小島との「浦和学院OB対決」に敗れた渡辺は
「先頭を四球で出して悪い流れをつくってしまった」とうなだれた。

2021年9月27日 スポーツニッポン掲載


西武渡辺勇太朗
ロッテ小島との浦和学院対決敗れる「意識はしてなかった」


西武渡辺勇太朗投手(21)が、浦和学院の4学年先輩であるロッテ小島と先発での投げ合いに敗れた。

「試合が始まればそのこと(同校対決)を意識することはありませんでした」。
しかし尻上がりに状態を上げた先輩に対し、3者凡退に抑えた4回以外はすべて先頭打者の出塁を許し、5回もたず。
4回2/3 5失点(自責4)で4敗目を喫し「ストライク先行で投げることができなかった」と悔しがった。

2021年9月27日 日刊スポーツ掲載

小島和哉 35期 現:千葉ロッテ
首位ロッテ 西武に逆転勝ち 小島チーム単独トップ9勝目
打線もしぶとく援護 浦学対決制す


首位ロッテは26日、西武を8-4で下し、連勝。先発の左腕・小島和哉投手(25)が6回4失点と踏ん張り、
チーム単独トップ、自身シーズン最多の9勝目をマークした。
西武の先発・渡辺勇太朗投手(21)と浦和学院の先輩後輩対決では、先に渡辺が5回途中で降板。先輩の面目を保った。

前回登板の日本ハム戦ではプロ初完封で8勝目を挙げた小島。
この日も初回は三者凡退と好スタートを切ったが、2回に山川の逆転2ランを被弾。
3回に味方打線が同点に追いつき2-2となったが、直後の投球は突然制球を乱し、
2者連続の押し出し四球などで勝ち越しを許した。

それでも打線が5回に佐藤都の中前2点適時打で再び同点、さらに藤岡が勝ち越しの左前適時打と援護。
7回にはまたも藤岡が走者一掃の右翼線適時三塁打で突き放した。

小島は4回以降復調し、6回まで無安打無失点と快投。自身4連勝で初の2ケタ勝利に王手をかけた。

28日からは本拠地・ZOZOマリンで2位・オリックスとの直接対決。28日にロッテが勝てば優勝マジック「M18」が点灯する。

2021年9月26日 スポーツニッポン ネット配信


連続押し出しなど制球に苦しんだ先発・小島和哉
6回4失点も勝利投手の権利得て降板 3試合連続完投はならず


ロッテの左腕小島和哉投手(25)は西武戦に先発登板。
3回に2者連続押し出し四球を与えるなど制球に苦しんだものの、6イニング、109球を3安打4失点(自責2)と
しのいで今季9勝目の権利を得てマウンドを降りた。

球団では13年ぶりの3試合連続完投勝利はならなかったが、4回以降を3イニング連続で3者凡退に仕留めるなど
立て直しを図り、今季10回目となるクオリティースタート(先発で6イニング以上投げて自責点3以下)を記録した。

1回は簡単に3人を料理するなどまずまずの立ち上がりだったが、1-0の2回に2死一塁から7番山川に
中堅手を越す逆転の18号2ランを打たれ、3回には2死満塁から外崎、栗山に連続で押し出し四球を許した。

登板後は「前半すごいバタバタしてしまったんですけど、野手のみなさんが逆転してくれて
なんとか粘って投げることができました」と振り返った。

2021年9月26日 中日スポーツ ネット配信

28日にもマジック「18」点灯 小島和哉がチーム最多9勝で初2桁勝利に王手

ロッテの小島和哉投手が3四球と苦しみながらも6回4失点(自責2)でチーム単独トップの9勝目を上げた。

「今日は本当にひどい内容だったので、打ってくれた野手とつないでくれた中継ぎに感謝したいです」。
1点リードの2回2死一塁から山川にバックスクリーン右への逆転2ランを浴びると、同点に追いついた3回には
1死一塁から中前安打と四球で満塁のピンチ。続く中村を空振り三振に打ち取るも、外崎、栗山に連続押し出しを許し2―4。
悔しさから小島は思わずしゃがみ込んだ。

それでも立ち直った4回以降はパーフェクト投球。
6回4失点と納得のする内容ではなかったものの、チームは5回と7回に3得点を挙げ逆転。
小島に白星がつき、チームトップとなる9勝目で自身初の2桁勝利にも王手をかけた。
「モチベーションはすごく高まってはいます。でも本当に気持ちは変わらず、1イニングでも1つでも多く投げて
中継ぎ陣を休められるように頑張りたい」と気を引き締めた。

チームは2位・オリックスとのゲーム差を3とし、28日のオリックスとの直接対決に勝てば、
ついに優勝マジック「18」が点灯する。

2021年9月26日 スポーツ報知 ネット配信


ロッテ小島和哉 恩師の森士氏が見守る中で西武渡辺とのウラガク対決制す

ロッテ小島和哉投手(25)が“ウラガク対決”に勝利し、自己最多を更新する9勝目を挙げた。

浦和学院(埼玉)では4学年下にあたる西武渡辺勇太朗投手(21)と、初めての投げ合い。
「意識はしていないですけど、何とかチームが勝てたのでそれが良かったかなと思います」とホッとした表情を見せた。

自身では完投、完封と2試合続けた上での、この日のマウンドだった。

「1試合投げ切れた自分に自信が持てたところもありますし、2試合連続で(完投で)投げられたところも自信が持てました。
でも、そんなにうまくいく世界ではないことは一番分かっているので」

覚悟通りに、2-2で同点の3回、試練があった。守備の乱れから1死満塁。
打席には、満塁で無類の強さを見せる西武4番中村。チェンジアップで三振にしたが、続く外崎、栗山と
連続で押し出しを許す結果に。「攻めた四球だったと思うので」としながらも、痛い2点が入った。

なおも2死満塁で、これまた怖い7番山川。2回には2ランも浴びている。
「1人でも1個でも多く、アウトを取ろうと思って、それだけの気持ちで投げました」。
山川もチェンジアップで三振にし、それ以上の失点を防いだ。チームはその後、逆転勝利した。

浦和学院時代は2年春に甲子園優勝投手になり、2年夏の埼玉大会では完全試合も達成した。
8回までノーヒットノーランの登板もあった。一方で、2年夏の甲子園では初回に6失点するもろさもあった。

プロ3年目。日々の工夫と反省を重ねながら、先発左腕として一本立ちし、次は10勝目がかかるマウンドだ。
「自分に勝ちをつけようと思って投げるとあまり良くない傾向にあるので。
気持ちは変わらず、1イニングでも長く投げて中継ぎ陣を休ませられるように頑張りたいです」と話す。

ずるずる崩れない-。頼もしくなった教え子を、恩師の浦和学院・森士前監督(57)は三塁側スタンドからゆっくりと見つめた。

2021年9月26日 日刊スポーツ ネット配信


渡邉勇太朗 39期 現:埼玉西武
西武・渡辺、乱調5失点で「浦和学院対決」も敗れる
チームは今季ワーストの借金11


先発・渡辺勇太朗投手(21)の乱調が響き、チームの借金も今季ワーストの「11」に膨らんだ。

2点リードの5回無死から打率・104のロッテ・加藤を四球で歩かせると荻野の左翼線二塁打、佐藤都の中前2点打で同点。
2番手・公文克彦投手(29)も藤岡に勝ち越し打を許した。

辻発彦監督(62)も渋い表情だ。
「加藤には普通に勝負して欲しかった。初回の失点も先頭の四球から。きょうは渡辺の球がイマイチだった気がする」。
直近5試合で3勝を挙げていた18年ドラフト2位右腕の「逃げの投球」に苦言を呈した。

4敗目を喫した渡辺も「先頭を四球で出してしまい、点を取られるような投球をしてしまった。
良くない流れをつくってしまった」とガックリ。
4学年上に当たるロッテ・小島和哉投手(25)との「浦和学院OB対決」には
「試合が始まれば、そのことを意識することはありませんでした」と話した。

2021年9月26日 スポーツニッポン ネット配信


渡辺勇太朗が浦和学院高の先輩・小島に完敗
5回途中5失点KOに「よくない流れを作ってしまった」


西武は後半戦から先発ローテーションに定着した3年目右腕・渡辺勇太朗投手が
5回途中5失点と踏ん張れず連敗。今季ワーストタイの借金11となった。

浦和学院高(埼玉)の4年先輩にあたるロッテ・小島との投げ合いに臨んだ渡辺は
「試合が始まれば、そのことを意識することはなかった」というものの、初回に先頭・荻野への四球を
きっかけに失点すると、味方が逆転した直後の3回には自身の失策がからんで再び同点とされる苦しい立ち上がり。
2点リードで勝ち投手の権利が目前だった5回にも、先頭の9番・加藤への四球をきっかけに3点を失い、再逆転を許した。

後半戦2度目の黒星となる今季4敗目に、渡辺は「5回に先頭打者を四球で出してしまい、
点を取られるような投球をしてしまったと思います。ボールが高くいってしまったところがありました。
(失点した)1回と5回は先頭を四球で出してしまい、良くない流れを作ってしまったと思います」と反省。
辻発彦監督も「(5回は)加藤への四球から。あそこでしっかり勝負できていれば…」と、
打率1割台の9番打者に与えた四球をポイントにあげていた。

2021年9月26日 スポーツ報知 ネット配信

パシフィックリーグ
9月26日
小島和哉 35期 現:千葉ロッテ
渡邉勇太朗
 39期 現:埼玉西武

千葉ロッテ対埼玉西武戦 先発登板
小島和哉 今季9勝目


MARINES
LIONS
【L】●渡邉、公文、ギャレット、森脇、武隈、田村-森
【M】○小島、東妻、佐々木千、田中-加藤
▼本塁打 山川18号(L)

小島和哉 投球結果
20試合9勝3敗0S
6イニング 打者25 球数109 被安打3 奪三振4 与四死球3 失点4 自責点2 防御率4.14

渡邉勇太朗 投球結果
14試合3勝4敗0S
4 2/3イニング 打者22 球数80 被安打6 奪三振0 与四死球3 失点5 自責点4 防御率4.28

鈴木健 8期
鈴木健氏 西武-ロッテの先発は浦学対決
「どちらを応援したらいいのか…」うれしい悲鳴 自身は中継解説


西武、ヤクルトで活躍した鈴木健氏(51)が26日までに自身のツイッターを更新。
26日の西武-ロッテ戦の先発が母校・浦和学院の後輩対決となり、
さらに自身が中継解説担当という偶然が重なったことにうれしい悲鳴を挙げた。

「大変だ 我が後輩勇太郎VS我が後輩小島 我が後輩達の先発ではないか」
「そして私はフジテレビTWOの解説 どちらを応援したらいいのか…!?」と複雑な胸中の様子。
「贅沢な悩みです 2人とも頑張れ!」とエールをおくった。

26日の解説でも「楽しみというより心配の方が大きくて」と親心をのぞかせながらも
「良いピッチングしてほしいです。初対決、楽しみしかないですね」と期待を寄せていた。

2021年9月26日 スポーツニッポン ネット配信

小島和哉 35期 現:千葉ロッテ
渡邉勇太朗 39期 現:埼玉西武

予告先発

9月26日
パシフィックリーグ
千葉ロッテ対オリックス戦
メットライフドーム 13:00
L渡邉勇太朗
M小島和哉

小島和哉 35期 現:千葉ロッテ
小島和哉、プロ初完封で8勝「終盤は全部声出した」ほえながら115球

最後の打者・高浜の打球が二塁手・中村奨のグラブに収まると、小島の頬がようやく緩んだ。
9回4安打115球の危なげないプロ初完封。
「すごく疲れました。でも中継ぎの皆さんを投げさせずにいけたのでそれが一番よかった」。
自己&チーム最多タイとなる8勝目。
中継ぎ陣を休ませ、2位・オリックスとの2・5差をキープする価値ある1勝となった。

覚醒の瞬間が見えてきた。この日は140キロ後半の直球とカットボールを軸に組み立て4回まで完全投球。
6回には2死一、二塁のピンチを背負ったが味方の好プレーで切り抜けた。
ここからさらにギアを上げ「声出さないと真っすぐがいかなかったので終盤は全部声出した」。
普段はもの静かな左腕がほえながら全身全霊で投げ抜き、終わってみれば三塁を踏ませなかった。

109球1失点でプロ初完投した11日・楽天戦(ZOZO)から2戦連続完投勝利。
好調の秘訣(ひけつ)は「自分でもはっきりと分かってないです」。
それでも「ボール球をできるだけ投げない。どんどんストライク先行でいこうと常に思ってるのが良い投球できている秘訣かな」と小島。
さらに後押しするのは帽子のツバの裏に書かれた『強気で攻めろ!』の言葉。
「投手なので孤独になるというか、マウンドの上では誰も助けてくれない」。
弱気になりやすい自分を奮い立たせるために小学時代以来に書き込み、前回登板から何度も何度も目をやった。

チームは混パを勝ち抜くため国吉、益田らの3連投が相次ぎブルペン陣の負担も大きい。
井口監督は「中継ぎもだいぶ休めた。これが小島本来の投球」と称賛した。
今季の2試合連続完投勝利は巨人・菅野、オリックス・山本に次ぎ3人目で「この流れでどんどん勝っていければ」と小島。
優勝マジック点灯は最短で22日。リーグ優勝へひた走るロッテの3年目左腕がエース格へ進化し始めた。

2021年9月20日 スポーツ報知掲載

ロッテ・小島、プロ初完封「3年目でやっと」だよ!! 
繊細で真面目なO型左腕、シャウト投法で攻めた


ヒーローらしからぬ姿だった。
3年目にしてプロ初完封を飾った試合後のロッテ・小島はリュックを背負い、
両手いっぱいに汚れた洗濯物を抱えながらベンチ裏に現れた。他の選手は続々と宿舎へ戻るバスに乗り込んでいく。

「かなり出遅れている」とつぶやいた。
球団の左腕としては、14年7月16日のソフトバンク戦で完封した古谷拓哉以来の快挙。
それなのに、どこか申し訳なさそうだ。

自身の喜びを口にするのも後回しだった。
「中継ぎの皆さんを休ませられたのが一番。3年目でやっとできたので素直にうれしいです」。
とにかく真面目で周囲を気遣う。

楽観的な性格が多いとされるO型だが、小島は「完璧を目指しすぎてしまうことが結構ある」と自己分析。
そんな性格が大胆な投球を邪魔してきた。自然と配球は慎重になり、コースも厳しいところを狙うようになる。

ただ、11日の楽天戦でプロ初完投勝利をマークすると、この日は5回2死まで無安打。
唯一のピンチだった6回2死一、二塁で二遊間に抜けそうなゴロを遊撃手エチェバリアの好守に助けられてしのぐと、
9回を4安打1四球で115球で投げきった。
小島は変わった。「終盤は声を出さないと真っすぐがいかなかったので、全部声を出した」。野性味を感じる投球だった。

ストライクゾーンでの勝負にこだわった。「ボールが続いたら、どちらにしろストライクを取りにいかなくてはいけない。
最初からストライクを取りにいこう」。昨季7勝を超える自己最多でチームトップタイの8勝目につながった。

帽子のつば裏には「強気に攻めろ!」と書き込んでいる。
「弱気にならないようにルーティンのように見ている」。
2位のオリックスも勝ち、優勝マジック点灯は最短で22日となったが、ペナントレースの佳境で、頼もしい左腕がついに覚醒した。

≪ロッテ今季パ最遅113戦目で完投完封≫
小島(ロ)がプロ初完封勝利をマークした。完投完封は今季ロッテでは初めて。
チーム113試合目での初完封は17年に涌井が118試合目で記録したのに次ぐ2番目の遅さ。
これで今季完投完封勝利がないのは阪神だけ。

2021年9月20日 スポーツニッポン掲載


パシフィックリーグ
9月19日
小島和哉 35期 現:千葉ロッテ
対東北楽天戦 先発登板
今季8勝目 初完封勝利


MARINES
FIGHTERS
【M】○小島-加藤
【F】●加藤、井口、宮西、鈴木健、上原-清水、石川亮
▼本塁打 レアード24号(M)

小島和哉 投球結果
19試合8勝3敗0S
9イニング 打者32 球数115 被安打4 奪三振6 与四死球1 失点0 自責点0 防御率4.20


ロッテ小島和哉がプロ初完封 自己最多更新8勝目

ロッテ小島和哉投手(25)がプロ初完封勝利を挙げた。

前回登板となった9月11日の楽天戦(ZOZOマリン)でプロ初完投勝利。
「前回抑えたから次も抑えられる保証は全くないですし、そこは気を引き締めて」とこの日のマウンド臨んだが、
引き続き快調で、5回2死までは無安打投球。直球とカットボールを主体に、日本ハム打線に内野ゴロを多く打たせていった。

浦和学院(埼玉)で2年春に甲子園優勝投手となり、早大を経て、18年ドラフト2位で入団。
プロ3年目の今季はこれで8勝目となり、自己最多を更新した。

チームとしても昨年9月14日、オリックス戦(ZOZOマリン)で二木が完封勝利を挙げて以来、
159試合ぶりの先発投手の完封勝利となった。

2021年9月19日 日刊スポーツ ネット配信

ロッテ・小島 プロ初完封がチーム今季完封1号
左腕では14年古谷以来7年ぶり 優勝M点灯は最短22日


首位ロッテが19日、日本ハムを4-0で下した。

オリックス-西武の結果次第で、最短で20日に優勝マジック点灯の可能性があったが、この日オリックスが西武に4-1で勝利。
優勝マジック点灯は最短で22日となった。ロッテが20日・日本ハム戦、22日・ソフトバンク戦での連勝、
オリックスが20日・西武戦、22日・日本ハム戦に連敗が条件となる。

ここまで7勝を挙げている先発の3年目左腕・小島が好投。6回には1死一、二塁のピンチを背負ったが無失点でしのいだ。
結局4安打115球でプロ初完封を果たし、プロ入り後自己最多シーズン8勝目を挙げた。
チーム今季初完封で、パ・リーグでは最も遅い完封1号。球団の左腕では14年古谷以来、7年ぶりとなった。

試合後のヒーローインタビューでは「すごく疲れました~」と苦笑。
11日の楽天戦でも完投しており「声を出さないと真っすぐがいかなかったので全部声出しました、終盤は」と振り返った。

「真っすぐとカットボールでうまく(捕手の)加藤さんが組み立ててくれた」と感謝。
首位を走るチームでトップタイとなる8勝目に「1球1球、一人でも多く投げて中継ぎの人が一人でも
投げないようにとそういう気持ちで投げていた」と笑顔。
「明るい雰囲気で締まりがあって良い雰囲気だと思います。この流れでどんどん勝っていきたい」と意気込んだ。

この日は打線も援護。4回、5番・レアードが先制の左前適時打。
16日ソフトバンク戦(ペイペイD)の7回以来、15イニングぶりとなる得点を挙げると、
さらに6番・山口の中前適時打で2点目を加えた。
6回には再びレアードが24号左越えソロで加点し、8回にも左前適時打でダメ押しの4点目。
レアードはこの日3安打3打点と猛打を見せた。

2021年9月19日 スポーツニッポン ネット配信


和を強くしたロッテ小島和哉の初完封
リリーフ陣と交わした熱いこぶし


プロ3年目のロッテ小島和哉投手(25)がプロ初完封勝利を挙げた。
日本ハム相手に4安打1四球6奪三振と危なげなく、自身最多8勝目も手にした。
前夜にチームの連勝が「6」で止まったばかり。快投で優勝へと再び勢いづけた。
試合後の第一声は意外にも、リーグトップの96ホールドを挙げているリリーフ陣への思い。
熱い投球と言葉で、リーグ1位へ走るロッテの和をさらに強くした。

◇   ◇

声を出しながら完封へとアウトを重ねた小島も、試合後はいつも通り、穏やかなオーラを放っていた。

「中継ぎの皆さんを投げさせないで行けたので、それが一番です」

悩めるプロ3年目。開幕から5戦連続白星がつかなかった。
「そこもしんどかったですけど、最近の2試合続けて4回1/3しか投げられなかった時も、自分的にはハァ~…ってなって」。
先発として5回を投げきれない悔しさ、もどかしさ。打線は粘り強く、先発降板の逆転劇も多い。
投手陣全体でのリーグ最多の96ホールドは、救援陣への負荷を示す数字でもある。

「益田さんを中心に必死に付いていこうという気持ちが今、強いので。
1人でも中継ぎが投げないで終われるようにだけ考えて、今は生活しています」

生活-。そんな言葉さえ出た。先発投手として長いイニングを投げることに、全てを費やした。
この日も攻めに攻めた。前回9月3日の日本ハムとの対戦で、特に警戒する近藤にはボール先行になった。

「結局ボール先行になっても(ストライクを)取りに行かないといけなくなってしまうので。
取りに行くなら最初から行こうという気持ちですね」

この日の対近藤は4打席とも初球をストライクから入った。
前後の野村、高浜とともに、クリーンアップを1度も出塁させなかった。
捕手加藤と話し合い、チェンジアップを中盤まであえて封印。
相手打線に右の長距離タイプが並ぶ中での決断だったが
「加藤さんのリードを信じて、それこそ強気に攻める気持ちで」と心を乱さなかった。

帽子のつば裏には「強気で攻めろ!」と書き込み、何度も眺める。
「マウンドの上では誰でも助けてくれないので。そういう時に、ちょっと弱気になってしまう自分がいるので」。

白球が指から離れた直後からは1人じゃない。中堅藤原の好プレー、7度のゴロをさばいた遊撃エチェバリア…。
「エチェのプレーもすごく助かりましたし、2回も(藤原)恭大とか、みんなが
僕の投げやすいような雰囲気やリズムを作ってくれたので」と終わってみれば感謝が尽きない。

「先週(の完投勝利の時)も言ったんですけど、明るい雰囲気で、その中でも締まりがあって、
すごく良い雰囲気だと思うので、この流れでどんどん勝って行ければ」

お立ち台でそうファンに伝え、ダッグアウトに戻る。
取材を受けていると、片付け後に引き上げる若手リリーバーたちの姿が見えた。
佐々木千隼、小野、東妻…。次々に勢いよく、目で笑いながら無言で、こぶしを突き上げている。

完封の充実感や感謝を口にしながら、少しだけ口元を緩め、何度もこぶしで返事した。

2021年9月19日 日刊スポーツ ネット配信


ロッテ、プロ3年目の孝行息子・小島 前回初完投に続き初完封8勝!!

シーズン終盤に大仕事だ!! 早大から入団3年目のロッテ・小島
和哉投手(25)が19日、日本ハム17回戦(札幌ドーム)で4安打無失点に抑え、プロ初の完封勝利を飾った。
前回登板のプロ初完投に続く好投で、シーズン自己最多の8勝目をマーク。
チームは最短で22日に優勝へのマジックナンバー22が点灯する。

飛躍の時を迎えようとしている。小島がプロ3年目で初完投(1失点)した前回11日の登板に続き、今度は初完封。
九回2死で高浜を二直に打ち取って試合を締めると、頰を緩めた。

「すごく疲れました。3年目でやっと(完封)できたので。まあ、素直にうれしいです」

日本ハム打線を相手に4安打無失点。五回2死まで無安打に抑え、最も多いアウトは内野ゴロで11個を数えた。
115球の熱投。低めの制球がさえた。

沖縄・石垣島での春季キャンプ中、ドラフト1位・鈴木(法大)に練習の流れを親切に教える優しい性格。
一方、帽子のひさしの裏に「強気に攻めろ!」と書き込み「ピッチャーなので常に孤独になる。
マウンド上では誰も助けてくれない。弱気にならないように、ルーティンのように見ています」と気持ちを奮い立たせている。

もうひとつのルーティンは、試合中に摂取する梅干しだ。「家から持ってきましたよ」と遠征時も持参。
疲労回復成分のクエン酸を多く含んでおり、イニングごとに食べ続けた。半身浴も取り入れ、2週連続の好投につなげた。

眼下の敵、オリックスに2・5ゲーム差をつけて首位。
20、22日に連勝し、オリックスが連敗すると、22日に優勝へのマジックナンバーが22で初点灯する。

「(チームは)明るい雰囲気で、その中でも締まりがあってすごく良い雰囲気。この流れでどんどん勝っていければ」

小島はシーズン自己最多で、チームトップタイの8勝目を挙げた。残り30試合。左腕の躍進とともにVへ突き進む。

■データBOX

(1)ロッテ、オリックスがともに勝ったため、ロッテの優勝へのマジックナンバー点灯は
最短で22日(21日は試合なし)に持ち越された。条件はロッテが連勝、オリックスが連敗で「22」が出る。

(2)小島がプロ初の完封勝利。完封勝利は今季チーム初で、昨年9月14日の二木康太(○5-0オリックス)以来。
左腕では14年7月16日の古谷拓哉(○13-0ソフトバンク)以来7年ぶり。

(3)前回11日の楽天戦に続く完投勝利。ロッテの投手で2試合連続完投勝利は、
18年のボルシンガー(6月16日=○1-0巨人、同23日=○4-3西武)以来3年ぶり。
左腕では12年の成瀬善久(6月2日=○9-0中日、同10日=○2-1巨人)以来9年ぶり。

2021年9月19日 サンケイスポーツ ネット配信

パシフィックリーグ
9月19日
渡邉勇太朗 39期 現:埼玉西武
対オリックス戦 先発登板

LIONS
BUFFALOES
【L】渡邉、●水上、公文、増田、森脇-森
【B】○山崎福、比嘉、海田、吉田凌、ヒギンス、平野佳-伏見
▼本塁打 中村12号(L)T-岡田12・13号(B)

★渡邉勇太朗 投球結果
13試合3勝3敗0S
4 0/3イニング 打者17 球数59 被安打4 奪三振8 与四死球2 失点1 自責点1 防御率3.82


西武・渡辺、5回に危険球で退場 20歳最後の登板も…

西武の渡辺勇太朗投手(20)が5回無死一塁から、バントの構えをしていた伏見の顎付近をかすめ、そのまま危険球退場。
2番手の水上がマウンドへ上がった。

渡辺は後半戦から先発ローテーション入りし、3勝をマーク。
この日も4回までT-岡田のソロ1本のみと好投していた。
21日に21歳となるため、20歳最後の登板だったが、無念のマウンドとなった。

渡辺は球団が発表したコメントの中で、伏見に対し「大変申し訳ないことをしてしまいました」と謝罪。
「高めの速いボールでフライにすることを狙った中で、球が抜けてしまいました」と説明した。

投球全般については「調子は良かった。投げている感覚も良く、どの球種もいい形で投げられていた。
(序盤から勝負所で内角を突く攻めをしていたが)調子が良くバランスも良かったので(あのような攻めができた)」と回顧。
それだけに「4回2死からのT-岡田選手のホームランはもったいなかった。中に入ってしまった」と失投を悔やんだ。

2021年9月19日 スポーツニッポン ネット配信

渡邉勇太朗 39期 現:埼玉西武

予告先発

9月19日
パシフィックリーグ
対オリックス戦
京セラドーム大阪 14:00
B山崎福也xL渡邉勇太朗

小島和哉 35期 現:千葉ロッテ

予告先発

9月19日
パシフィックリーグ
対北海道日本ハム戦
札幌ドーム 13:00
F加藤貴之M小島和哉

小島和哉 35期 現:千葉ロッテ
テレ玉出演情報

■9月17日(金) 21:30~ 小島和哉投手
テレビ埼玉『ニュース930 plus』にて
今季限りをもって勇退された浦和学院・森士監督の監督生活30年を振り返る報道特集にVTR出演。
浦和学院OBで2013年春の選抜で初の全国制覇を果たした小島和哉投手に森監督とのエピソードやメッセージが放送されます。

2021年9月16日 千葉ロッテ公式Twitterより転載

渡邉勇太朗 39期 現:埼玉西武
<埼玉西武だより>渡辺勇太朗つかんだ3勝目
悪くても結果残す この秋、登板重ね、さらなる成長へ


決して自身の投球内容に納得はしていないものの、確実に一つ成長したと思わせる登板だった。
12日のオリックス戦。得意のメットライフドームで先発した渡辺勇太朗(浦和学院高出)は
一回から制球に苦しみながらも5回を1失点。今季3勝目を手にした。

「自分に合格点は与えられないです」。降板後、そう唇をかんだのには理由がある。
前回登板した5日の楽天戦。序盤は快調だったが、カットボールを多投して2巡目に苦しくなりノックアウト。
四回途中7失点で涙をのんだ。

雪辱を果たすべく上がった12日のマウンドでは、思い通りの直球が投げられない。
コントロールにもばらつきが見られ、「結果、変化球に頼らざるを得ませんでした」と
首を振ってカットボールを投げ込むシーンもあった。

勝負どころのカットボールは「今季一番良くなかった」と振り返るものの、この球が渡辺の投球を助けた。
左打者のインコース、そして右打者の外いっぱいに決まったカットボールがオリックス打線に決定打を許さなかった。

笑顔は決して見せなかったが、悪いなりに勝利を引き寄せたことに大きな価値がある。
この秋、登板を重ねるごとに背番号12の背中がより頼もしくなっていくだろう。

2021年9月16日 埼玉新聞掲載

パシフィックリーグ
9月12日
渡邉勇太朗 39期 現:埼玉西武
対オリックス戦 先発登板
プロ3勝目

BUFFALOES
LIONS
【L】○渡邉、水上、森脇、増田、平良-柘植
【B】●山崎福、吉田凌-伏見
▼本塁打 杉本26号(B)スパンジェンバーグ7号(L)

★渡邉勇太朗 投球結果
12試合3勝3敗0S
5イニング 打者20 球数106 被安打3 奪三振5 与四死球2 失点1 自責点1 防御率4.02


西武、先発の渡辺 右足を痛め一度ベンチに下がるも再びマウンドへ

西武先発の渡辺勇太朗投手(20)が四回に入る前の投球練習中に足を痛め一度ベンチに下がるも、再びマウンドに戻り続投した。

四回前、イニング間の投球練習中だった。渡辺は捕手からの返球を捕球する際に右足首をひねり、苦悶(くもん)の表情を浮かべた。

そのままベンチに引き揚げ、緊急降板も考えられたが、数分後に治療を終え再びマウンドへ。

本拠地メットライフドームのファンからは拍手が巻き起こった。

2021年9月12日 サンケイスポーツ ネット配信

西武が連勝 先発・渡辺アクシデントも「大丈夫」3勝目
オリックス手痛い黒星


西武が連勝で13カードぶりとなる、勝ち越しを決めた。

二回にスパンジェンバーグが放った7号3ランで西武が先制した。

先発の渡辺が四回の投球前に右足首をひねるアクシデントがあったものの、五回を投げ終え1失点。
以後、救援陣は無失点でリレーをつないだ。渡辺は降板後、右足については「大丈夫です!」とコメントし、
「今日は要所で抑えることができたのは良かったですが、合格点が出るような投球ではないです。
その中で最少失点に抑えることができたことだけ(が良かった点)ですね」と振り返った。

首位ロッテに1ゲーム差のオリックスは、杉本に本塁打ランキング単独トップとなる26号が出たものの、
この1点どまりで、手痛い黒星となった。

2021年9月12日 デイリースポーツ ネット配信

西武渡辺勇太朗 足のアクシデント乗り越え3勝目
5日の悔し涙も報われた

西武渡辺勇太朗投手(20)がアクシデントを乗り越えて3勝目を手にした。

プロ初の中6日での先発は4回の投球練習中に異変が起きた。
「1球投げて(右足に)ビーンってきて力が入らなくて」と、つってしまった。直後に右足首も2度ひねったが、
ベンチ裏でテーピングを施し、ストレッチでコンディションを回復させて再びマウンドへ。
杉本には26号ソロを浴びたが、気持ちを切り替えてプロ最多106球、5回1失点でまとめた。

1週間前の涙も報われた。5日楽天戦は4回途中7失点(自責6)。降板後はベンチで泣いた。
「悔し涙です。打たれて泣いたのは小学生ぶり。それだけ悔しかったので、こらえきれなかったです」。
この日も「調子は良くなかった」と振り返るが、二の舞いは踏まなかった。

成長著しい20歳右腕の力投でチームは13カードぶりの勝ち越し。
辻監督は右足をつったことには「湿度が多いからミネラル取って、そうならないようにと口酸っぱく言っているのに」と
期待が高いゆえの苦言もあったが、最後は「今日はしっかり粘れたと思う」と褒めた。
渡辺も「初登板の時のような、疲れてしょうがないという感じはなくなったので、
あとは足をつらなくする工夫と改善をしていきたい」と、明るい未来を見据えた。

2021年9月12日 日刊スポーツ ネット配信

渡辺勇太朗が3勝目 チームは13カードぶりのカード勝ち越し

投打がかみ合い、西武が13カードぶりのカード勝ち越しを決めた。

試合が動いたのは0―0の2回。
1死二、三塁でスパンジェンバーグが、2戦連発となるバックスクリーンへの7号3ランで先取点をもたらした。

投げては、4度目の先発となった渡辺が5回3安打1失点。
序盤から制球が定まらず、4回の投球練習中には足をつるアクシデントにも見舞われたが、最少失点で試合をつくった。
前回登板の5日の楽天戦(楽天生命)では、4回途中7失点と自らのふがいなさにベンチで涙を流しただけに
「失点はホームランの1点だけで済んだので、最低限の仕事はできたかなと思う」と安堵(あんど)の表情。
「あとは足をつらないように改善していかないといけない」と次の課題を口にした。

20歳右腕の粘投に応え、6回以降は水上、森脇、増田、平良の継投陣が無失点リレーで試合を締めくくり連勝。
辻監督は「ピッチャーが踏ん張ってくれた。渡辺も心配だったけど、5回までしっかり投げてくれた。
大事な試合で勝ち越せてうれしく思います」と喜んだ。

2021年9月12日 スポーツ報知 ネット配信

西武・渡辺勇太朗、右脚つるアクシデント乗り越えて3勝目
「最低限の仕事はできた」


アクシデントにも怯まなかった。浦和学院高から入団3年目の右腕、西武・渡辺勇太朗投手(20)が
5回3安打1失点で3勝目をマーク。自己最多の106球を投げ、チームを9月3日以来の連勝に導いた。

「気持ちで負けないように(投げた)。失点は1点だけで済んだので、最低限の仕事はできたと思います」

191センチの上背から、最速150キロの直球と多彩な変化球を投げ下ろした。
カットボールやカーブがさえ、5つの三振を全てを変化球で奪った。

四回に入る前の投球練習で右脚がつり、ベンチでテーピングなどを施して再びマウンドへ。
最初の杉本にソロ本塁打を浴びたものの、後続を3人で断った。

「ホームランで、いい意味ですっきりランナーなしから迎えられた。切り替えて入れた」

2019年にドラフト2位で入団。その長身と投球フォームが似ていることから〝大谷翔平2世〟と呼ばれる。
球団にとっては前橋育英高出の高橋、作新学院高出の今井に次ぐ高卒右腕の台頭が期待される。

6月28日-7月1日のソフトバンク戦以来、13カードぶりとなる同一カード3連戦での勝ち越しに貢献。
「要所で抑えることができたが、合格点が出るような投球ではなかった」と控えめに喜んだ。

2021年9月12日 サンケイスポーツ ネット配信

渡邉勇太朗 39期 現:埼玉西武

予告先発

9月12日
パシフィックリーグ
対オリックス戦
メットライフドーム 13:00
L渡邉勇太朗xB山崎福也

パシフィックリーグ
9月11日
小島和哉 35期 現:千葉ロッテ
対東北楽天戦 先発登板
今季7勝目 初完投勝利


EAGLES
MARINES
【M】○小島-加藤
【E】●岸、森原、津留崎-炭谷、太田
▼本塁打 島内17号(E)

小島和哉 投球結果
18試合7勝3敗0S
9イニング 打者30 球数109 被安打4 奪三振8 与四死球0 失点1 自責点1 防御率4.57


首位ロッテ3連勝でオリックスに1差 3年目・小島プロ初完投
レアードが34歳バースデータイムリー


首位ロッテが引き分けを挟んで3連勝。デーゲームで敗れた2位オリックスとの差を1ゲーム差とした。

先発の小島は3年目にしてプロ初完投。
七回まで二塁すら踏ませぬ圧巻の投球を繰り広げ、八回の先頭打者にソロを浴びたが、後続を抑えた。
お立ち台で小島は「“一人で投げきる”と、その気持ちだけ持って投げてました」と今季7勝目を振り返った。

打線は初回に先頭の荻野が三塁打でチャンスメークすると、続く小窪の犠飛であっさり先制。
四回には中村奨、マーティンの連続二塁打で1点を追加した。
七回には、この日が34歳の誕生日だったレアードが三塁線を破る適時二塁打、安田も犠飛を放ちリードを4点に広げた。

この日のデーゲームでは、2位オリックスと4位ソフトバンクがそれぞれ黒星。
3位の楽天を下したことで、上位チームではロッテが“一人勝ち”したことになる。

2021年9月11日 デイリースポーツ ネット配信

小島 自己最多タイ7勝目に「ホッ」 ロッテ投手陣今季初の完投勝利を無四球で飾る

首位・ロッテは11日、本拠で3位・楽天を4-1で下し3連勝。先発の小島和哉投手(25)は9回無死球4安打1失点と
プロ初の完投勝利を飾り「不甲斐ない投球が続いていたのでホッとしています」とコメント。昨季に並ぶ自己最多タイ7勝目を喜んだ。

小島は7回まで2安打無四球、毎回の8奪三振と二塁すら踏ませない圧巻の投球を披露。
「ストライク先行で強気にストレートで攻めることが出来たので、そこが良かったと思います」と好投の要因を自己分析した。

8回、島内に17号ソロを浴び完封勝利こそ逃したものの「前回、前々回と5回も投げ切れず一週間に1回しかない登板で
何もチームに貢献できていなかったので、必ず1人で投げ切るという気持ちだけもって投げてました」とコメント。

チームとしてもこれが今季初の完投勝利となり「勝ちパターンの中継ぎの皆さんも毎試合毎試合投げているのを見ていて、
本当に自分の不甲斐なさを感じていたので、1人でも長く投げることだけを考えて今日の結果になったので
凄く良かったです」と1人で最後まで投げ切れたことを喜んだ。

これまでは自身が勝利してもベンチからチームメートを迎えていたため最後までマウンドに立っていたことが珍しかったもようで
「どこにいれば(野手陣をどうやって迎えて)いいのか分からなかったんですけど(笑い)、
チームメートの笑顔がたくさん見れて良かった」と自身も笑顔。
最後に「プロ野球選手として首位のこの位置で投げさせていただいていることに感謝の気持ちもありますし、
凄く幸せなことなので1試合1試合死ぬ気で頑張りたいと思います」とファンの前でさらなる活躍を誓った。

2021年9月11日 スポーツニッポン ネット配信


小島和哉、自己最多タイ7勝目
ひょうひょうと自身初の完投!首位がっちり


力みのないひょうひょうとしたピッチングで楽天打線を手玉に取った。
ロッテの3年目左腕・小島和哉投手(25)が109球を投げて被安打4の1失点。
自身初の完投で自己最多タイの7勝目を挙げた。

「僕に勝ちがつくよりも、チームに勝ちがつけばすごくうれしいというか、それが先発の役目だと思うので。
何とかチームが勝てるように投げたい」。
試合前には黒子役に徹する姿勢を打ち出していたが、試合に入れば、堂々と主役を張った。
失点は8回に島内に打たれたソロ本塁打による1点のみ。
左腕に対してあえて左打者7人を先発に起用してきた相手打線に、付け入る隙を全く与えなかった。

尻上がりに投球が安定した。これまでの自己最長は7イニング。
相手打線が3巡目にさしかかると失投が続くケースが目立ち、崩れることが多かった。
それがこの日は最後まで踏ん張り続け、8回にはこの日最速タイの147キロをマーク。8三振を奪い、与四死球もゼロだった。

これでチームは引き分けを挟んで3連勝とし、リーグ首位をがっちりとキープ。2位オリックスが敗れて、ゲーム差が1となった。

2021年9月11日 東京中日スポーツ ネット配信


井口資仁監督「ずっと期待している」
初完投勝利の小島和哉を笑顔でたたえる


ロッテ小島和哉投手(25)が自身初の完投勝利を挙げた。

井口資仁監督(46)は前日10日に8回2失点だった佐々木朗希投手(19)を引き合いに出し
「昨日の朗希が本当にいい刺激になってるんじゃないかなと。彼らは先輩で、負けるわけにいかないですから」とニヤリと笑った。

8回を終え「どうだ」と小島に聞いたところ「行きます」との返答だったという。
今季は高めに浮いた失投を被弾するケースも目立ったが「今日はミスしても低くというところで、
本当に素晴らしい投球だったと思います」と評価。
「いつもと正反対の高さに行ってたのかな」と笑いながらも「こういう投球を、ずっと僕は期待しているので」とたたえていた。

2021年9月11日 日刊スポーツ ネット配信


ロッテ小島和哉7勝目
「先発幸せなこと」美馬金言で自身&今季チーム初完投


ロッテ小島和哉投手(25)がページをめくった。
自身初、今季チーム初の完投勝利で、自己最多タイ7勝目。首位キープに貢献し、ホッとした。

「勝ちパターンの中継ぎの皆さんが毎試合投げているのを見て、自分のふがいなさを感じたので、
1人でも長く投げることだけを考えた結果です。すごく良かったです」

防御率が5点台に近づくなど、すっきりしないマウンドが続いた。野球ノートを見返した。
「悩み出した時とか分からなくなった時、あの時にこういうイメージで投げてたなとか、細かく書いているので」。

球速が増し、力みがちになっていた。いつしかノートに書き留めていた「ゆとりあるひざの送り」を再チェック。
平地でのキャッチボール。右足つま先を上げ、しばらく止めてから体重移動を始める動きで、らしさを戻そうとした。

プロ入り後に書き始めた。
「プロは少ないチャンスしかないと思っているので、1試合1試合をムダにしないように」。
より良いものを求めて。自己回顧だけでなく、周囲にも頭を下げた。
自身も前半戦に苦しんでいた美馬の言葉は、金言そのものだった。

「1週間で6人しか投げられない先発で投げさせてもらえることが幸せなことなんだから、
打たれた後のことは考えないで。もったいないじゃん」

気楽になれて、強気になれた。
井口監督が「こういう投球をずっと僕は期待しているので」とたたえたマウンドさばき。
己に誠実に向き合いながら、ペンをとる。

2021年9月12日 日刊スポーツ掲載


ロッテ・小島 プロ初完投!前夜快投の朗希効果 自分の投球貫き7勝目

考えてみれば初めてだった。プロ初完投で自己最多タイの7勝目。
ゲームセットの瞬間、ロッテ・小島は戸惑っていた。「どこにいればいいのだろう」。
3年目で初めてマウンドで迎えた勝利の儀式は、仲間のハイタッチを待つだけだった。

9回109球、4安打1失点。8三振を奪い無四球で飾った。「みんなの笑顔を見られて凄くうれしかった」。
前日は佐々木朗が8回2失点と圧巻の投球。小島も「僕も負けないように」と、初回から腕を振った。

完封を意識し始めた8回、先頭の島内に左越えソロを浴びたが「何も変えずにいこう」と最後まで自分の投球を貫いた。
今季チーム初の完投勝利。107試合目でようやく完投勝利投手が出るのは、17年の47試合目を大幅に更新する球団最遅記録だった。

7勝8敗と黒星が先行した昨オフ、同じ左腕で早大の先輩であるソフトバンク・和田の自主トレに師事。
「フォームの再現性、1球目から自分の思ったような体の使い方ができるように練習した」。
土台となる体幹部分の重要性を知った。全て「次の回も任される投手」になるため。
抑えの益田が3連投していた状況で、願ってもない初完投だった。

3連勝で2位・オリックスに1ゲーム差をつけた井口監督は
「昨日の(佐々木)朗希がいい刺激になった。先輩は負けられない」と相乗効果の首位固めに笑顔。
イニング間にはいつものように梅干しで疲労回復に努めた小島は「首位の位置で投げさせてもらえることは幸せ」と汗を拭った。

2021年9月12日 スポーツニッポン掲載

小島和哉 35期 現:千葉ロッテ

予告先発

9月11日
パシフィックリーグ
対東北楽天戦
ZOZOマリン 17:00
M小島和哉 xE岸孝之

イースタンリーグ
9月10日
大竹寛 22期 現:巨人
対千葉ロッテ戦 3番手登板

GIANTS
MARINES
【G】戸田、谷岡、●大竹、平内-喜多
【M】岩下、○山本貴、小沼-佐藤都
▼本塁打 秋広7号(G)佐藤都5号 福田光2号 茶谷1号(M)

大竹寛 投球結果
10試合0勝2敗0S
1/3イニング 打者4 球数18 被安打3 奪三振0 与四死球0 失点3 自責点3 防御率7.27

来月11日からフェニックスLは2年連続無観客で開催

日本野球機構(NPB)は6日、「第18回みやざきフェニックス・リーグ」の日程と開催要項を発表した。

10月11日から11月1日までの22日間、宮崎県内でプロ野球12球団が参加。
新型コロナウイルス感染拡大防止のため昨年に続き、無観客で全108試合が開催される。
四国アイランドリーグplusや韓国プロ球団は参加しない。

10月11日はヤクルト―オリックス戦(西都)ら6試合。巨人は12日のオリックス戦(アイビー)からスタートする。

2021年9月6日 スポーツ報知 ネット配信

渡邉勇太朗 39期 現:埼玉西武
西武渡辺勇太朗は涙流し降板「自分の甘さ、心の隙」4回途中7失点2敗目

西武の成長株・渡辺勇太朗投手が涙の降板を喫した。

3回に3失点し、さらに4回に再びつかまり3回1/3を7安打7失点(自責6)。
涙を流しながらベンチに下がった。
プロ初勝利から2連勝を挙げていたが、初めての敵地での先発で3敗目を喫した。
渡辺は「3回2死から辰己さんに出した四球が今日の全てだと思います。自分の甘さ、心の隙が出てしまいました」と悔やんだ。

チームは11カード連続勝ち越しなし。対楽天戦の今季負け越しが決まり、借金は今季ワーストタイの10となった。

2021年9月6日 日刊スポーツ掲載

パシフィックリーグ
9月5日
渡邉勇太朗 39期 現:埼玉西武
対東北楽天戦 先発登板

LIONS
EAGLES
【L】●渡邉、水上、平井、ギャレット-森、岡田
【E】石橋、○西口、ブセニッツ、津留崎、福井-炭谷

★渡邉勇太朗 投球結果
11試合2勝3敗0S
3 1/3イニング 打者19 球数84 被安打7 奪三振1 与四死球2 失点7 自責点6 防御率4.44


西武・渡辺 4回途中7失点で涙の降板「自分の甘さ、心の隙が出た」

西武先発の渡辺勇太朗投手(20)が、3回1/3を7安打、自己ワーストの7失点。
3回に島内の2点打などで3点を失うと、4回には山崎にも2点打を浴び、なお1死、一、三塁のピンチを広げて降板。
溢れる涙を抑えることができなかった。

以下、渡辺のコメント

今日はビジター球場での先発でしたが、いつも通り試合に入ることはできました。
調子も良かったのですが…。2回まではいい形で抑えることができましたが、
3回二死から辰巳さんに出した四球が今日の全てだと思います。
自分の甘さ、心の隙が出てしまいました。
島内さん、茂木さんに打たれたタイムリーは力みが出てしまいました。

(チームが1点差に詰め寄った後の失点は)とても悔しいですし、チームに申し訳ないです。
今日の登板を通して1球1球の大切さやその1球で流れが一気に変わるということを改めて感じています。
(次回以降に向けて)もっと1球を大切にしなくてはいけないと思います。

2021年9月5日 スポーツニッポン ネット配信

イースタンリーグ
9月5日
大竹寛 22期 現:巨人
対埼玉西武戦 3番手登板

LIONS
GIANTS
【G】●今村、井納、大竹、谷岡、平内、古川-喜多、山瀬
【L】○本田、浜屋、井上-牧野、駒月、斎藤誠
▼本塁打 重信1号(G)

大竹寛 投球結果
9試合0勝1敗0S
1イニング 打者5 球数23 被安打0 奪三振0 与四死球1 失点0 自責点0 防御率4.32

渡邉勇太朗 39期 現:埼玉西武

予告先発

9月5日
パシフィックリーグ
対東北楽天戦
楽天生命パーク 15:00
E石橋良太xL渡邉勇太朗

パシフィックリーグ
9月3日
小島和哉 35期 現:千葉ロッテ
対北海道日本ハム戦 先発登板


FIGHTERS
MARINES
【M】小島、東妻、田中、国吉、○佐々木千、益田-田村、加藤
【F】池田、西村、玉井、宮西、掘、●井口-石川亮
▼本塁打 マーティン24号(M)

小島和哉 投球結果
17試合6勝3敗0S
4 1/3イニング 打者24 球数100 被安打8 奪三振3 与四死球4 失点5 自責点5 防御率4.92

小島和哉 35期 現:千葉ロッテ

予告先発

9月3日
パシフィックリーグ
対北海道日本ハム戦
ZOZOマリン 17:45
M小島和哉 xF池田隆英


ロッテ小島和哉が3日日本ハム戦先発へ「最少失点で抑えられるよう」

ロッテ小島和哉投手(25)が3日の日本ハム戦(ZOZOマリン)に先発する。

日本ハムには今季3試合先発して1勝0敗と負けは付いていないが、8月25日の登板では球数が100球を超え、
5回途中8安打3失点で降板した。
チームは8月終盤に5連勝して首位を争える位置につけており
「チームがいい状態できているので、とにかく最少失点で抑えられるよう頑張りたいと思います」と意気込んだ。

2021年9月2日 日刊スポーツ ネット配信

渡邉勇太朗 39期 現:埼玉西武
<埼玉西武だより>頼もしくなる渡辺勇太朗の背中
悪いなりにも収穫 5回無失点、5奪三振で今季2勝目


その背中が日を重ねるたびに大きく見える気がする。
背番号12・渡辺勇太朗(羽生市出身、浦和学院高出)は8月26日、福岡ソフトバンク戦に登板し、5回を無失点。
五つの三振を奪い、今季2勝目を挙げた。
「今日はあまり余計なことは考えずに、いい意味で『無』の状態で試合に臨むことができました」と冷静に試合を振り返った。

15日、念願のプロ入り初勝利を挙げたが、その余韻などはもうない。
数多くの祝福に感謝しながらも、数えきれないほどの勝利を重ねていくため、すぐに見据えたのが26日の登板だった。

初回から強気に岡田雅利のミットを目掛けて投げ込んだ。
ランナーを1人出して迎えた柳田には内角中心の配球で追い込み、最後もインコースのスプリットを振らせて空振り三振。
その後、2死一、二塁となるがデスパイネに対して3球勝負に挑み、最後は140キロのスプリットを振らせてピンチを脱した。
その裏、中村剛也が2ランを右翼席にたたき込み、渡辺も貴重な先制点を最後まで守り抜いた。

「三者凡退で抑えることができたのは最後の五回表だけでしたので、味方の攻撃のリズムをうまく生み出せなかったのは反省点です」と
決して満足しなかった渡辺。収穫は悪いなりにも抑えることができたことだった。

先発投手として順調に歩み始めた背番号12だが、決して現状に満足することなく、冷静に自らの課題と向き合っている。
週を重ねるごとに頼もしくなっていくその背中をこれからも楽しみにしていきたい。

2021年9月1日 埼玉新聞掲載


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